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元・銀髪の女性vs金髪の男性

 いきなりだが、15mの【チャージ】が乗った槍による《全力攻撃Ⅰ》が金髪を襲う

 金髪は馬が走る時の地響きに驚き耳を塞ぐが、少し後に辺りを見回す

 そこで金髪は目撃するのだ

 自身に向かって疾走する、馬を駆りし戦乙女(ヴァルキリー)を…

 気付いた時には遅かった

 回避する暇はない


ルシア

「期待値!」


金髪の男性

「なっ!?

 …ぐはっ!」


 ダメージはお察しの通り期待値、やはりルシアの中の人のダイス運には凄いを通り越して狂気を感じる

 このシナリオの目的は盗賊団の捕獲、殺さない程度にダメージを与えなければならないこの状況では、ほとんど期待値が出る彼女(中の人は男)のダイス運は計算しやすい

 ナイス期待値!

 …一方、ダメージを受けた男はすぐさま態勢を立て直し、耳につけていた耳栓を取りながら口を開く


金髪の男性

「くそっ…

 アジトがバレていたのか…

 …ということはあの爆発もお前g」


ルシア

「いや私じゃないわよ?

 私の連れがやっただけ」


金髪の男性

「結局お前らが元凶じゃねえか!

 …こうなったら、俺も全力で行くぞ!」


 男が背中に挿した大剣を引き抜き、ルシア目掛けて力一杯振り下ろす

 …セリフから察しがつくと思うが、男も《全力攻撃Ⅰ》使いだ


金髪の男性

「はあっ!」


ルシア

「敏捷低いから避けれるわけないでs…痛っ!」


 …ルシアの回避の出目は、またしても期待値…というかルシアのダイス目は大体期待値だと思ってもらっていい

 …そういえば、《全力攻撃》についての説明をしていない気がする…

 説明しよう!

 《全力攻撃》とは、その名の通り全力で攻撃を行うための戦闘特技である

 己の全力を込めた攻撃により破壊力は増すが、反動で次の行動まで隙だらけになる

 その破壊力の上昇は、名前の後のナンバリングが増える毎に増していく

 つまりだ!

 《全力攻撃》の反動によって、この2人はどちらも回避し辛い状況なのだ

 …まあ、ルシアは《全力攻撃》を使わずとも回避し辛い能力値だが…


ルシア

「…防具固めといて正解だったわ

 痛い反応してみたけど、ほとんどダメージ受けてないわね」


金髪の男性

「マジかよ…

 …これは劣勢だな」


ルシア

「…じゃあ、次は私の攻撃ね

 どうせ回避できないんだから、《全力攻撃》のデメリットは無いも同然よ!」


 《全力攻撃Ⅰ》を乗せたルシアの槍が、《全力攻撃Ⅰ》後で隙だらけになった男を襲う!

 …こうして見ると、《全力攻撃》対決になってるな〜


ルシア

「また期待値!」


金髪の男性

「…ぐはっ!」


 命中、ダメージ共に期待値

 …やっぱり運勢呪われてない?


ルシア

「ほら見てよこれ!

 また期待値

 絶対このダイス不良品でしょ!」


金髪の男性

「このままじゃ負けるな…

 …だったら!」


 男は、ルシアに向かって普通に大剣を振るった

 …そう、『普通に』


金髪の男性

「はっ!」


ルシア

「無駄よ!」


 …無駄と言っているが、一応攻撃は食らっている!

 まあ、ごく僅かなダメージしか食らっていないが…


金髪の男性

「さて…

 次はあんたの行動だぞ」


ルシア

「わかってるわよ!」


 ルシアは《全力攻撃Ⅰ》を乗せた槍を、男目掛けて力一杯振るった!

 …しかし


ルシア

「期待値!」


金髪の男性

「甘い!」


 …男は、ルシアの攻撃を、避けたのである

 …覚えているだろうか

 ルシア(の中の人)のダイス目は、期待値かそれ以下しか出ない

 そんな中、最大である期待値の攻撃が避けられてしまったのである

 これが意味することは、ルシアの攻撃がもう当たらないということだ


金髪の男性

「やはりな…

 隙さえ作らなければ、あんたの攻撃を避けるなんて造作もn…」


ルシア

「ちょっと!

 避けるんじゃないわよ!」


金髪の男性

「そりゃ避けるだろ!

 …まあ、ここからは…俺のターンだ!」


 男の手に持つ大剣が、ルシア目掛けて振るわれる

 《全力攻撃Ⅰ》は勿論ない


金髪の男性

「はっ!」


ルシア

「だから無駄よ!」


 …無駄と言ってはいるが、案の定ルシアには少しばかりのダメージが通っている

 《全力攻撃Ⅰ》で短期決戦に持ち込むと男に勝ち目はない、確実に相手の攻撃を避け、長期戦に持ち込むのが男の活路だ


金髪の男性

「よし、勝機が見えてきた

 これならいける!」


ルシア

「…そんな訳ないでしょ!

 今度こそ当ててやるわ!」


 男に主人公補正が付いてきたところで、ルシアの攻撃に入る

 ……………

 …だったら良かったのだが…


ジン

「【ウィンドカッター】!」


ルシア

「…え?」


金髪の男性

「…は?」


 …君たちは気付いていただろうか?

 男に奇襲をかける為、こっそりとアジトに侵入していたジンの存在に!

 ……………

 …話は遡る!



