11.mjks5
ちょっと短いです。サラッと読んで下さい|´-`)チラッ
-mjks5-
和やかな会食も終わり、フレイを見送くる為に城の入口まで歩いた辺りでフレイがそうだ、と振り返った。
「これ、暫く贈り物出来なかったからそのお詫びみたいなもん。」
「???」
そう言ってピンクに黒のレースのリボンのついた小さな箱が入った紙袋を渡された。
「イリアその髪飾りに合わせていつも髪型とかドレス選んでるよな?だからそれの邪魔にならないっぽいやつ。」
それだけ言い残すとじゃあなと帰ってしまった。
(こ、これは、、、もしかしてゆび、ゆび、、、)
そう邪心と煩悩の心で箱のリボンを開くと中にはピアスが入っていた。
小さなピンクと黒のリボンの真ん中にはイリアの瞳を表すようなトパーズが付いている、そこからピンクゴールドのチェーンのダイヤのチャームが付いた可愛いピアス。
このピアスには見覚えがあった。
(これ、イリアの公式絵でいつも付けてるピアス!)
イリアは震えた。
まさか公式でも発表されてない事実を知れる事になるとは。
(そっか、、、イリアが付けてたピアスはフレイ様が子供の頃に贈った物だったんだ。)
9歳の頃に貰ったピアスを高校生になっても付け続けるなんてイリアの愛しい部分が垣間見えた。
明美は作品愛故しっかりイリアの事も愛でて居たので嬉しくも愛しい気持ちが込み上げる。
もう悔いはない。
イラストだと見ることの出来ない細かい細工が気になり、ピアスをマジマジと見つめる。
そうするとトパーズの後ろに真っ赤なルビーの小さな石が付いてきた。
ピアスを付けていても見えない、後ろ側になんで?と思うと箱の他にメッセージカードが入っていた。
『お互いの目の色』??
メッセージカードにはそれだけ書いてあった。
10秒ほど考えてはっとする。
「そっか、この赤いルビーはフレイ様の、、、」
顔に熱が込み上げる。
いつもの尊死とは違う何かが全身に走った。
そして顔が一気に赤くなる。
(これはヤバイ、ちょっとヤバイ)
まさか、42歳(と、9年)の自分が。
9歳の少年に。
「ときめいた…。」
続く




