-告白-
お母さんが亡くなって二年が経つ。私は18歳,お兄ちゃんは20歳になった。お父さんはいつも働いていて忙しいからほとんど帰ってこれない。だから家にはほとんど私とお兄ちゃんだけ。お兄ちゃんも大学があったりバイトがあったり。私は学校から帰ったらバイトもあって友達とかとあまり遊ばない。お母さんは私たちが幼い頃に亡くなったから顔は写真でしか見たことなかった。
「お兄ちゃん。今日はバイト?」
「ああ。お前もだろ?」
「うん。じゃあ学校行ってきまーす。」
私は遅刻が嫌いだから早めに出る。そうするとクラスで一番頭が良い男子に会う。次第にその子にいつの間にか引かれていた。今日もその子に会ったから話しかけた。
「おはよう。賢くん。」
「おお、おはよう。いつも早いな。」
「遅刻嫌いだからねー。あっ今日英語の宿題あったんじゃん!賢くんやった!?」
「俺はやったよ。見せてあげよっか?」
「あ、マジで!?ありがとー!!」
学校に着いた二人はいつも二人きり。英語のノートを貸してくれて写し終わった。
「賢くんありがとう。助かったよ。」
「いいえー。・・・・なぁひかり・・俺・・・・」
「え?なに??」
賢くんが近くに寄ってきた。私はドキッとした。でも、一人の男子生徒が入ってきた。
「よぉ。いつも早いなお前らは。」
私たちはすぐさま離れた。
顔が赤くなるのが分かる。
「お、おはよう。」
私たちは自分の席についた。そして少しずつに生徒が入ってきて、ホームルームが始まった。
「今日は四時間で終わるからなー。みんな午後は遊びに行かないように。」
これでホームルームは終わり。でもなぜ今日は午後の授業ないのだろうか。それが頭を横切った。
それから賢くんとはまだ一言も喋っていない。結構気まずい・・・。
賢くんはクラス一人気者で私はそんな賢くんに憧れ・・・好きになっていた。
でも賢くんはそんな私の気持ちに気づいていない・・・と思う。
午前の授業,ホームルームが終わり、みんな帰る支度をした。私はこの後バイトだ。
急いで準備をして帰ろうとすると、賢くんが話しかけてきた。
「ちょっと・・この後いいか?」
「え・・ごめん・・・これからバイトなんだ・・。」
「少しで終わるから。お願い。」
「うん、分かった・・・。」
私たちは近くの公園に行った。そしてベンチに座り賢くんが話し始めた。
「・・・今朝、俺がなに良いたかったかわかるか・・・?」
「え・・・ううん。わかんなかったけど・・・・」
黙って私を見つめる賢くん。
・・・・・?
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・。
・・・え・・・賢くん?
私は目を疑った。賢くんが私を抱いてる・・・・・




