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神話の世界2

私達は評議会議長を説得するために、色々話し合った。


「貴方達神話の世界で反物質とか何をお考えなのですか?」

「貴様ら戦争なのだ、兵器開発は当たり前の事、それにその神話の世界とかなんだ?」

「神々と悪魔の戦闘にどうして最新科学の反物質攻撃なんかしているのですか」

「ちょっと待て!悪魔て我々の事か?、お前達それはないだろ!我々は魔族であって悪魔ではないわー」

「世界を崩壊さそうとしてる貴方達を悪魔と呼んで差し支えない様な気もしますが、失礼しました。申し訳ない魔族でしたね。」


「そもそも、我ら魔界の種族も天界の種族も同じ種族、何の変わりも無い、彼らが神で我らが悪魔とか、あまりにも酷い差別ではないか」


「それは大変失礼しました。申し訳ありません。」


「そもそも先に奴らが荷電粒子砲で攻撃してきたのだ、それに対抗するために反物質粒子砲を開発しただけ、何万年も戦っていると兵器も発展する。」


「そこまでの科学技術がある割には、星に住む民はあまりにも未開ではないですか?」


「それはだな、奴らを消し去れば平和が訪れるのだ、あの悪の根源たる天界の者達を消滅させるだけでな、今我が軍は反物質粒子砲により優位に立っている。この機会を逃せば、更なる強力な武器を彼らは考えるだろう、それだけは避けないといけないのだ」


「まだ亜空間の亀裂は修復可能ですが、惑星のダメージは相当なものですよ。貴方達は星が無くても存在可能なのですか?」


「馬鹿を言うな、母なる星を無くして生きていける生物が、この世界にあると言うのか?そんな生物がいるなら見てみたいわー」


「貴方達も、戦争を止めもう少し時が経てば、その肉体を捨て高次元生命体になれるとは思うのですが?もったいないですね」


「兎も角だ、我らは星を傷つけすぎた、十分な生命エネルギーを確保できなくなっている。

 我らはこの星から生命エネルギーを確保しているのだ、これ以上我らの人口が増えすぎると飢えて死んでしまう。戦争を止める事は出来ない。」


「分かりました。エネルギー問題は私達で何とかします。」


カンチョ達は議長に銀河が閉じ込められた宝玉を見せてみた。


「うん?これは何だ?」

『其の球に銀河が閉じ込められています。』

「何をバカなことを言っている」

『覗いてみて下さい。』


カンチョは評議会議長に宝玉を手渡した。

受け取りのぞき込む議長は驚いてしまう。大口径望遠鏡でのぞいたことしかない銀河がそこにあった。


「これ銀河は本物なのか?」

『えぇーそうですよ、その銀河の中に生命も住んでいます。生命居住可能惑星は2,3憶は存在するかもですね』


「そんなバカなことが有る物か、こんなに小さな球なのに」


『この球から出るエネルギーを貴方達が必要としている生命エネルギーに変換してあげますよ。』

「そんな事が出来るならこの星もよみがえる」

『反物質開発より簡単だと思います。』


「出来る物なら頼みたい、後は彼らが謝罪と賠償をしてくれるだけで許してやる」


「貴方達まだそんな事を言っているのですか?カンチョ、この人達とことん現状を理解してませんね」

『そうだな、貴方達が亜空間に亀裂を入れたことは事実なのですが」

「そんな証拠が何処にある?」

「亜空間の亀裂に反物質の残滓(ざんし)を確認することが出来たのですが、それだけで十分な証拠じゃないですか?」


「それわー」


『貴方達には行き渡っていませんが、宇宙には銀河憲章と言う物があります。その中の最も重視されているのが、亜空間の損傷行為です。宇宙の崩壊につながる大罪ですね、直ぐにお止めになって下さい』


