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第五章 二十一 緑色生命体
球体から緑色の生命体が出て来ていた。公園に向かっている。
輝とエマは緑色の生命体が気持ち悪くて、身動き出来ない、
ピタ、ピタ……
と、足音が聞こえるだけで、気持ちが悪い。
緑色の生命体は二十センチ程しかないので、人間が蹴り飛ばせばすっ飛んでいきそうだが、異様な威圧感で怯むしかない。
「もう、地球は終わりだわ……」
エマは顔をクシャクシャにして、泣きそうだった。
「大丈夫だよ」
流都だ。自信があるわけではない。
「それなら、今すぐ何とかしろよ」
輝は流都には敵意のような強い感情をぶつけ、緑色の生命体には目も向けられなかった。
「あっ……」
流都は輝の剣幕に圧倒されたわけではない。何をしたらいいのかわからずに、言葉がつまった。
緑色の生命体はこれから何をするのか計り知れない。
人太はうずくまったままで、りりかは傍観していた。




