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10 血統霊化

今回は両腕が戻ったようだ。

義手を拾い上げる。


兵舎の牢から王族・貴族達が解放され出て来た。

モナ公国の王と王妃がサザンカに近づく。貴族達は(ひざまず)く。

「サザンカ姫様感謝致します、この度我が国が至らずご迷惑ををかけた」

「気にしないで」

サザンカの無表情な顔を見て、王妃は何とも苦しそうな顔をしている。たぶん経緯を知っているんだろう。

「ところで姫、そちらは?」

藤江仁(ふじえじん)、血統霊化持ち」

「おぉ、それではこちらが!」

王と王妃が俺の方を向いた。

「この度は寿(ことほ)がせせていただきます」


いきなりお祝い?の言葉が飛んできた。

俺が困っていると王妃は何か済まなそうにたずねてきた。

「あの、もしかして夫婦になる話とかは聞いておりませんの?」

「えーっと、誰がでしょうか?」


「いえ、ええっと・・・」

王妃は困ってサザンカの方を向く。


「召喚者は私の夫になる」 

「・・・俺が?」

「そう」


「えーっとごめんそれは聞いてたっけ?覚えて無いみたいだけど・・・」

「言って無いから。こうしてこのワタリの能力は維持されている」


「記憶間違えじゃなくて良かったよ。良くないけど」

「そう?」


「じゃあサザンカも異世界の血を引いているんだから、血統霊化使えるんじゃないのか?」


「そこまで都合は良く無い」

「無理なのか?」

「ムリ」


「まぁでも、歳が離れて過ぎているから親子だな」


「・・・?、それほど離れているとは思いませんが?むしろちょうどいいぐらいでは?」


「王妃様それはさすがに・・・」


「ちょうどいい。こっちに来た時に若返っているから」

「ん?あっ、そうか忘れてた」


「ぴったり・・・」

サザンカが俺に抱きついた。

表情は無いが嬉しそうな感じだ? たぶん?

あと義足が俺の足を踏んでいて痛い・・・


「この機会に聞くけど俺の血統霊化は何故出ない?」


「力は出ていると思うけど、仁の基本性能が高いから目立って発動していないと思う」

俺に抱きついたままサザンカが答える。


「帝国の血統霊化の能力と違うみたいだけど?」


「あいつら狂って自我崩壊してるから血統に乗っ取られてるけど、その血統の方も何ちゃって召喚でおかしくなっているみたい」


「消えるのは何故だ?」

「元の世界に帰っていると思う」

「帰れるのか?」

「あの4人はそもそもこの世界に来ては行けない者達だから死んだら排除されるはず、向こうの世界に戻って生きているのか元に戻っているのかはわからない」


このままここの統治は王と王妃に任せ、色々とお願いし王国に戻った。


◾️◾️◾️


王国の隠れラボに入り左義手のパイルバンカーを外す。

サザンカの左腕肘の下に端子を付けパイルバンカーと精神を繋ぎ固定した。

これで同じようにパイルバンカーは使えるようになった。

何度か打ってみる。

右手の剣は外して拵をつけてショートソードにした。

「生身は遅い」

「少し筋力付けないとキツいな」


すぐにモナ公国に戻り、軽い筋トレを始め、タンパク質も多めに摂取するようにする。

2週間程度で効果が出始め筋力が上がってきた。


◾️◾️◾️


公国に来て4ヶ月ほど経った。

帝国への各地嫌がらせは加速して、他の場所でも流行っているらしい。


「仁殿おるかの?」

モナ王が部屋に入ってきた。

「どうかしました?」

「砦が完成したそうだ、見に行かんか?」

「それは早かったですね!」

「反乱軍総出だったからの」

王と一緒に王妃とサザンカを呼びに行った。


モナ公国の城を出てすぐ西の丘陵に砦が出来ていた。

これはちょっとした要塞だ。

城の後ろの丘陵を要塞にしたのだ。


ここは大昔に地震で出来た湖がある。南側は変わらず段々畑だ。

丘陵に向かう整備された道がある。それをそれると草むらだ。この中は落とし穴だらけだ。もちろん落ちたら尖った杭が入っているので串刺しになる。

さてこれは楽しみだ!






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