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リアルゲーム・オンライン  作者: 百ノ条アヤメ


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8/10

第8話 初めてのボス戦


「そんな直ぐには強くならないよ。それに試し斬りもしてないし」

「そうか……だったらそこを真っ直ぐ行ったところにここの出口があるからそこに行け」

「簡単に教えて良いのそれ?」

「余の判断だ。だが、ただの出口じゃないぞ。ちゃんと門番がおるからそいつを倒さないと次には進めんぞ」

「まあ試練って言うしそれぐらいあるよね〜ん?てかそいつで試し斬りをしろって事!?」


そう言うとガリアは笑顔で頷く。この私はお前ほどの戦闘狂じゃないだよ!!


「ボスと戦う前に普通のモンスターと戦いたいの!!まだロクに刀の振り方も分かんないのに……!!」

「習うより慣れろだぞいぐ。それに後ろから余が見ててやるから危なそうになったら余がなんとかしてやる!!」


まあそれは多分駄目だと思うけど……まあ大事にはならなさそうだし。門番を見るだけ見てそこから判断しようかな。

3人は直線状に歩き、そのまま出口の方まで向かう。道中に敵という敵は全く出てこない。

まあガリアの圧に負けて出てこないという可能性も無きにしも非ずだが、チリエッタ曰くこのエリアはトラップが中心のエリアらしい。

元々敵はそこまで多くは出現しないとの事。やはりゲームをする上でこのゲームを知ってる人間がいないと序盤で詰みそうだね。

歩いて数kmほどで大きな門に到着する。ここがガリアの言っていた出口なのだろう。それにしても城の扉といい、この出口といい、デカすぎる。

大きさにして約10mもあるだろうか。そもそもガリアですらそこまで大きくはないのにここまでデカくする必要があったのだろうか?

するとここで少しだけ違和感に気づく。いつまで経ってもボスが現れない。


「着いたけど肝心のボスがいないね」

「おかしいな〜いつもなら門の付近に来たら現れる筈だが……何故出てこない?」

「付近を鑑定しましたけど生体反応は全くないですよ。時間差リスポーンか、それとも他のプレイヤーを追いかけ回してるとかですかね考えられるとしたら」

「え、ここのボスって追いかけ回してくるの!?」

「そうじゃ。なんせ敵前逃亡を許すなと命令を入れといたからな!!」

「余計な事を……」


もし本当にプレイヤーを追いかけ回しているのであれば好都合。さっさとここをクリアして次の課題に向かいたい所ではある。

試し斬り云々と言われているが、初っ端から刀を振り回せるほど運動神経が良くないんだよこっちは。そういうのは鏡花の専門分野だしね。

だか、そのまま通過してしまうとまたガリアが面倒な事を言って来そうな気がする為チリエッタと威久は少しだけ待つことにする。

が、いくら待てどボスがリスポーンする事は無かった……


「出て来ないね……」

「何故戻って来ぬのだ!!??」

「おかしいですね時間差リポップとはいえ精々5分程度と公式では書いてありましたが……何かの不具合でしょうか?」

「じゃあもうバグって事で次に進まない?もう待つの飽きて来たし」

「それもそうですね。ここで無駄に時間を浪費するのも得策とは言えませんしガリア=童子には悪いですが……私達は先に進んでも構いませんか?」


不服そうにしながらもガリアは静かに頷く。よっぽど刀の切れ味とかを見たかったのだろう。自分のお下がりなんだから切れ味ぐらい分かるだろうに。やっぱりガリアは少し変だ。


「帰ってこないのは仕方ない。ここは私の顔に免じて先に進むことを許可する。まあ運も実力の内と言うしな」

「じゃあお言葉に甘えて先に行こっか!!」

「ですね!!ようやく次の試練に挑めます!!」

「むきゅむきゅ!!」

「白ドラ様も連れて行くのか?」

「連れて行くっていうか置いて行っても着いてくるから良いかなって」

「なるほどな……じゃ、余も着いて行く事にするか!!白ドラ様が良いなら余も良いだろう!?」


良いとか関係なしに貴方を連れて行く事はシド以上にリスクしかありませんが!?

