表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/10

マンドレイクのマイ奴隷計画

....ちょんちょん..スゥ


また羽虫どもか。いい加減懲りないか。


...ちょんちょっ


(おい!!!!!)


全力で念話飛ばしたった。

そしたら勢い余って頭のてっぺんの葉っぱが一枚落ちた。

OH、MY GOD

髪だけに。

なんつって


で、だ。

羽虫じゃなかった。

相手は急な念話に驚いたのか、思いっきり後ろに飛び跳ねていた。


まぁ、あれだ。

山猫だな。

さっきまで鼻で突かれていたみたいだ。

道理でなんか顔あたりに露があるわけだ。

あ、これ自前か。


とはいえ、この状況どうするんだ?

なんかすごいみてくるし、あの猫。


「なんか用?」


舐められないように強気に出てみる。

そしたらにゃ〜って返された。


もしかして念話ができないのかな?

そうだ。こういう時のために白い粉を用意してるんだった。

大丈夫。副作用はないよ。

幻覚についてはちょっとみえるかも知れないけど。

依存性はないはず。多分


実はこの粉、俺の根っこの部分から作ってるんだよね。ちょっと前に洞窟の中で合成ってスキル覚えちゃって、素材ないやん、って思ったけど、素材俺だった。なんでも根っことか、枝毛いじってたら勝手に習得しちゃってた。

それで体の一部を犠牲に発動すると色々と効果のある粉ができちゃうんだ。白い粉は無属性で、隷属の効果なんかがあったりする。


...依存性はないよ。


とりあえずネコちゃんに近づいてみる。

実は猫好きだから、そんなじっと見つめられたら無性にモフりたくなる。


一歩踏み込んだけど、反応なし。

続いて二歩、反応なし。三歩、反応なし。

四歩の時に、異変が起きたのだった。

ネコちゃん、一歩さがちゃった。

あれ〜?距離変わんないぞ?

俺一歩が短いんだからさ。やめてよねそういうの。


しばらく見つめ合いが続く。

よく逃げないね、この子。

どうも俺を食べようって感じってもないし。

やっぱ俺になんか用があるんかな。

ほら、俺、自分で言うのもなんやけど結構レアだぞ。

魔法使えるマンドレイクとか多分俺だけやで。


まだ譲らんのかこの子は。

根性あるな。俺も根ならあるけど。


不意に一歩、今度はネコちゃんの方から近づいてきた。

おっ?くるか。よしよし

俺に反応がないのをみてまた少しずつ近づいてきた。

おお、きてるきてる。


目の先まで来たネコちゃん。

ふん!この時を待っていたとばかり。

光速にも届きえる299792458 m/sの速さを持ってネコちゃんの鼻あたりに白い粉をかけた。


ビクビク横たわって悶えるネコちゃん。

俺はというと隣で見守っていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