第1幕 死後の世界
目覚めると何も無い暗闇の中だった…。
「やっと…目を覚ましましたか。」
その声につられ顔をあげる。
「君は…?」
「私は…ミーナ」
彼女は静かに名乗った、そして彼女は言った。
「貴方は何故ここに来てしまったのですか。」
悲しそうで、どこか辛そうに彼女は言った。
「分からない…何故ここに居るのか…」
頭を抱え、思い出そうとするも何も思い出せない。
「ここは何処なんだ!?
俺はどうしてここで倒れていた!?
いつ俺を見つけた? 教えてくれ…」
ミーナは自分が分かっている所だけ話した。
「貴方を見つけたのは2時間ほど前です。
ここは……」
ミーナは途中で話すのを辞めた…。
男は話すのを辞めたミーナに教えて欲しい…
ここは何処か、俺はどうしてここに居るのか
何度も何度問い詰めた。
固く塞いでいたミーナの口が開いた時、男は絶望した。
「ここは…死後の世界…貴方は死んだのです。」
男は震えながらミーナに問う、
「俺が死んだ? 馬鹿な何故だ? どうして?」
男は慌てている、自分が死んだことを信じれなかった
「嘘だろ…俺が死んだなんて、夢だよな」
そんな男にミーナは冷静に話を進めた。
「死んだ人は皆…貴方の様になります…落ち着いて下 さい。」
男は言う。
「落ち着けだと!無理だ!なんで俺が死ななければならない!?」
男はそれから数時間絶望に明け暮れ…疲れ果て眠った。
ミーナは疲れ果て眠った男を背負い、その場から離れた。