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十六話、魔剣

1ヶ月、ぶり…疲れた。


代わりに7000もじくらい書いてます。

◆◆◆

 最後の扉へ手を掛けて、アラカは後ろを振り返る。



「…」



 アリヤ、ウェル、レヴィア、司書、綴、    、全員の顔を見渡す。


 それはまるで、〝記憶に残す〟という作業のように簡潔で、感傷的なものだった。



「ここから先、行く前に。結界、出して」



 アラカは少しの足掻きを、と指示をだす。



「ほい、魔力バリアー」

「ざっつ」

「手紙を媒体に使ってるから放置でも1時間は持つの」


「分かりましたお嬢様。

 ————というわけで相棒頼んだっ」←近接特化でシールド系出せない

『ほい鶴の恩返しですの。防御と身体能力強化』



 盾を2枚精製。全員に施される身体強化。


 それを見てアラカは首を振った。


「もっと、出せるだけ、出して。

 防御性能が高いもの」



 そう告げると、怪異たちはしゃーねーな、と言った風の顔を浮かべて___目の色を変えた。



「接続、空理圧縮ノ異能(エアバースト)_汎用型守護結界法則(シールドマテリアル)

 空間掌握の異能(クロノス)_停滞する悪夢(アンチナイトメア)

「清廉なる乙女、滴り落ちる柘榴の欠片、この世は愛に満ちている。

 ____栄光の軌跡、(グローリア)愛は皆へ降り注ぐ(・アガペー)



 シールドを生み出すウェルに全体へ支援魔法をかけるレヴィア。


「司書、お願い」

『花咲爺さん、雪の女王、侠客立ち、イージス』

「急に刃◯混ぜるじゃん」



 

 4重に重ねられる防御結界、何重にも重ねられる属性強化が成されたシールドにアラカはそっと…指で触れる。


 そして、扉のノブへ力を込めて。




「うん、これで大丈夫だと思う






____これなら初撃くらいは耐えれる…かな」



 扉を、あけた。



 

「え、今なんて____」




 アリヤがその呟きの意味を問い掛け、刹那に。



「____」



 ____広がる光景に、言葉をなくした。



 赤、赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤____赤い。



 視界に広がる赤い世界、地面は鏡で、空は真紅に染まっている。



 鏡が真紅を写して、それが地平線まで続いている地獄のような世界。



 空からは何かが雨のように降り注いでいる。



「何か降ってない?」

「これ、肉片なの」

「…気分が悪くなってきた」

『…シールド無かったら服に付くですのよ』


「…ここまで、全部計算のうちかな?」

「まさか…____予定より、数ヶ月早いですよ」





「…」


 アラカは何も、何も映さない瞳で、自分の掌についた肉片を見て…優しく、とても優しく、砂を零さないような手付きで、そっと握り締めた。




『…や』




 そんな世界で、試練が声を掛けてきた。



「白と、黒の、髪…?」


 白髪混じりの、幼い少年。

 長い髪で、どこか儚い雰囲気を放っている。


 気安い様子で____瞳に悍ましい域の病みを宿しながら、全員へ相対した。



「____あれ、は」

『間違い、ない、ですの』




 そんな中で、アリヤと司書だけが正体に気付き、震えた。




 彼女たちは見たことがあるから、その存在を、


 彼女たちは触れたことがあるから、その存在に



 彼女たちは畏怖したから____その存在を、ずっと、ずっと知っていたから。


「数年前の、お嬢様だ」




 ____






 アラカと、アラカ。


 見た目は大きく異なり、性別すら変わっていた。


 だが、その瞳に宿る病みは決して揺るがない。



『…』


「…」



 一人は瞳に絶望を写した。

 一人は瞳に依存を写した。



 そして、その緊張感を崩したのは____



「____怪異の親として命じる。

 全員、今すぐ魔力で臓器を守れ(・・・・・・・・)



