表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/205

七話、傷口

短くて申し訳ございません。代わりとして今日、もう一回ほど更新します。

◆◆◆

 学校の説明などをされ、その日はそのまま終わりになったあった


「(即座に帰りたいけれど、少なくとも最低限の筋を通さないといけないかな)」


 それはアリヤというメイドのこと。連絡ぐらいするべきだろう、という理性からの求め


「■■■■■」


「(誰だ、これ)」


 ————よく分からないけれど、気持ち悪くて吐きそうだった。

 一歩、二歩と後ずさる。


「■■■、■■■■■■■」


 何が楽しいのか愉快にケラケラ笑う黒い塊。


「おい、■■。やめとけよ」


 クラスメイトの一人がその黒い何かに語りかける。知り合いなのだろうか。


「笑っていい場面じゃ無いでしょ、あいつ何考えてんの?」


 そうボソ、とクラスメイトの一人が呟くと……黒い何かはそれを察してか慌てた様子で頭を下げた。


「■■■■■■」


 何も聞こえない、何も見えない、不快感と恐怖だけが胸を締める。

 息が正常に出来ない、身体中にアドレナリンが溢れ出す、だと言うのに胸には氷水を流し込まれたかの様に恐怖が止まらない。


「なあ、あいつ何してんの?」

「謝ったな、ケラケラ笑って〝過去のことは水に流して笑い合おうぜ〟とか抜かしてから何秒だ?」

「9秒も経ってねえ」


 黒いのが汚い触手? の様なものを伸ばす。


「ひっ……」


 膝が震える、目尻に涙が浮かぶ。


 じわり、じわりと悪意に身体が軋む。

 血が、傷が、闇が、破滅が浮かぶ出る。


「ぁ、……っ゛…」


 ガタンっ、と床に倒れる


「いやだ、くるな……」


 ポツリと呟く。


「こな、いで」


 恐ろしく、足が震える。


「————ひとごろしなんて、しちゃいけない」


 その声に、周囲の人がヒュッ、と息を忘れた。

感想、ブクマ、評価、いいね。いつも本当にありがとうございます…! 大変、モチベに繋がっております…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