表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最弱スキルの使い方  作者: 春山 隼也
5/21

ファミリー

「なるほどこんな風になるのか」

 俺がそう言うと直也は

「まぁこれは俺のスキルだから影助はまた違ったものになってくんじゃないか?」

 と、返す。

 そう。俺は直也のホームへ上がり、スキルやら色々な事を教えてもらっていた。

 今見ていたのは直也のスキル。

 直也の初期スキルは『魔術強化スペルエンハンス

 何というか普通に使いやすそうなスキルだ。

 そこから、色々なスキルへと成長していくらしい。

 成長は『ステージ』と言うものに分かれており、初期スキルから成長を重ねた回数+ステージと言う呼び方をするらしい。

 俺の属性付与ギフトエレメントはステージ0と言うことだ。

 成長は一直線になって行く事もあれば、いくつかに分岐することもあるらしい。

 何やら奥が深そうだ……。

 直也の最高到達点であるステージ3のスキルは

 『魔術反転リバーススペル

 何やら自分の使える魔術の効果を反転させる事が出来るそうな……。

 例えば灯ちゃんが殴って消した火の玉。

 ファイアボールを反転させると、炎の耐性が弱いものに対して効果の高い回復魔法になるそうだ。

 俺もそんな風に成長が出来るのだろうかと少し不安になった。

 だが、同時にこんな風に成長できたらと思えた。

 良かった。本当に。

「じゃあ基本的なことは教えたし、早速戦いに行くか。実践したほうがわかること多いしな」

「あぁ。でも、何でここに来たんだ?わざわざ来なくたって直接バトルフィールドに行けばよかったんじゃないか?」

「あ~忘れてた。ありがとう影助。それはな、ここに来ることでお前も転移でいつでもここに来れるようになるんだ」

「それと、誘いだ」

「何の?」

 俺が聞くと直也は少し微笑んで言った。

「ファミリー、だ」

 ファミリー?

「って言っても分からないか」

「はい。その通りで……。申し訳ない……」

 俺は尻すぼみにそう言った。

「ファミリーって言うのはね。ギルドよりも小さい組織の事を言うんだよ」

 そう声が聞こえた。

 そちらを向くといたのは

「灯ちゃん?どうしたの?さっきまで敬語だったのに……」

 俺がそう問うと灯ちゃんは恥じらいながら

「その、け、敬語を外すタイミングが……」

 そう言った。

 なんかさっきまでの雰囲気と別人のようだな……。

 俺が灯ちゃんを見つめていると直也が横から

「灯は結構人見知りだから、慣れていない人と話すときは敬語で心を落ち着かせているらしい。まぁ、そう言うモード的なものだと思ってくれればいい」

「俺も初めて見た時は驚いたけどな」

 直也はそう言って笑った。

「で、話がそれちゃったな。俺たちのファミリーにならないか?」

 直也は気を取り直してそう言った。

「あぁ。ぜひ頼む」

 俺は即答した。

「じゃあ、改めてよろしく。影助」

「灯からもよろしく。影助お兄ちゃん」

「こちらこそ。これからよろしく。直也!灯ちゃん!」


---


 晴れて直也たちのファミリーに参加した俺。

 それに直也と灯ちゃんはこれから実戦用に討伐するという中ボスの下に向かっていた。

 ん?なんかこの景色見たことあるような……。

「なぁ直也、これから討伐する中ボスって?」

「あぁ、それならこいつだ」

 直也はそう言ってクエスト帳を俺に見せた。

 そこにいたのはあの、グランドオクトパスだった。

今回結構説明ばかりで……すいません。


魔法強化スペルエンハンス

一定時間自身の使用する魔術の効果が上昇する。

なお、上昇率、効果時間はプレイヤーのスキルレベルによる。


魔法反転リバーススペル

魔術発動時に使用可能。

魔術の効果を反転させる。(一部反転不可のものもある)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