依頼
ここは、ロシレッタにある冒険者の店…そういえばこの店の名前考えたことなかったな〜
途中から使わなくなったからな…それじゃ、公式の〈タッフド・パフィン〉でいいか
〈タッフド・パフィン〉とは、シャドウの女性が経営する冒険者の店だ
なんでも依頼の裏を完全に取ってから、適任の冒険者を通すというらしい、今知ったけど
…まあ詳しくは、各自ザルツ博物誌を買って読んで欲しい
ニャック
「なんか忘れてると思ったら…」
ダンテ
「…何やってるんだ?
それは…バンダナ?」
ニャック
「一応俺はナイトメアだからな
嫌う奴は嫌うから、こうして隠すんだよ」
説明しよう!
ニャックはナイトメアである
ナイトメアとは、頭に小さな角が生えた長身の人間だ
そして、ナイトメアは人族から忌み嫌われている
ということで、ニャックは外出時にバンダナをつけるのである
角さえ隠せば、ちょっと背の高い人間として見られるので、バンダナは丁度いいのだ
ニャック
「そんじゃ、依頼を受けてくるから
待っててくれよ」
ダンテ
「は…はぁ…」
ユリーシャ
「適当に食べ物でも頼みますか?」
ジン
「腹が減っているから、ハンバーガーを1つ」
サクラ
「お金がもったいないので、水でいいです」
ダンテ
「じゃあ、エールを1つ
…馴染んでるな…」
依頼を受けに行くニャックと、店の中でくつろぎ出すユリーシャ、ジン、サクラ
ダンテは流されてばかりだが、それが初期のダンテなのだ
そう、初期のダンテなのだ
仲間を置き去りにして、受付で依頼を探すニャック
自分たちにぴったりの依頼がなく、ちょっと困っている…
ニャック
「良さそうなのがないな〜
…ねぇ店主!うちのパーティに向いてる依頼ってないかな?」
エトピリカ
「その前に、貴方たちのパーティ構成を教えて貰えるかしら?」
彼女がこの冒険者の店の主『エトピリカ』だ
適切な依頼を采配することから評判が立ち、始めて数年でこの店をロシレッタ内でも有数の冒険者の店に成長させた凄いシャドウだ
そーなのかー
ニャック
「えっと…
マギフェンサー、アルケミシューター、純セージ、フェアリップラー、プリセージ
全員初心者、かな?」
エトピリカ
「これまた随分と変なパーティね…
マギテックフェンサーなんて中堅以降では見たことない組み合わせよ?」
ニャック
「いや〜
俺はロマン主義だからな〜
フェイダン博物誌もないから、完全にロマン構築だもんな…
マルガ=ハーリとかこれ書いてる時に知ったよ…」
エトピリカ
「それにしても、この編成は難しいわね…
ちょっといい依頼を探してくるわ」
ニャック
「親切にしてくれてどうも〜」
店の奥に向かい、依頼をまとめたファイルを漁るエトピリカ
それを眺めているニャックに、あるエルフが声をかけてくる
マイエル
「やぁ!いい遺跡を見つけたんだ、探索してみないかい?」
ニャック
「へぇ、遺跡ね〜
どんなの?」
彼は『マイエル』
“葉っぱをのせた”という二つ名が付けられたエルフの男性(34歳)だ
いい歳して変な二つ名だなと思ったそこの君!
安心してほしい、作者もそう思った
ルキスラ帝国周辺でちょっと名の知れた探し屋だ、未探索の遺跡を探すのに情熱を注いでおり、遺跡探しに没頭しすぎて頭についた葉っぱに気付かずにいることが多いおっちょこちょいなエルフだ
いい歳した男がそんな幼くていいのかと思ったそこの君!
もう一度安心してほしい、作者もそう思った
マイエル
「情報には対価がいるよ?」
ニャック
「金か…
とりあえず、うちのメンバーと相談していいか?」
マイエル
「あぁ!それなら、僕も付いてってもいいかい?」
ニャック
「まあその方が楽だしな〜
一応店主にはキャンセルしておくか」
エトピリカが手頃な依頼を持ってきた時には、カウンターに人影はなかった
ただ1つ《いい依頼を見つけたので、ありがとうございました》と書かれたメモが残っていたという
オチがあったように見えたが、ここで終わらせるとマジで話が進まないので、次にオチが来るまで粘る事にする
ニャック
「お〜い、みんな〜
ちょっと相談なんだけd…」
そこでは、本格的に食事を楽しむ結成したばかりの仲間たちがいる…
というよりも、最早宴会に近くなっているのだが…
ニャック
「なんだこれ?」
ユリーシャ
「あっ、ニャックさん
ただ待つだけでは退屈なので、食事を楽しんでいただけですよ」
ジン
「そこのタビットは一銭も出してないけどな」
サクラ
「だって
ロールプレイの為にお金使うのもったいないじゃないですか」
ダンテ
「…もう好きにしてくれ…」
ニャック
「まあいいか…みんな聞いてくれ〜
この探し屋が遺跡の情報を売ってくれるんだが…
そういえば情報料はいくらなんだ?」
マイエル
「まぁ、ざっと100Gだね」
ジン
「それって、本当に遺跡の情報なのか?」
マイエル
「勿論だよ
なんてったってこの『マイエル』が見つけた遺跡だよ?」
ジン
「お前のこと知らないんだが
それは本当に信憑性がある情報なのか?」
マイエル
「えっと…」
ニャック
「神(GM)の声が聞こえる
そろそろシナリオ進めたいから、早くしてくれる?」
実際、作者はそう言った
だって、ジンの中の人が用心深すぎるんだよ
実際はもっと長かったし、大体カットしたもん
ジン
「それなら、ニャックが出せばいいと思うぞ」
ニャック
「俺が?まあいいけど…
それじゃ探し屋さん、情報をくれるかい?」
マイエル
「結構カットしたね〜
僕が無料の情報で信憑性を証明するシーンとかも全カットって…
まぁ、代金は受け取ったし、案内するよ!」
…実際、ジンとマイエルの信用合戦は、マジで時間がかかった場面だった
長すぎて覚えてないからね…
子供
「クエストはまだなのー!」
老人
「…まさか今回もクエストに向かえないとは…
やはりあいつら、自由にも程がある…」
子供
「いせきのないようもまったくせつめいされてないよね」
老人
「まあ、そのシーンは時間が足りないからカットしたんだが…」
子供
「それでいいの?」
老人
「ルールブックⅠのサンプルシナリオのアレンジ版だし、勘弁してくれ…」