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戯言ロジック

ほんとうは違うけれど、端的にいうと

実話として聞いた話ですが。

 


車椅子を利用している身体障碍者女性が、

とある男性から『デブ』などと罵られた。


それが原因かは不明だが。

女性は自らいのちを断った。



しかし、彼女を侮辱した男性は、

知的障碍者だった。


かれは小さいころから周りのひとたちに、

ずっとバカにされてきたらしい。



以上ですが。

この事件の原因はどこにありますか。



私は精神障碍者ですが。

あなたは健常者ですか?

かれを侮辱していたひとたちは、

たいてい健常者のはずですよ。




知的は身体バカにする。

  身体は精神バカにする。

    精神は知的バカにする。


ほんとうは違うけれど、こんな三角関係が見えたりします。



だから追記すると。


健常者は障碍者バカにする。

  健常者は誰であれバカにする。

    そして障碍者を作り続ける。


こんなジレンマが浮かび上がります。



あなたは違うですって?

あなたは健常者でしたか……



健常者にもいろいろいますからね。

悪いことをするひとも、含まれるでしょう。

ならばあなたは違うかもしれませんね。



ここでリテラシーを整理して、

自覚のないタイプを

ここでは 『自称健常者』 と呼びましょう。





健常者と区分されて、なにかうれしいですか?


健常者とは差別用語なのですよ。


過去、昭和前半の国語辞書には、

『健常者』との単語は載っていません。

そのころの国語辞書には、

『障害者(障碍者)』も載っていないのですが。


健常者とは、障碍者という単語がまず生まれた後で、

それとほかのひとを区別するために生まれました。

ですから、差別用語といえるのです。『健常者』とは。



それを理解せず、なんら自らに障害がないからといって、

障碍者を見下し侮蔑するひとの神経がわかりません。

そうしたひとを、私は『自称健常者』として見下します。




障害に理解のあると、されるひとにも。


「自分は知的、身体のひとは受け入れるが精神は認めない」



などというスタンスのひともいるみたいです。

ですが、それは障害に対する認識が浅いといえます。


そうした方って。


身体障 → 身体が弱い

知的障 → 頭が悪い

精神障 → こころが汚い


などといった、まったくの誤解をされているのでは?

だとしたらそのひとだって、知的で精神でしょう(失敬!)。



障碍者は、心身に疾患のあるひとです。当たり前ですが。

ここではっきりさせたいのは。


障害のあるひとは、ほかにも障害を招きやすい

という事実です。(説明はやや後述になります)



おそらく前記の 知的・身体は認めるが、精神は……

といった意見の方は。


「世の中には知的に劣る人間もいる。自分だって事故や病気で、身体を損ねるかもしれない……」

とまでは想像して。

「だけど自分はけっして頭がおかしくはならない。自分の精神は強く正しく健康だ」


などと信じ込んだのでは?


詳しくは別記ですが私のエッセイにありますが。

(「あなたは正常ですか?」とか)



人間、追いつめられると正常な判断ができなくなりますよ。


秦の始皇帝、これは有名ですが。秦はたった二代で滅んだ。

その原因はご存知ですか? これも有名ですね。

はい、『馬鹿』によってです。


幼い二代皇帝が、奸臣に鹿を馬などと言いくるめられる、讒言をされたから滅んだのです。

王宮で生まれ育ち、ろくに外の世界もわからない子供が、でたらめを聞かされ続けたら、正常な判断などできなくなって自然です。



そうしたひとを、あなたは「バカ」あるいは「き〇がい」などと呼べるのでしょうか。

精神障は正常な判断ができなくなっている病気ですが、それを理由も考えず、結果だけみて

「あいつは狂っている」「あいつはき〇がいだ」

などと侮辱する人間のなんと多いことか。



お気づきの方もいるかもしれませんが、

精神障は知的障も招きやすいし、

知的障も精神障を招きやすい事実です。




さて。ここで。身体障は別?


別ではありません。

生まれつきの身体障害者は、

知的・精神障碍者にもなりやすいです。


これは偏見ではありません。

仮に耳が聞こえないとか、目が見えないで生まれたら?

学習にも多大なハンデとなります。

ですから、知的障碍者のカテゴリーに入りやすくなりますし、

そうした場合精神障碍者にもなりやすくなります。



後天的にも。

なんらかの事件や事故で身体が傷ついた場合、

精神・知的疾患も招きやすいのです。


たとえば自動車事故で身体を欠損したショック。

あるいは女性が〇〇されたトラウマとか。


そうした場合、精神を病むことは想像できるかもしれません。


ついでに、精神を病むと知的にもハンデを負います。

ものごとを正確に把握できないことがひとつ。あとはショックにより神経が摩耗すること。

(私は神経衰弱になると、知的障状態に陥ることがあります)



逆もまたしかりです。

知的・精神障碍者ならば、そのハンデゆえなんらかの事故などで負傷などをし、身体障にもなりやすいのです。





さて。長々続けましたが。おわかりでしょうか。

健常者がだれかを侮辱や差別するのは、

世界に障害者を生み出す犯罪ですよ。


そうしたことをするひとの、どこが健常なのか。

改めて考え直した方がよいでしょう。


私は違うもの。障害者だから。<(`^´)>

健常者じゃないもん。わがままなだけ。


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― 新着の感想 ―
[一言] 身体障害はOKだけど、精神・知的障害はNGって方は多いですよね (;^_^A こういった差別がなかなかなくなりませんね ><。
[一言] センシティブな話題ながら、熱量が伝わる文章でした。 「車椅子を利用している身体障碍者女性が、 とある男性から『デブ』などと罵られた。 それが原因かは不明だが。 女性は自らいのちを断った。 …
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