 瞬間、爽やかな風が吹いて



 ____総数20の結界が全て、粉々に砕け散った。




「____は?」




 轟音、轟音轟音轟音。空間そのものを破壊し尽くしかねない轟音が場を、脳を、血管をぐちゃぐちゃに掻き乱す。



 それと同時に    、アラカ、綴を除いた全員が膝から崩れ落ちる。



「ぁ…!?」「ぐ、…!?」


 それはまるで、急に重いものを全身に付けられたような不自然さで…全員が他に伏す。



「全員、呼吸は最小限にしろ。

 レヴィア、俺の魔力を全員に流しなさい」



 怪異に滅多に使わない〝命令〟を行い、全員へ魔力を注ぎ続ける。

 そうしなければ、即座に死ぬとわかるからだ。



「____英雄の呪縛、その強化版だ。

 全員、能力が赤子レベルに落ちてる」



 筋力も、魔力も、視力も、何もかもが赤子レベルだ。


 骨は脆く、血管は血圧に耐え切れず破裂する。



「(あ、漏れ…)」



 ウェルに至っては尿道の筋力が完全になくなっており失禁していた。



「臓器を絶えず強化しなさい。

 強化が外れたら呼吸できなくなるぞ」



 臓器がシャボン玉のように脆く、淡い強度に成り下がっている。



「(英雄の、呪縛…!? これ、が、?)」



 本当に、誇張抜きにシャボン玉程度の強度になっているのだ、臓器を含める肉体が。



「心臓と肺、喉、生命維持に本当に必要最低限の臓器と骨だけを強化し続けろ。

 他の臓器が重力で壊れても後で治せる。今は命だけ考えろ」



 その言葉を聞いて失禁と乙女の最後の一線で揺れる怪異たち。



「(…っ! 尿道に魔力を回すか!?

 嫌だが命には…! だがウェル()の二の舞にだけは…!)」

「(尿道…ぐっ! お嬢様、命と失禁、どちらを取れば…!)」

『…なんか、醜いですの』(そもそも身体残ってない)


「…」(しょわぁ…)



