1/4
プロローグ
はじめて投稿するので誤字脱字があるかもしれませんが、よろしくお願いします。
―――――ちょっと、こんなこと聞いてないわよっ!
私が憧れてたみたいに、白馬の王子様がひざまずいて『シルヴィア姫、どうか私
と結婚してください』って言ってもらえなかったのは、まぁ、仕方ないわよ?
・・・・・・だって、政略結婚だし。
それに、私が王太子と結婚するために、九時間もかけて、ヴィアラード王国に来
たのに、肝心の王太子が、政務で忙しいからって出迎えてくれなかったのも、仕
方ないわってあきらめるわよ?
・・・・・・でも『長旅疲れませんでしたか?』くらいは言ってほしかったけ
ど。
他にも、たーくさんやってほしかったことがあるけど、もう王太子妃――――ゆ
くゆくはこの国の王妃になるんだから、我が儘はいけないってことも十分理解し
てるわよ?
だから、王太子と結婚して、二人で幸せな結婚生活を送れれば、いいかなって思
ってたのに。
・・・・・・・それなのに、まさか結婚する前から側室が大勢いるなんて、信じ
られないわっ!!