二十七話、作品【懺悔】 《グロ注意、閲覧注意》
前回と同様、グロ注意です。苦手な方はブラウザバックか次の話にとんでください。
次の話の前書きに、 あらすじは 書いておいきます(危険な描写全部抜いて)
「作品名————懺悔」
それは他の作品とは毛色があまりにも違うものだった。
ただただ、殺意と憤怒を捩じ込んだナニカだった。
酷い、酷すぎる。その有様にアラカは胃液を吐き出した。
「おや、吐いたのかい。
英雄様は少し心が弱いんじゃないかい?」
「…………」
ババアの言葉はアラカに届かず、ただ困惑する瞳孔のままにその作品を見つめた。
真っ赤な死体だった。
目算で少女…? だと思えるが、それだけだ。
本当に少女かも分からない、胸部に膨らみがあるからそう思えただけでそれが無ければ本当に分からなかっただろう。
「……プレス機でも使って、少女を潰しましたね。
しかも、あれは……顔面と腹部、腕から指の先に至るまで……全部素手による暴力でぐちゃぐちゃに潰されてる」
————拳だ。爪だ。頭突きに踵に肘鉄だ。
殺人すら容易である膂力を思うがままに振るったのだろう。
これでもかと殺意を込められた〝素手による破壊〟。
「爪で引っ掻き瞼を八つ裂きにして、拳で腕がペシャンコになるまで潰されまくっていて、骨に関しては在らぬ方向に何度破壊し続けたんでしょうね。四肢の全てがおかしな方向に曲がってるじゃないですか。
————そしてそれによる血飛沫さえ、作品の一部ですか」
作品【懺悔】の床には白いシーツがあった。純白なベッドシーツ。それに飛び散る血飛沫は酷く幻想的で、酷く残虐なものだった。
「っ……!」
そこでナニカ悍ましい真実を、アラカは感じ取った。
「ぉ、……」
胃液が込み上げる、だめだ、これはダメだ。
あまりにも悍ましすぎる。
「おぇぇぇ……っ」
吐いた、胃液をその場にぶち撒けた。
「……なに、このにおい……? ベットシーツに、……精◯……?」
その悍ましさはそれだけでは飽き足らず、鼻につんざく最悪の匂い。
もう我慢ならないとアラカは胃液を部屋の端へ撒き散らす。本当にダメだった、それだけ悍ましいものだった。
「いや、それを隠すように血飛沫が……くっ、そ、……そういう、こと、か……おえ……胸糞悪い……」
読んでくださりありがとうございます…!
グロいところはさっさと終えてイチャラブシーンとか描きたいので、速攻で投稿しました