 ウェルはもう既に漏らしてるので追加で漏らした、もう全てを諦めた顔をしていた。


 そして恐るべきは、そこではない。

 これは〝前提条件〟だと知っているが故に、全員が戦慄していた。



「(これが、単なるデバフ能力って。嘘、でしょ…!?)」

『(デバフだけで、死に掛ける…この状態で戦う、なるほどですの…これは、無理)』


「(御母様、ごめんなさい魔力もらいます…っ!)」



 ____単なるデバフ。


 かつてアラカが〝1秒も休まずに出し続けた結界〟の延長でしかないと知っているからこそ、これが終わりではないと分かるのだ。



 魔力のパスによる念話、本来は他者の人格に干渉し、意思を伝播させるレヴィアの能力の一つだが、この場においてはその程度の効果で限界だった。



「(レヴィ、なんかウェルだけ来てる魔力少ないんだけど)」

「(魔力量、私の次に多いんだから我慢しなさい)」



 ____この封印は、凶悪過ぎる。

 デバフを撒き散らすのは英雄の呪縛と同じでも、桁が三つほど間違えている。


 ____デバフだけで殺される、そんな現状の一歩手前。



 しかもその上で菊池アラカと同格の化け物を相手に取る、まず不可能だ。

 綴は普通に立ってた。





『どうして、ここ、に、来たの』

「…」




 白と黒の入り混じった、壊れた英雄ナニカがそこにいる。


「泣いている赤ん坊に涙の理由を聴くためだよ」



 白銀の髪を揺らした、壊れた英雄イヌがそこにいる。




『…泣いている赤ん坊の、涙の理由…?』



 白銀と、白黒。




『…違う』


 男と、女。



『違う…違う…』



 夢と、現。



『違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う』


 両者の見た目は、大きく異なっていた。



 だというのに






『嗚呼』



 その狂気が、瞳に宿る真紅が彼女にそっくりで…同時に____



『____誰だ、お前』




 ____相反する存在として、目の前に立ち塞がった。



◆◆◆


「かつての私ならきっと、〝泣いている赤ん坊を泣き止ませる〟なんて言わなかった」


 ____殺意、ひりつく殺意。

 その空間にいるだけで吐き気を催すほどの濃厚な殺意。


 思考が白く染まる、殺意に飲まれた瞬間に死ぬと分かるからこそ全員が意識を手放さないように必死になる。




『次元狼____』



 ____瞬間、戦闘は黒白アラカの一声から始まった。内包加護の一つが顕現される。


 それは黒く染まった貫手…だが対面しているアラカだからこそ分かる。




「____悠久廻廊」



 アラカは足で地面をなぞり____空間を生み出す。

 両者の間に〝物理的に迷宮〟が生み出されんと質量の海が溢れ出す、刹那に。



『浅ぇよ』



 ____質量そのものを黒い貫手はぐちゃぐちゃに破壊し尽くした。


 さながらブラックホールの属性を宿したように最も容易く原子分解させる貫手、それに対してアラカは極めて冷静に告げた。


「廃嫡姫」


『っ!?』



 ぶわぁぁぁッ!と溢れ出す黒い灰。

 触れた瞬間に細胞を溶かし殺す猛毒の霧。



『世界樹。破壊者』


「次元狼、道具箱」



 即座に大樹の魔物を生み出すがもう遅い。

 アラカもまた同様に、黒い貫手を放ち____同時に異能を収納する異能を顕現させる。



『ぐぁ、ぁ…ッ!…!?』

「このまま、首をへし折ればおしまい」



 アラカの黒い貫手は、黒白アラカの首をぶち抜き、貫通し



 ____廃嫡姫。



「!?」



 ____アラカの右腕が黒紫に染まった。


 即座に左手で右肩から切り落とし、バックステップで距離を取る。



「おかしいな、空間ごと喰い散らかしたはずなんだけど…

 次元狼に対応加護はなかったはずだよ」



 腕をこき、こき、と不死の異能で再生させながら鳴らす。


 それは敵手の首が〝再生してる〟という事実に対する困惑である。



『何、困惑してんだよ。

 不死は君の、専売特許ではないだろ』



 血液が砂の様に溢れ落ち、灰となり…霧の様に宙を舞う。

 アラカはそれを見て、正体を即座に看破した。



「…なるほど。吸血姫の欠片を成長させました、か」


『身長が小さくなるのがネックだけれd』



 ドゴォォォンッッ!! 瞬間、当たり一面に響き渡る轟音、それは間違いなくアラカと黒白アラカの間から生まれた轟音であり…



「____で? だから?」




 ____黒白アラカの顔面に叩き付けられた〝拳〟が、煙を吹いていた。



 破壊という言葉すら生ぬるい暴威を秘めた〝拳〟。

 菊池アラカの持つ膨大過ぎる魔力を捩じ込みまくり生み出された究極の破壊。



「加護の成長、ね」



 アラカは手のひらを見て…とある加護を呼び出した。



「次元狼インストール、不壊剣聖デュランダル



 白銀の輝きを放つ剣が、空間を割きながら地面に突き刺さる。


 アラカはそれをノータイムで抜き放ち、その勢いのまま逆袈裟斬りを放ち____



『次元狼____不壊剣聖デュランダル



 ____同じく、白銀の剣で受け止められる。

 黒白アラカはアラカが生み出した剣と全く同じ剣を生み出した。それを以て斬撃を受け止めた、言ってしまえばそれだけのことであった。




『次元狼を、君が使えるように、僕も使える。

 少し考えれば分かる、当たり前だろ』



 現状確認されている魔剣は三本。

 聖女の眷属が生み出した天墜剣。

 アラカの出す黒い剣。


 それと…かつての近接戦闘最強の怪異、次元狼が顕現させた不壊剣聖。




 その三本目の魔剣は今、アラカが所有していた。




「片腕の巨人、道具箱、原初の火」


 鍔迫り合いの中、生み出されるバフと殺意の剣戟、剣圧に押され吹き飛ぶ黒白アラカは空中で加護を回す。



『蠍座、廃嫡姫』



 轟音、爆音、破裂音、無限に広がる真紅の空間。

 袈裟斬りが数キロ先まで破壊し尽くす飛ぶ斬撃となる。


 足払いは地面へ強烈な亀裂を刻み、切断された腕ごと、相手の顔面を叩き壊す。




「ずっと、思ってたことがあるんだ」



 鍔迫り合いの中で、ふと、アラカは声を漏らす。


「ずっと、不安に思ってたことがある」

 

 それはこの戦いが始まった時から、始まる前からずっと覚えていたこと。



「私は今、成長できてるのかなって」



 もしかしたらそれは、この物語が始まった日から、ずっと側にあった一握りの恐怖だったのかもしれない。



「もしかしたら、進んでる風な自分に酔っているんじゃないか」



 何度も実際に、そうなっている自分がいることに気付いて、その度に自罰して、前を向いた。



「もしかしたら、後退すらしているんじゃないか」



 怖くて怖くて、けれど麻痺する感覚がどうしようもなく心地良くて



「もしかして、そういう考えを持つ自分に安堵して、成長してないんじゃないか」



 グラフでも、表でもいい。

 自分の成長度合いを見て、自分という存在がなんなのかを解き明かそうとし続けた日もあった。



「____君を潰せば、その答えになる気がするんだ」



 それだけ怯えて過ごしていた。その答えがここで見つかりそうだと、彼女は言っていた。



『…君は言った。

 泣いている赤ん坊の涙の理由を聴くためにきた、と』


「…言った」



 戦いが始まる前、アラカの問いの答え…それを深掘りするように、白黒アラカはアラカを見つめた。



『何故だ?』



 ギリ、拮抗していた鍔迫り合いに変化が生まれる。

 宙に舞う微力な金属粉が、真紅の光を反射させて、それがまるで涙のようにすら見えたから。



『何故だ、何故だ、何故聴く?