目を輝かせながらこちらを見てくるガリア。何を言っても意地でも着いてくるのは確定しているだろうから無理に断らずにそのまま受け入れよう。


「わ、わかったよ……その代わり、変な事しないでよね?」

「もちろんじゃ!!余はここの18代目……!!」

「サッサっと行くよ〜時間も無いし早くクリアするぞ〜!!」

「な!?最後まで言わせないか!!」

「むきゅ〜!!」

「私はまだ良いとも言ってませんがぁ!?」


こうして3人+1匹は次の遠の試練の場所に進む。この光景を見たら金童子さんはなんて言うだろうなぁ……

細く長い洞窟を歩いて行く。所々に灯りはあるが時々付いていない場所もある。そんなにメンテナンスをしていないのだろう。


「む、そろそろ着くな!!」

「むきゅむきゅ〜!!」

「次はどんな試練かな?」

「攻略サイト情報では次は的当てって書いてますね。まあ遠の試練ですから妥当ですね」

「的当てって事は弓を使うのかな?魔法もオッケーなの?」

「まあ当てれば大丈夫なので何でも良いですよ」


事前に知っていれば対策もしやすい。やっぱりチリエッタと一緒になったのは結構デカいね。

対策を考えていると急にガリアが2人の肩を叩く。


「どうしたの?ちゃんと行くから」

「次は的当てじゃないぞ?」

「「は?」」

「金童子になってからはこの試練にテコ入れがあってな。だから前の門下生達の情報は使い物にならんぞ?」

「こっから先は未知の試練って事なのですか!?アプデにそんな情報は……まさかサイレント修正!?」

「じゃあ次の試練は何?難しくなるとか言わないよね……?」


ガリアは笑いながら意味深に手を招く。


「まあ見てからのお楽しみじゃよ〜♪」


固唾を飲みながら2人は次の試練に足を踏み入れる。目の前に広がる光景はまさに現実世界でも見たことがある巨大なライブ会場であった。

先ほどのガリアの思わせぶりな発言のせいか妙にしっくりこない。というか違和感が凄すぎてなんとも言えない。


「何これ?」

「次の試練は金童子のライブを観ることじゃ〜!!ほれ、お前達もこのぺんらいと?を持つのじゃ!!」


ペンライトを渡された瞬間、会場の電気が消え、ステージの真ん中にスポットライトが当たる。それと同時に音楽が流れ始める。それに合わせて金童子率いる音楽ユニットが現れ、演奏を始める。


「あ、マジでただライブを観るのね」

「ボーナスステージですか?」

「良いぞ〜金童子〜!!」

「むきゅむきゅ!!」


観客もみんなペンライトを振り、何故か会場に謎の一体感が生まれる。威久達は本当にただ金童子のライブを観るだけになっていた。

これで次の試練に行けるなら良いけど……これ試練って意味では良いのかな?

