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おまけ:ニホンザルの文化
おまけで、ニホンザルの話です。
ニホンザルには「百匹目のサル」という特殊な個体がいるといわれています。日本版の「ツァラトゥストラの猿」のようなものでしょうか。
大切なのは、百匹目のサルはなにか特定のサルではないということです。103匹目や104匹目でも、1001匹目のサルでもいいのです。そのサルが、文化のユビキティを「特定の個体の行動」という目に見えるかたちにしてくれることが大切なのです。
イモを潮水で洗って食べればおいしい。そうなのかもしれません。必然的に生死にかかわる問題ではないでしょう。しかし、なにか!なにか見えなくなっていませんか?
サルが生死にかかわらない問題にこだわったり、健康な必要最低限度の生活をしたりすることが文化なのでしょうか?むしろ!文化は究極においてつねに生死にかかわる問題だ、という自覚をもつことが大切なのではないでしょうか?文化評論ぱちこーんでした!