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十九話、男性と女性

◆◆◆

 17時、冒険活動センターは孤立するもセンター内では自由時間が許された。

 その中で生徒らには一定の時間にある場所に集合することをしじれている。


 それが17時————食堂での夕食。である。

 昨日の事件があり、今日とでその場所指定。また一つの違和感を覚える。


「あ、ウェル」

「ん、合流…」


 アラカはウェルと合流する。ウェルは別の箇所で用事を済ませていたのだ。


 ————ピタッ。とウェルが足を止めてジト目をする。


「……なんか、女子高生に異常な執着を見せる変態の気配がする」


 アラカの腕の中でグッタリしてる黒竜に敵意を向けながらぺっと、吐き捨てる。


「アラカ、ちゃん、これ気を、つけてね。

 あの男、過去にマジでクソみたい、な、計画立てて追放された変態だから」


「クソみたいな計画?」

「通称、マジクソホモホモ計画……当時はまだ男子中学生だった男の子に異常な執着を見せたゲロホモがたてた計画…… 男児妊娠計画、男の娘が妊娠しない世界に反逆する会、会長……思い出すだけでも吐き気を催す内容…」


【悲報】アラカの腕の中にいる黒竜はホモだった。


 加えて中々最低な通り名の計画だった。もうその時点でかなり碌でもない計画そうだった。


「勿論、警戒はしてるよ。

 かなり敵意を混ぜるレベルで、ね」

「それを加味して、もこのクソホモ、怪異に対しては、警戒足ら、なすぎるよ…」


 過去にウェルは、綴にボコられた影響でかなり敵意を持っていた。

 そしてクソホモ死ねと思ってた。あと過去の影響で男嫌い拗らせていたりする。


「アラカ、ちゃん……男、しらな、すぎ…」

「一応知ってるよ」

「……」


 信じられない、と言いたげな瞳をウェルは向けた。


「男性、について、語って…。じゃあ」

「あいよ」


 そうさな、とアラカは少し考えてから言葉を続けた。


「プライドと自己愛を抱えた種族?」


 そして中々に最低な返答が来た。


「元■■にもあったように。男には基本、自分に酔いたがる悪癖プライドが憑き物なのさ

 まあアレは少々、プライドしかない感が否めなかったがね」


 そして忘れてはならない、アラカは過去に男性から相当最低な被害を受けていた。

 当時、アラカの身体中に刻まれた怪我は怪異ではなく全て〝人間〟の手によるものだった。


「……中々、クソな感想」

「まあね。以前に僕の身体についていた傷は全部、〝人間のイジメ〟でつけられたもの……といえばそんな感想の理由が分かるんじゃないかな」


 アラカの近くを偶然歩いていた男子生徒がクリティカルヒットした。


「…………生きててごめんなさい、もう二度と、しません……」


「こういうことをするのは男らしくなくて格好悪いから、人に好かれる自分になりたいから、お金を持ってる自分になりたいから。謝ってる自分はなんて素敵なんだろう、とか言いたいのだろうね」


「ぐっ゛!! ……死にたい……っ……」


 男子生徒の死体が撃たれた、しばらく胸の痛みに立ち上がれないだろう。


「プライドと野心の奴隷だね。あまり良いものでもあるまい」


 もう偶然近くを通りかかった男子生徒のライフはゼロだった。


「子供は■を性別のモデルにすると言われてる。

 僕の■■は正直、モデルと呼ぶには落第で、それどころか人間としての価値がマイナスに近いがね……けど、観察できる点は幾らかあったのでね」


 脳がそういう仕組みになっているのだろう。

 人間様が何百年も繰り返した進化の過程で、そういう風に思うように脳が設計されてるのだろう。


「余談だが女の身になって面白いものも見えた。

 どうも女というのは考えたがらない悪癖が憑き物のようだ。

 要は現実逃避が上手い」


 などと各方面を敵に回しかねない発言をしているうちに、目的地へと辿り着いた。


「さて、と」


 食堂の扉、解放された先で生徒が既に何名がおり…それを前に。


「————犯人の目星はついてるから後は暴くだけだ」






読んでくださりありがとうございます…!

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