遺跡
前回カットした部分の説明から入ろう
目的の遺跡は街の近くにあり、徒歩で半日ほどで向かえる距離だ
魔動機文明時代の遺跡で、玄関付近に足跡等の痕跡はなく、未開の遺跡である可能性が高い
証拠として、遺跡に彫られていた文字を転写した羊皮紙を見せてもらった
ニャック
「こりゃ魔動機文明語だな…どれどれ〜
…『バルトゥーの屋敷』?」
サクラ
「バルトゥーの屋敷だったら、『魔法生物大全』があるかもしれません
色々な魔動機について書いてあるので、儲けとしてはいいと思いますよ」
マイエル
「君って物知りだね!
そんな情報をたったの100Gで買えるんだよ?
安いと思わないかい?」
回想はここで終わらせて、時間軸を戻そう
ロシレッタから南に向かい、地図に載らない程度の小さな森を4時間程歩く
小さくても森は森、木々は茂り木漏れ日さえほとんど届かない暗さだが、遺跡までの道はマイエルが案内してくれるから迷うこともない
小さな森だからか魔物が出てくる気配もないが、森特有の何かの鳴き声が聞こえてくる
マイエル
「着いたよ!」
ニャック
「こりゃまた高い崖だな〜」
ユリーシャ
「ほぼ垂直ですね
高さは…17m程でしょうか?」
ジン
「綺麗な数字として出すんだったら、傾斜が60°だと奥行き10mに斜辺が20mになるな」
サクラ
「つまり、シナリオ的には傾斜は60°という事で合ってるんでしょうね」
ダンテ
「いや…そこじゃないと思うんだが…」
別の方向に暴走する彼らを置いて、目の前に広がる光景を説明しよう
彼らが言うように、森の木々を分断するように高い崖が聳える
その崖に埋め込まれるように建てられた石造りの建物が、今回探していた遺跡だ
横幅は15m、高さは10m程の2階建ての建造物で、上には鎧戸の窓が2個備えられている
壁は風化により削れているが、かつては優美な彫刻が施されたであろう跡が壁一面に広がっている
崖から露出している前面には玄関があり、黒光りする両開きの大扉があるが、片方が手前に引かれて開いている
ダンテ
「あの…扉が開いているみたいだが…
探索された形跡がなかったんじゃないのか…?」
マイエル
「おかしいなぁ、ちゃんと閉めてきたのに
開けっぱなしにした覚えはないなぁ」
ジン
「おい、本当に100Gの価値があるんだよな?」
ユリーシャ
「100Gはニャックさんのお金ですけどね」
ニャック
「扉の近くに蛮族の足跡が結構あるぞ〜
入ってるのが多いけど、出てるのは全くないから…こりゃ中にいるな〜」
マイエル
「蛮族が中で暴れてたら、『魔法生物大全』が壊されるかもしれないね」
ダンテ
「これはすぐに探索しないと…」
ニャック
「そんじゃ、早速探索を始めるかね〜」
半開きの大扉を潜り抜け、遺跡の内部に入る
ここから、彼らの冒険が始まるのであった…
老人
「やっと遺跡に着いたのか…
ここまで長かった…」
隻眼の青年
「ん〜と…
ここがSWのリプレイか〜」
老人
「なんだお前ら!」
王冠帽の青年
「いくら最近更新がないからって、後輩の所に来るのはどうなんだよ…」
隻眼の青年
「まあまあ〜
ここのニャックは俺がモデルであり、俺のモデルなんだから実質同じだって〜」
老人
「無視か…」
隻眼の青年
「まあ仕事はするから安心しろよ〜
んじゃ、キャラ紹介するか!」
王冠帽の青年
「まずは誰から説明するんだ?」
隻眼の青年
「まあまずはニャックからでいいんでね?
ニャック、ナイトメアの青年で、PLは作者だ
まあ作者はGMを兼任してるんだけどなw」
王冠帽の青年
「ん?
GMなのにPLなのか?」
隻眼の青年
「あ〜
話すと長くなるんだが…
PLやりたかったのにGM押し付けられたから、進んでシナリオを進めないNPCみたいなキャラとしてシナリオに参加してるんだよ〜」
王冠帽の青年
「で?
ここのニャックはどんなキャラなんだ?」
老人
「そろそろ帰れ!」
隻眼の青年
「んじゃ、そこの爺さんがうるさいから今回はここまでって事で
次回も来るから楽しみにしておけよ!」
老人
「もう来ないで欲しいんだが…」