-事故 そして愛の力-
賢くんのお母さん(奈浪さん)からのメールで
(賢は今事故に合って意識不明の重態です。アナタの事を前から賢から聞いていたのでメールしました。今から来てくれますか?見守ってやってください。お願いします。)
・・・今さっき放れたばかりなのに!?
私は今まで走ったことのない速さで走った。
「賢くんのお母さん(奈浪さん)!!」
「あら。来てくれてありがとう・・・・。」
「あの・・・賢くんは!?」
息を切らしてそう叫んだ。
「まだ意識が戻らないのよ。傍に行ってあげて?」
「はい・・・。」
病室に入り賢くんの手を握った。
変わり果てた賢くんを見て、涙が止まらなかった。
「・・・・・ひかり、か・・・・?」
事故から初めて目を覚ました。
「あ・・賢、くん・・・!!大丈夫なの!?」
「ああ・・・なんとかな。母さんは・・・?」
「いるよ。病室の外に。呼んでこようか?」
「いや、良い。ひかりと二人でいたいから。」
「でも意識戻ったって言わないと・・・・」
「じゃあお願い。」
私は賢くんのお母さん(奈浪さん)に伝えに行った。そしたら奈浪さんは走って病室に向かった。
「恋の力って・・・すごいわね。」
「奈浪・・さん?」
「アナタを呼んだら賢は目を覚ました。これは・・すごいことよ。ありがとう。」
「あ、いえ・・そんな・・・・。」
「もう遅いから帰りなさい。おうちの方も心配してるわ。」
「はい、ありがとうございます。」
私は賢くんに手を振って病院を後にした。
家に帰る途中涙が止まらなかった。
家に帰ってご飯も食べずに自分の部屋に行き、泣いた。
それから一週間後、賢くんは容態が急変し永遠の眠りについた。
私はお通夜などに行ったが・・・泣きっぱなしでちゃんとさよならが出来なかった。
それからは一度も恋をしていない。
あの恋が忘れられないから・・・。
あの恋を忘れたくないから・・・。
あの恋を消したくないから・・・。
私の大好きなものを神様はどんどん奪っていく・・・。お母さん、そして賢くん・・・。
神様なんか嫌い。
大嫌い。
返せ、私の宝物・・・・。
家族、そして恋人、仲間、友達、これ以上奪わないで、神様・・・。
お願いします・・・神様・・・・・。
お願い・・・・します。
最後まで読んでくれてありがとうございました。つまらなかったでしょう・・。小説を書くの好きですがこういうのは初めてなのです。
私の小説を読んでくださって本当にありがとうございました。




