上を向いて。
継ぎ足して 継ぎ足して
まだまだ伸びる その先 向こう側
天まで 届くようにと その延長線上
目深に被る 麦わら帽子 手拭いに
払う手のひら それでも集う お邪魔虫め
お水をあげなきゃなぁ
手にした不格好なフォルムの まるでヤカンみたいな
ちゃぷちゃぷと鳴る音が かきけされるぐらいに
足りない ぜんぶ
湿りっ気も バランスも
お日様が睨み付けてたから
すくすく育つ 他の花びら 肥った実り
瑞々しさが面倒臭くて ただ それでも
飾り気のない 向日葵が微笑むから
ただ気持ちよく観れたなら良かったのですけど。
気付いたら、何匹もの黄金虫がいました。
……それほど美味しいンだろうなぁ。