二十三話、青の魔法少女
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数分後、ラボの最深部では全員が揃っていた。
「魔法少女治してきたわよー。まあそのあと、なんか逃げたけど」
「まあ構わんだろう、その青いのも調べる事調べたら解放するのだし」
アラカ、ウェル、アリヤ、レヴィア、綴、可憐…そして青い方の魔法少女。
「さて、全員揃った事だし…これを使おうか」
全裸博士は谷間から小さなリモコンのようなものを取り出す。
全員がそれはなんだろうと、疑問符を浮かべている中で…可憐はリモコンを魔法少女へ向けた。
「魔法少女の変身を解除する道具だ。さっき作った」
「あ、それエ◯同人で見たなの」
「一般人にレ◯プされるやつだ!! 私メイドだからそういうの詳しいんです!!」
「この脳内ピンクども…」
ウェルとアリヤがアホガキになっているのを横目に可憐はスイッチをカチッと押す。躊躇がなかった。
「え、ちょま」
青の魔法少女からボフンっ! と煙幕が溢れ出す。変身が解けたのだろう…
そして煙幕が消え、そこにいたのは
「く、変身が…っ、こ、こしが…」
____ミュゼん家のババアだった。
「いや草ァ!!」
「ババア何してんの!? ねえ何してんの!?」
「ぐ…冤罪、これは冤罪なんだ…っ」
レヴィアが肩を掴みガクガク揺らすもババアは無罪を主張する。
「魔法少女ババアの意味わかんなさエグい」
「ブルーのBはババアのBだったのは草なの」
「…二人とも、言い過ぎ」
魔法少女の相方がババア。それをグサグサ突き刺すレヴィアとウェル、加減を知れ加減を。
「よく分からん。あのきゅ◯べえモドキに魔法少女にされた…その後は、見ての通りさね」
「(まど○ギ知ってるんだ…)」
簡潔に情報を伝えるババア、何故か正座していた。
「死んだ魚の目でエンジェルストリーム(笑)撃ってた理由判明に草なの」
「魔法少女さぁんwwえんじぇるすとりぃむ(笑)やってくださいよ〜wwwwwねえねえねえねえwww」
「あっ、死にたい」(唐突)
____ドゴォッ!!
クソガキどもに弄られるババア、見ていられずアラカはクソガキ二人に腹パンを叩き込む。
「相手が女だろうが、問答無用で腹パン、するか普通…なの」
「おま、え…もう、なの、が、断末魔みたい、に…」
バタ、と気絶する二匹のクソガキ。
「妹が、失礼、しました。後で授業(説教)しておきます」
「…あ、いえ…」
クソガキにもエロガキにもなるウェル、こいつホンマ。
「しかし、あの魔法少女はきゅう◯えモドキが生み出したみたいですね」
「それは、ある程度予想、出来てたけど…問題はアレが何なのか、だね」
アラカの二の腕に触りながらアリヤはアラカと相談する、即ち今後の方針を。
「ぱちベエを拷問、でもする?」
「うーん、でもそこまでする価値あるんですか? ババアもそこまで強くない魔力しか使えないですし」
ババアを尻目にそう呟く。ババアの持つ魔力は極めて軽微。おそらく障害にはなり得ないだろう。
敵対の意思もなく、正直言ってアリヤの感想は
「放置でも良いのでは? 首を突っ込まず、向こうは向こうで頑張ってね、みたいな感じで」
それが一番平和で、何より今までのアラカなら間違いなくしていた判断だった。
だが、
「うん、なんて言うか…根拠はないのだけれど」
アラカは手のひらを眺める。それは先程、魔法少女ピンクへと貫手を放ったものであり____アラカはナイフで、手のひらを切り裂いた。
「嫌な予感が、するんだ。この魔法少女騒動」
アラカは切り裂いた手の中から出て来た____大量の綿を眺めてそう言った。
クソガキコンビ=ウェルとレヴィア
エロガキコンビ=ウェルとアリヤ
結論=ウェルはクソガキ