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第五章 六 再出発
輝はパソコンの前で何時間も過ごしていた。
それも先日、訪れた心霊スポットの情報が全く違うからだ。
場所は間違っていない。
しかし、池に幽霊が出る噂なのだが、その肝心の池がないのだ。あったのは銀色の建物だ。人工的に池を埋め、建てた感じがする。
動画も写真も撮れないので、証拠をネットで流す事が出来ない。もちろん、ネットユーザーの映像の投稿もない。
輝は文章を書き込んだ。
『銀色の建物を撮影した人、投稿して下さい。銀色の建物について知っている人は教えて下さい』
しばらく、ネットに反応はなかった。
『あの近くに行ったら、小中学生がゾロゾロと出て来た。それも全員、無表情だったので不気味』
と、すぐに書き込みがあった。
体験した事が他にもいるので、信憑性を疑う余地はない。
やはりあそこには何かある。
輝は興奮を覚えた。再度、舞い戻る事にした。
撮影は不可能。ならば文章で発信するしかない。これは物になりそうだ。
輝は五台のモバイルバッテリーをかき集めた。フル充電したら、再出発だ。




