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文化評論ぱちこーん  作者: ノリ次長
9/10

現代視覚文化

順調?どうですか。現代のおたく文化って順調なのでしょうか?

ぼくは、小学3年生のときに草上仁ファンになって以来のSFおたくで、野尻ボードの異様な昂揚も、2ちゃんねらがアニメ好きのくせをしておたくを嫌う心理文化も知っている者として、おたく文化に介入できる立場だと個人的に思っています。

ガンダムもドラゴンボールもポケモンも、ぼくの周囲では流行っていたけれど、ぼくはよくわからない。知らず存ぜずを貫いていたし、それよりホーキングの$行列が気になっていました。(*ぼくは5歳の時から、「7つの頭をもつ」と言われないよう努力してきました)

そのうちに、「おたくは右翼」「愛国者でなければおたくにあらず」みたいになってきた。これは違うと思います。

そもそも、おたくの起源は、ガンダムファンです。ガンダムとイデオンでおたくは始まって終わったと言ってほぼ過言ではないでしょう。なぜ、ガンダムに人気が出たのか。左翼運動退嬰後、「それでも反核平和でいたい」「反核平和は間違っていたのか」と感じる青年層の心の飢えを、ガンダムが満たしたのです。だから、おたくと右翼のつながりは、ありえない。憲兵から制裁を加えられて仕方のないのがおたくだし、セクシュアリティの問題とあわせて「おたくであるのはうしろめたい」「でもおたくは文化で、おたくであるしかない」ということで20年ぐらいやってきたのがおたく文化運動なのです。もっといえば、そこには日本という方法が縦横無尽に面目躍如していました。

それをいきなり、「クールジャパン」?それはあれですか、天には凍結した星があって、地上ではクールジャパンとかそういうことですか。クールから外れているのがおたくだし、あれはわざと外しているんです。そこにこそおたくの内的模倣もあるのに、いつのまにか「おたくの制度化」が着々と進行して、いまや「おたくの体制化」も起こりかねない状況です。

冗談じゃない。おたくは外的模倣によってなれるものじゃないんです。それはピュウリタン社会における再生にも似た、みずからのなかのおたく魂のある気づきなのです。それでこそ、現実世界がディックの短編にも届くというものではないでしょうか。文化評論ぱちこーんでした。

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