再生と神降
___数分後。
「・・・続きを、お願いします。」
「落ち着いたかい?」
「はい。」
「おっけー。ところでなんで急に敬語に?」
「なんとなく・・・。」
「ふーん。ま、ちゃんと覚えていてくれるなら良いけど。・・・知識は物と違って次の周回でも持ち越せるからね。死ぬ気で覚えて理解して。」
「はい。」
そこまで見通されていたのか。これなら全知と呼ばれるのも納得できる。
ここまでくると、話していないことを知られていることに対する疑念は抱かなくなっていた。
「それじゃあ次は今、君に起こっていることについて話そうか。昔のことはそれからにしよう。」
「はい。お願いします。」
「君は今死んでは子供の時に戻って、死んでは戻ってを繰り返しているよね?」
「そうですね。」
「あれは再生の権能の保持者___神原棗によるものだよ。」
「っ!?・・・神原が?そんな訳・・・」
アイツがそんなことできる訳が・・・。第一そんな理外なことが出来るならとっくに___
「できないと思うだろう?でもね、神降___ええと、三次覚醒状態なら可能なんだよ。」
カミオロシ?いや、それよりも三次覚醒ではなく三次覚醒『状態』なら可能と言ったか?それは、つまり・・・
「白龍でなら可能、ってことですか?人の姿のままじゃなくて・・・」
「そゆことー。」
確かにあの時、神原は白龍に成っていた。だが、その前に戦闘支援で雨を降らせるために霊力をかなり消費していたはずだ。『権能として』可能だったとしても残りの霊力だけで引き起こせる事象なのだろうか?
「気になる?」
「え?」
「どうやって霊力量をカバーしたのか、だよ。」
「!・・・はい。」
俺が頷くと、ホマレさんは微妙な表情で口元に手を当てた。
「・・・言っても・・・あの子たちのこと嫌いにならないって約束できる?」
「あの子たち・・・?」
「神原くんと久山くんのことだよ。」
「え?・・・まぁ、今更嫌う理由もないですし・・・」
口ではそう言いながらも、嫌な予感に心臓がドクドクと激しく脈打つ。
一体何をしたんだ?アイツら・・・。
そんな俺の様子をホマレさんは不安げに見つめると視線を逸らした。
「・・・やめておこうか。よくない話だし。」
「いえ、教えてください。・・・それに、ここまで聞いたら気になってこの先の話が頭に入らないですよ。」
「それもそっか・・・。うん・・・じゃあね、えぇと・・・覚悟して聞いてね。」
「・・・はい。」
「あの子は・・・神原くんは・・・」
言い辛そうに何度か言い淀むと、ホマレさんは目を閉じた。
「久山くんの権能を霊力ごと取り込んで巻き戻しているんだよ。」




