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文化評論ぱちこーん  作者: ノリ次長
3/10

ハルシュタット文化

ハルシュタット文化は紀元前12世紀から紀元前5世紀の中央ヨーロッパに栄えた文化です。紀元前5世紀中葉からは中央ヨーロッパはラ=テーヌ文化に移行します。

ハルシュタット文化の特徴としては、「西文化圏と東文化圏に分かれる」というのがあります。西文化圏では豪族は剣もしくは短剣と共に葬られましたが、東文化圏では斧と共に葬られました。また西文化圏では戦車葬が行われていましたが、東文化圏では戦士はしばしば甲冑をつけ葬られていたそうです。RPGをつくる機会があれば、「この世界は西文化圏か?東文化圏か?」意識して設定するのもいいかもしれません。

西文化圏と東文化圏に分かれたことが、のちの文明地図を大きく塗り替えたハルシュタット文化は、あたかもモンゴル帝国が東西で宗教的に住み分けたことを想起させます。東文化圏は東方正教会の影響を受けてルーマニア以外スラブ化していきますし、西文化圏はカール戴冠の秘蹟の効力を認めてカトリック世界になっていきます。キリスト教世界とふつういわれるのは、ハルシュタット文化→ラ=テーヌ文化→キリスト教化、と文化的発展を通過したなかで、とくに西文化圏だけをさしていたのですね。

こうして、たとえばチェコ音楽はボヘミアとモラヴィアでまったく違うものになりますし、オーストリアのスラブ少数社会に社会学者のウェーバーが異常な関心をよせたり(ということは、ウェーバーはそこに普遍的西洋法とはちがうスラブ的普遍法を見いだしたということですが)、スラブの影響力が強かったことが鉄血プロイセンの「建国の秘密」になったりします。いったい、スラブってなんなんでしょうか。あっ、これは次回、次回の話です。内緒です。文化評論ぱちこーんでした!

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