五十話、忘れろー☆
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「————」
————◯故、加Ga◆者が被害者に近付いt△んですか。
おj■■、 sっっっっっっっs故!!
「————————」
————私……怪異が嫌いなんですよ
「————————————」
————もし悪びれもせずに殺人をするような怪異だったら、以前の私ならば過剰反応してしまうでしょうね。
「————————————————ぁ」
全部、全部、刺さり続ける。
そうだ、なんで、わたし、は。忘れて、いや
————————そう思い込まなければ、壊れてたんだ。
「——————————あは」
目の前の何かが困惑してる、あはは、本当に愉快で、本当に意味不明————何が?
何が愉快なの? 何が意味不明なの?
「————あ、私か」
そうだ、私が意味不明なんだ。
「————あは」
なんだこりゃ、なんでこんなダッシュ多用してんだ私。エミリーかよおい。
「————あは、っ、あはははははっ」
エミリー! そう、エミリーね! エミリーに失礼だろ謝れ死ね!! この極上の雌豚めがッ!
地面を殴る、もう面倒臭え!! 頭を叩きつける!! 徳川家康埋蔵金伝説は今ここで始まるッ!! この下に3兆円!! あるわけねえだろ日光探せカスッッッッ!!
「あはははははははははははははははははははははははっっ!!
あははははははははははははははははははっ!!!!」
頭から血が溢れ出すきったねえなああしねええええええッッッッ!!
————何してんの、私。
「あーあ……」
両手でナイフを右眼に向け
————ぶち。
「アアアアクァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア゛アア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ッッッッッーーーーーー!!!!」
熱い、痛みッ!? 死ね、死ね、こんなゴミが、こんなゴミがいるからダメなんだアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッ!!
「ふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッ!!」
今ならデ◯ノートかける、松◯すら殺しうる最強の矛になってやるッ!
切嗣二代目いけるわ今なら!! ナタ◯ア乗った飛行機軽く30は堕とせるッッッ!! ロケットランチャーを持てエエエエエエエエエッッッッ!! 30だ発注数間違えんなよなんで間違えないんだよ殺すぞ。
「お前が、お前がお前がお前がお前がああっぁあぁああぁああああッッ!」
このゴミ、この狂人が、息をしてる、だめだ、そんな末路は許さない。
「お前がこんな私を、産み落とさなければ、こんなゴミをおおおおおおおおおッッッッ!!」
口の中に今しがたぶち壊した〝右眼だった肉片(笑)〟を突っ込む。何(笑)つけてんだよなんも面白くねえよ殺すぞッッッッ!!
「死ねッ!! 死ねッ!! 死んで詫びろおおおおおおおッッッッ!!
自分はいい親してるとかいう妄想に浸る屑がッ!! ミサキ姉をネグレストしてる時点でもう屑じゃねえか消えろおおおおおおおおッッッッ!!」
気付いてた、気付いてた、気付いてた気付いてた気付いてた。今なら、思い返せばわかる。
コイツらは悪だ、コイツらはゴミだ。殺すげき醜悪な何処にでもいる人間だ。
「殴ったんだろ!? 貶したんだろ壊したんだろ笑ったんだろッ!!
この手でこの足でこの目でこの口でこの腐ったゴミしか詰まってねえ金玉サイズの脳味噌でッッッッ!!」
語呂が良すぎるリズミカルな罵倒ッッッッ! けどそこまでズレてない死ねええええええエエエエエエエエエッッッッ!!
殺せ殺せ殺せ殺せ。血血血血が欲しいギロチンに注ごう飲み物をギロチンの乾きを癒すため欲しいのは血血血司祭を殺せ魔女を殺せとりま偉そうさあ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ。
「————————————————ああ」
「何してんだろ、わたし」
血が滴るナイフ、握り手にべっとりをついた誰かの血、皮が破けた私の手、微かに敏感になった剥き出しの手のひら、熱くて〝安定し始めた激痛〟を右眼に抱えて、もう面倒くさくなって、薄寒い笑いをし出した。
「アリヤさん!!」
声が、聞こえる。ゲロ臭い、これは……お姉さん、だ。ああ、こんな、すがた、見せたく、ないし、みたくもないよ、ね。
「あ、ああ、ごめん、なさい、こんな……とこ、みせt」
「違う!! ソイツまだ死んでない」
「—————え?」