表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ソードワールド2.0 うろ覚えリプレイ『残虐非道の破壊軍』  作者: ニャック(オリジナル)
サンプルシナリオ『バルトゥーの屋敷』:改
6/84

遺跡探索

 半開きの扉を開け、いよいよ初めての遺跡探索に入る

 遺跡中に明かりはなく、扉の隙間から射す光が落ちたシャンデリアや細かな埃に反射して、煌めいている

 ハウスダストのアレルギーの人がいたら、くしゃみが止まらなくなる光景だろう

 手持ちの松明に火を点け、付近の探索を始める

 正面には扉が1つ、部屋の中ほどには左右に1体ずつ悪魔を模した石像が置かれている

 1m四方の石像の台座には、マイエルが見せてくれた羊皮紙の文字と全く同じものが彫られている


マイエル

「ほら!

 これが転写してきた文字だよ」


ジン

「本当にこれなのか?」


ダンテ

「どう見ても同じ文字だろ…」


マイエル

「それじゃあ案内はここで終わり

 頑張ってね」


ダンテ

「いやちょっと待っt…

 帰りの道、覚えてないんだが…」


ニャック

「安心しろ〜

 シナリオ的にすぐに帰れるようになってるから」


ダンテ

「おい」


サクラ

「石像は翼と鉤爪を持った悪魔の形ですね

 モデルはガーゴイルでしょうか?」


ユリーシャ

「ガーゴイルだったら動くかもしれませんね

 注意しておきましょう」


ダンテ

「真面目だ…

 ニャックとは大違いだな…」


ニャック

「なんか言ったか?

 それより、扉の向こうに足跡見つけたぞ〜」


ジン

「敵がいるかもな

 奇襲をかけるか?」


ニャック

「まあ戦闘準備はしておこう

 サーペンタインに弾丸入れてたっけ?」


ダンテ

「…さっさと行こうぜ」


 ダンテの真面目さは、軌道修正に役立つなと思った作者であった



 ダンテが正面の扉を開くと、1体の石像が出迎えてくれる


ジン

「敵か!?」


ダンテ

「…只の石像だな」


 その石像は翼を持つ女性を模しており、先程の石像とは違い、神秘的な美しさを備えている

 まるで、人々を救う為に神界から舞い降りた、1人の神の使いのような神秘さだ

 この場所はどうやら廊下のようで、東側には上り階段、西側には下り階段が見える


ユリーシャ

「石像の目が青く光ってるのは宝石でしょうか?」


ニャック

「売ればお金になりそうだよな〜」


サクラ

「綺麗に抜き取れば、1つあたり大体80Gくらいの価値がありそうですね」


ジン

「合計2つで160Gか…

 よしニャック!石像の目玉をくり抜くんだ!」


ニャック

「俺が?まあ良いけど…」


ダンテ

「いや…

 そっとしておいた方が良いんじゃないか?

 歴史的価値があるかもしれないし」


ユリーシャ

「…もう遅いようですね」


 神聖な石像の巨大な翼に足を掛け、せっせと目玉にナイフを突き立てるニャック

 信仰心などさらさらない、まるで盗賊だ

 これが新米冒険者の姿とは到底思えないし、思いたくもない…



 宝石を1つ取るのに、およそ10分かかった

 石像の左目から、目当ての宝石がくり抜かれる


ニャック

「よし1個取れた〜

 落とすぞ〜」


ダンテ

「いやちょっと待っ!

 …セーフ」


ニャック

「ナイスキャッチ!」


 尚も石像にしがみつき、目玉をえぐるニャックを他所に、宝石の観察に入る


ダンテ

「…綺麗な青だな」


ユリーシャ

「直径が…2cm程でしょうか」


サクラ

「色からしてサファイアですが…純度は低いみたいですね

 やはり80Gが妥当です」


ジン

「パーティが5人だから山分けで1人あたり16G…

 2つで計32Gか

 情報料の元はまだ取れないか…」


ダンテ

「ニャックの金だがな」


ジン

「ん?なんか言ったか?」


ダンテ

「いえ何も…」


 何故宝石1つ取った部分から始めたのかわからないが、あと10分かかるのでカットで



 もう片方の目玉をくり抜いて、ダンテの背負い袋にしまう

 2つとも傷ひとつない綺麗な球体で、全く同じ色、同じ形をしている

 過去の文明の技術力に、驚きが隠せない


ニャック

「さてと、そろそろ別の階に行くか」


ジン

「階段が2つあるが、足跡はないのか?」


ニャック

「そんじゃ、探してみるか〜

 まずは上り階段の方から…」


 ニャックが東側にある上り階段の方に向かうと、上の階から降りてくる4体の蛮族と目が合う


ニャック

「…えっと〜

 …クロネコヤマトの宅急便です〜

 …なんちゃって」

老人

「久しぶりの投稿だな…

 次回は戦闘に入るみたいだし」


子供

「ぜんかいはでれなかったけど、こんかいはちゃんとはなしにはいれるよ!」


老人

「今回はあいつらは来ないよな…」


隻眼の青年

「呼んだか?」


老人

「もう良いよ…

 勝手にしてくれ…」


王冠帽の青年

「お邪魔しまーす」


子供

「なんかきた!」


隻眼の青年

「よう坊主!

 今回は誰について説明するか?」


老人

「結局こうなるのか…

 もう任せるわ…」


隻眼の青年

「そうか〜

 んじゃダンテの説明をするわ!

 ダンテは初期からほとんどシナリオに登場している常連キャラで、中の人はLINEの名前から『旅人』さんって呼ばれてる」


王冠帽の青年

「ダンテ…旅人…彼岸…

 うっ頭が…」


老人

「旅人曰く、元ネタは遊☆戯☆王らしい

 遊☆戯☆王が元ネタだから、マテリアルカードを使うアルケミストを習得したらしい」


子供

「おじいちゃんがしらないひととなかよくなってる!?」


隻眼の青年

「この卓では、その真面目さと構築の強さから主役扱いされてる重要なキャラなんだが…」


老人

「他のメンバーに毒されて…」


子供

「なかのひとはどんなひとなの?」


王冠帽の青年

「俺はダンテに何があったのかが気になるんだが…」


隻眼の青年

「ダンテのことは本編で分かることだから、中の人の話をするか〜

 ん〜と…

 一言で言えば…『完璧主義者』、かな?」


子供

「かんぺきしゅぎしゃ?」


隻眼の青年

「そう

 旅人さんが作るキャラクターはどいつもこいつも完璧な構築がされるんだよな〜

 雑魚雑魚言われてる弓シューのくせに、パーティの主力になってるし

 この後2人くらい登場するけど、そいつらの尖り具合も凄いことになってる」


王冠帽の青年

「なるほど、成長の仕方を考えれば、物凄く強くもなれるのか」


隻眼の青年

「まあ、旅人さんがいるだけで、シナリオの難易度がグッと下がるんだよな〜」


老人

「それが、あんなインフレ環境になる原因の1つかもしれないな」


王冠帽の青年

「ダンテの変化はこの後の話でゆっくり見ていくかー」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