 現在の時間軸は、ルシアが【チャージ】を決める為にアジトの入り口付近まで距離を取った辺りだ

 もっと簡潔に言うと、前回の終わり辺りである

 そして場面はアジトの入り口前、つまり待機組だ


ジン

「…なんかルシアがこっち来てないか?」


ダンテ

「えっと…

 …確かに、入り口の近くにいるな」


ニャック

「何やってんだ?」


ユリーシャ

「中の探索が終わったのでしょうか?」


サクラ

「それなら、戦利品を持ってる筈です

 誰も運んでいないので、別の理由でしょう」


ダンテ

「さらっと盗賊を戦利品って呼んでるし…」


ニャック

「あっ

 中に戻ってったな」


ノア

「Zzz…」


 …事態は、この後始まる

 更に場面は変わって現実世界の我が卓


ジン(中の人)

「ニャックニャックー」


ニャック(中の人)

「どしたの暁さん?」


ジン(中の人)

「ルシアが【チャージ】やってるの見たから、中で戦闘始まること分かるよね?」


ニャック(中の人)

「…まあ、分かるね」


ジン(中の人)

「ジンも中に入れていい?」


ニャック(中の人)

「…中に入りたがらなかったのは何処の誰だっけ?」


ジン(中の人)

「ん?なんか言ったか?」


ニャック(中の人)

「いえ何も」


ジン(中の人)

「良いよな?」


ニャック(中の人)

「…中に入る理由は?」


ジン(中の人)

「中で戦ってるって事は、ジンの作戦が失敗したからだろ?

 作戦の失敗は作戦を考えた人のミスだ

 自分の失敗は自分でなんとかしなきゃじゃね?」


ニャック(中の人)

「一理あるな…

 良いよ!」


 …あの時の作者は本当に単純だったな…

 まあ、TRPGは自由に遊ぶのを楽しむものだから、これくらいが丁度いいか?



 場面は戻ってアジト内…ってか今回はコロコロ場面が変わる回だな〜

 急に現れたジンが、男に向かって急に呪文を唱える

 それと同時に、男の周囲の空気が渦を巻き、風の刃となって男を襲う


金髪の男性

「…ぐはっ!」


ジン

「よし!」


ルシア

「まあ…助かったわ」


ジン

「結構削ったから、後はルシアが期待値のダメージ与えるだけだな」


ルシア

「…はいはい、当ててやるわよ!」


金髪の男性

「はぁ…はぁ…

 …回避に集中だ…」


 ヤケになったルシアが、己の槍に《全力攻撃Ⅰ》を込めて男に振るう


ルシア

「期待値以下!」


 …出目は期待値以下、これでは当たる訳がない…

 ……………

 そう思った読者はSW2.0に関しては初心者だ

 そして、期待値以下が出た瞬間、ルシアたちの勝ちを確信した読者はSW2.0のことをしっかり分かっている中級・上級者だ

 …まともな常識持ってるのに、なんでこんなリプレイ読んじゃってるの?

 これ読んでると、多分ミーム汚染されちゃうぞ?


ジン

「運命変転!」


 …さて、少し前にダンテの中の人が「人間最強!」と言っていたのを覚えているだろうか?

 ルシアが仲間になった回の最後の方だ

 通常のファンタジー世界では、人間は特出するべき能力がない弱小種族という認識が主だろう

 では、SW2.0の人間を最強たらしめるものは何なのか?

 それがこの種族特徴[剣の加護/運命変転]の存在だ

 この特徴はその名の通り、運命を変える程の能力を備えている

 処理的に説明すると、1日に1回だけダイスの出目を逆転することができる

 例えば1のゾロ目にかければ、それを6のゾロ目に変えることができる

 …元来、TRPGの処理の全てにおいて使用されていたのはダイスだ

 ダイスの出目は絶対、ダイスこそ全て、ダイスの女神を崇めよ、いあ!いあ!だいす!…そんな絶対不変のダイス目に干渉できるチート能力がこの種族特徴だ

 そして、期待値以下の出目にこの[剣の加護/運命変転]をかけたという事は…?


金髪の男性

「…ぐはっ!」


 ルシアの攻撃は、男に当たる!

 そしてダメージは案の定期待値、これが意味する事は…


金髪の男性

「がはっ…

 …い…意識…が…」


 男の体力を、死なない程度に減らしたのである

 さあ!目的である盗賊団の捕獲は全員分達成した!

 次回は戦利品の回収から始めよう

隻眼の青年

「や〜いw

 負けてやんの〜w」


老人

「不意打ちさえ無ければ勝ててただろ!」


王冠帽の青年

「…結局名前分からないままだったな…」


子供

「しゅぞくとくちょうってなに?」


王冠帽の青年

「…こいつはいきなり話を曲げていくな…」


老人

「種族毎の特殊能力だな

 例えば、水の中で自由に行動できるエルフの種族特徴[剣の加護/優しき水]とか」


隻眼の青年

「GMが専用のシナリオ作ってくれなきゃ、まともに役に立たないけどな〜」


老人

「……………

 …ほ、他にも、あらゆる炎ダメージを無効化できるドワーフの種族特徴[剣の加護/炎身]とか」


隻眼の青年

「ドワーフ色々な種族の劣化版だから救済措置的に作られてる感あるよな」


老人

「……………

 …警戒心の高い兎であるタビットの種族特徴[第六感]…」


隻眼の青年

「スカウト取ったら意味ないよな〜」


王冠帽の青年

「…なんか…人間以外ってショボい?」


老人

「……………」


隻眼の青年

「まあ、強い奴は強いぞ〜」

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