 ____聴くまでもなく不幸だったに決まってるだろうがッッ!!』



  ____荒脛巾、鉄槌、串刺し公。


 力押し、黒白アラカの剣に込められる加護が1秒ごとに増えていく。


『階段から落とされたんだぞ!? 他ならぬ母親にだ、あの子の父はそれを見て笑っていた、笑っていたッ!』



 ____暴風、傀儡、限界突破。



『あの子は母が好きだと言っていた、柔らかな悲しそうな微笑みを抱き締めたいと言っていた、それが、その末路がアレだ』




 ____次元狼、廃嫡姫。




『その末路に何を聴くんだよ言ってみろォォッッ!!』



 ____剣が_弾かれた。



 ____白銀の剣____どちらの?



 ____宙を舞う剣____誰が弾いた?




『…これで、おしまいだ』



 剣の切先を向けたのは、黒白アラカだった。



「…」




 弾かれたのはアラカの剣。

 〝あの子〟にかける衝動が、封印をかけた当時の方が当たり前に強い。


 一年の時間をかけて少しずつ安定したアラカに比べて、その狂気は紛れも無く強大だ。


 要はそういうことなのだろう。



「そうだよ、あの子は母親に殺された。

 遊び半分で壊された、その末路がアレだというのも知っている」



 赤の世界でアラカは俯く。


 その血が誰の血なのかを噛み締める様に、手のひらで赤を受け止める。



「だけど、それはあの子が幸福であったかどうかを決め付ける理由にならないだろう」

『…?』



 手のひらを、そっと握る。

 掌の赤を優しく包み込む様に。



「客観的に見てどう考えてもあの子は不幸だった。

 苦し紛れに生きていた、将来は無かった」



 真実、あの空間では将来など存在しなかった。



「けど私は」



 アラカはそっと顔を上げて、瞳を黒白アラカへ向ける。



「____あの子の口から、不幸だったって聴きたいんだよ」

『ッッ!?』




 青い瞳、空の様に青く…赤には染まっていない瞳だった。



「例え分かりきった答えでも、一度も聞いていないから、聴きたい」



 泣いている子供の本音を聴くこと、それが目的だと言いながら。



「私と一緒に居て、不幸な人生で、最悪な一生だったって、聴きたいんだよ」



 それが分かりきった答えでも価値が無いとはどうしても思えないから



「力が無かった、無力な兄が居て、いつも内心はイライラしてたと言ってほしい」



 微かな軋む音。ノイズが一瞬走る世界。



 ____封印が、壊れ始めた。



「〝鏖殺の加護〟」


『________』




 じわ…じわ…どろ、どろ…と、闇が質感を持って溢れ出す。


 そっと、アラカの目の前に召喚される黒い剣。


 アラカの生み出した魔剣、それを前に黒白アラカは言葉を失う。


「ずっと、この剣の名前が呼べなかった」



 そっと、剣の柄に触れる。



「魔剣は加護が一定の成長度合いを見せて初めて顕現される。加護の成長は保有者の感情によって促される」



 感情が起源。

 ならばこそ、この剣にも原初の祈りが存在している。



「届かない想いは、手紙を運び。

 共有できない燻りは、共有の力を宿した。

 欲しいものが手に入らない慚愧と惨めさは太陽を目指した蝋翼の剣を生み出した」



 剣の柄を____握る。


「この魔剣は、私の行動原理から作られていた。

 だけど私は自分の行動原理が分からなかった

 だから私には、この剣の名前が分からなかった」



 過去のトラウマを思い出した、家族と決別をした。

 その果てで、アラカはようやく自分の原初の想い、行動原理に至った、その名は____

 


____破滅願望バルムンク



 ____嗚呼、ようやく、黒剣の名前が読めるようになった。


 剣は鏖殺の加護が齎す力、加護は想いの結晶。


 邪竜の加護との複合によって生まれたドス黒い輝き。


 それを放ち____赤の世界は、その根幹から崩れ落ちた。


【不壊剣聖】

 空間そのものを司る次元狼が顕現させた魔剣。


 曰く、必ず当たる致命の刃。


 斬撃という概念を空間転移させ〝ゼロ距離で相手へ攻撃する〟という結果のみを残す魔剣。


 斬撃そのものが空間を引き裂きながら飛んでくる。

 故に攻撃はそもそもが回避できるようにできていない。


 また防御も不可能である、次元を引き裂きながらの斬撃に防御手段は存在しない。あるとするならば全く同質の攻撃による対消滅である。

 また肉を空間ごと喰い殺すため回復も不可能。



 次元狼と相対したものは回避不可能、防御不可能、回復不可能な斬撃を受けることを前提にした戦闘を想定しなくてはならない。



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