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第五章 十一 サングラスの女性
流都は校内に戻っていたが、急に足が止まった。
校門でりりかを送った際にマンホールの辺りに見覚えの顔があった。
サングラスをかけた女性。
知り合い?
話した事もない。
誰だ。
脳にある記憶をフル回転し、一人だけ該当者がいた。
目時エマだ。
まさか、ありえない。
しかし、なぜここにいる?
疑問しかない。
流都の記憶にもエマがこの小学校の卒業生でもなければ、この辺りに住んでいた事もない。はずだ。
この状況でなければ、一目散にエマかどうかを確認するが、今は、緊急事態だ。
じっくり見たわけではないので、本人ではなのかもしれない。
きっとそっくりさんだろう。
流都はそう結論づけて、スリッパに履き替えて、廊下を走っていた。