曲が終わり、金童子のマイクパフォーマンスが始まる。


『みんな今日は私のライブの為にここまで来てくれてありがとう〜!!』

「なんか現実で普通のライブを見てる感覚なんだけど……」

「それは私もそう思います。まあ楽に次の試練に行けるならいいじゃないですか」

「それもそっか」

『今日はなんと観客席にガリア親分が観に来てくれてます〜!!』


そう言うとガリアが座っている席にスポットライトが当たり、ガリアはそのまま立ち上がり大きく手を振る。それに会場の歓声が沸き、何故か盛り上がる。


『そしてそしてその親分の為に特別マッチを用意しました〜!!リングカモン〜!!』

「特別マッチ?」

「初耳な情報ですね……」


大きな四角いリングが中央からゆっくりと飛び出し、それは現実世界でいう所の格闘技のリング上にそっくりだった。


『今回はこのリングにこの遠の試練の階層ボス、バリアント・キングゴーレム君が入ってくれます!!少し魔改造したので前よりかは強いで〜す』

「あ!!さっきの門を守るボスですよ!!いなかったのはそういう事ですか!?」

「この特別マッチをする為に引っこ抜いたって事なの!?やりたい放題過ぎるでしょ!?」

「それでこそガリア組の四天王だ!!実に愉快な行動だ!!」

「笑ってる場合か!!まあ私達が闘う訳じゃないし別に良いけどさ」

「それもそうですね。それに威久にとってこのマッチを見る事は凄く意味のある事ですよ。このゲームの闘い方を学べますからね」


チリエッタの言う通り。威久はこのゲームの戦い方を知らない。対人戦はまだ良しとするが、肝心のボスやモンスターと戦う時の方法を知らない。

だからこそ、この特別マッチを見る事は威久にとってはとても重要な事だと言える。


「さて、誰が戦うのかな?」

「プレイヤーは確実に選ばれると思いますが……誰がこのマッチに参加するんでしょうか?」

『この特別マッチに参加する奴らはもちろん、こいつらだ〜!!!!』


巨大モニターに映し出されたのはまさかの威久とチリエッタの2人だった。まさかの展開に2人は驚愕してしまう。


「え!?私達が戦うの!?」

「本当に言ってますか!?あんな魔改造されたゴーレムと戦うなんて嫌ですよ!!」

「お主らが戦うのか!!ちょうど良い、虎徹の切れ味。存分に試して来ると良いぞ!!」

「無理無理無理無理無理無理!!あんな化け物と戦えないって!!私ね!!バトル初心者なの!!もうちょい優しい相手がいいの!!」

「何を言っておるんだ?あいつは余よりも弱いし、いぐなら行けるぞ?それにチリエッタ門下生もいるし協力して戦えば難なく倒せるぞ」


それは貴方から見たらアイツは弱いでしょうけどそれでも強いでしょ!?門番的なやつでしょ!!それに魔改造されてるから余計に怖いわ!!

駄々を捏ねようとするが係員らしき鬼達に連れて行かれ、リングの中に無理矢理放り投げられる。もっと人間プレイヤーを大切に扱ってよね!?


「それにしても……いざ目の前にするとやっぱり怖過ぎるんですけど……」

「明らかに他のボスとは格が違いますね……一応鑑定しましたけど見ますかアイツのステータス?」

「一応見せて貰おうかな」

「それでは『共有』」


【Lv87 バリアント・キングゴーレム(特殊個体)】

【HP (体力)120000】

【MP (魔力)0】

【STR(筋力)45600】

【VIT(物理防御力)800000】

【DEX(器用さ)3400】

【INT(知力)250】

【AGI(敏捷性)500】

【Luck(運) 780】

【物理耐性、状態異常無効、自己治癒(5秒間に5000回復)】


「うへぇ〜なんかイカれた数値してる〜」

「正直この数値は階層ボスレベルです……俊敏が低いのがせめてもの救いですが自己回復持ちなのが凄く厄介なところですね」

「体力も多い上に回復もされる。長期戦はこっちが不利だね」

「私は基本的に後ろからサポートをします。使えるのは弓と魔法なので」

「じゃあ正面は私がなんとかするね!!」

「それでは軽くおさらいですが、威久さんが使えるのは刀のみで、基本的は戦闘は出来るで間違いありませんね?」

「それであってるよ。スキルとか多分取得してないし」

「初心者なのでそこら辺は気にしてませんよ。それにこのゲームはパーティだとある戦闘システムが発生するので」

「戦闘システム?」

「そうです。パリィ&スイッチです。威久さんがあのゴーレムの攻撃を弾くとボスがヨロけます。その瞬間に私が飛び出て攻撃をする。無防備な状態ですのでボスに大ダメージを与える事が出来ます。パーティが多いほどその連携でより多くのダメージを出す事が出来ます」

「なるほどね〜で、どうやって弾くの?」

「それはもちろん、威久さんのタイミング次第ですね。結構難しいですし上級者でも失敗するので」

「そんなに難しいの!?」

「当たり前ですよ。攻撃の起点にもなりますが、逆に相手の起点にもなるのでリスクが大きいですが得られるリターンは大きいですよ。まあ何事も慣れですよ〜死んでもデスペナくらうだけなので」


それが1番嫌なんだけど。まあ出来る事が少ない内は難しい技術のシステムでも遠慮なく使って行けばいいって事らしい。さて、初めてのボス戦……心して行きますか!!


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