「ハイ分かりましたと、そんな事すぐに言えるはずがないだろー」


『これはお願いではなく命令です。』

「なぜお前達に命令されなくてはならない」


『貴方達は何もわかっていない、亜空間損傷はその惑星だけの罪にとどまらず、その惑星が存在する銀河の罪として処理を行われます。

貴方達の行為は銀河抹消に繋がるのです。』


「素直に聞き入れるほうがいいですよ、カンチョが優しく言っていてくれるうちに」


「分かった停戦を受け入れる」

『停戦じゃなく終戦です。いいですね』


評議会議長は亜空間損傷は罪に問わない事と、修復は彼らで行ってくれる約束をして、魔界に送り届けてもらった。



---------


魔族側は終戦を受け入れた。

後は天界の住人だが、それはレーベルさんに任すことにした。

神を名乗った罪と、真の神の恐ろしさを知らしめれば、素直に聞き入れるだろう。


「それではレーベルさん天界での交渉よろしくお願いします。」


「了解しました。ですが愚かな生物が神を名乗るなど、許せるものではありません。消し去りたくなりますが」


「抑えて下さいね、我らの冒険に彼らは必要なのです。神が存在しない神話の世界もありませんし」


私は主に何回も念を押され、自称天界に移動した。

私は神々が住むと言う神殿に転移を行った。


私が転移をしたバルコニーでは、日光を浴びながら美女をはびこらせて酒を飲む3人の神が居た。


急に現れたレーベルに驚く神々、「きさまー何者!」


「急な訪問失礼いたします。私はレーベルと申し上げます。」


「きさまー神聖なるこの天界に何を勝手に入ってきている。無礼であろうー」


「偉大なる神々にお願いがあり、来させて頂きました。」


「黙れー、どうして此処まで来ることが出来たのかは知らないが、お主達の様な下賤な者が来て良いところではないわー、衛兵この者を取り押さえろ、魔族の暗殺者かもしれん」


「とんでもございません、魔族は戦争を終結する事を決めました。後は天界の神々に終戦のお願いに参った次第で御座います。」


「それはホントか?魔族が降伏したか、グハハハ!」


「降伏ではなく、勝ち負け無しの終戦です。このままいくと惑星が崩壊してしまうとの事でした。」


「勝敗無しだとー、我らは後少しで奴らに勝てるのだ、それが賠償なしで終戦とかありえないわ」


「あれ?魔族側の兵器により神々は苦戦されているはずでは無いのですか?」


「無礼な!、我々にはまだ戦力は十分残っている。一気に兵を投入すれば形勢逆転、魔族など恐れるに足りぬわー」


「そんな事をしてしまったら、惑星は崩壊してしまいますがよろしいのでしょうか?貴方達も惑星から生命エネルギーを得られているのでしょ?」


「なんで!そんな事を知っている?」

「魔族さんにお聞きいたしましたが」


「奴らめ、いらぬことをペラペラしゃべりやがって、なら話は早いわー」

「色々お聞きしています。その解決策もご用意しています。」


「何を聞いたか知らないが、奴らが星を破壊しすぎて生命エネルギーが我らに十分行き渡らないのだ、どちらかが滅ぶしかないのだよ」


「ご覧くださいこの宝玉を、この銀河が閉じ込められた球から無限のエネルギーを取り出す事が出来ます。これを生命エネルギーに変換すれば、星は生き返り元の美しい惑星に変わりますよ」


「そんな物がこの世に存在してたまる物かー」

「ご覧になれば分かりますよ、座ってないで此方に来てご覧ください」


神々は渋々立ち上がり、レーベルから宝玉を受け取った。


「これは?これはなんだ?」


「本物の銀河が閉じ込められた宝玉です」


「これを我らに献上すると言うのか?」

「いいえこの星にですが、魔界と天界に2つあってもエネルギーオーバーですからね。この星に1個あれば十分です」


「いいや我らが管理を行う。」

「星を蘇らせ、十分な生命エネルギーを確保させるものです。貴方達で管理できるとは思えないのですが?」


「何をバカなことを言っている我らは万能の神である。出来ぬ事なぞあるか―」

「分かりました。ではこの宝玉の放つエネルギーを生命エネルギーに変えてみて下さい。ミスを犯せばこの銀河吹っ飛びますよ、貴方達だ出来ますか?もう惑星崩壊までそんなに時間が残っていませんよ」


「分かつたそれはお主達に任せる、だが魔族の謝罪なしでは終戦はありえない、我らは万能の神ぞ!」


「まだそんな愚かなことを、いい加減にしてください、これ以上神を名乗るなら、貴方達を消し去りますよ。」


レーベルは圧を少し解放した。一周に重圧がその場に拡散し花瓶や彼らの持つグラスが粉々に飛び散る。はびこらせていた女性たちは白目をむき泡を吹いて倒れた。神と名のる者達は1歩も歩くことは出来なかった。


「愚かな生命体よ、二度と我の前で神と名のる事を禁ずる。

我は女神レーベルである。我の意思に反するなら、この偽天界を消滅さす。

良いな、終戦を素直に受け入れよ、もうー二度と言わぬ」


レーベルさんは消え去った。天界の者達は、真の神の圧倒的力に終戦を受け入れるしかなかった。

 カンチョ達により生命エネルギーを発する宝玉は、地か深くに埋められ、この星は美しい姿に戻って行った。


『それではこの星を1万年ぐらい時間を進めてみましょうか』

「カンチョ少し待ってくれ、半物質砲とか開発出来る民だ、1万年も進みますと神話の世界が消え去ってる可能性がある。」

「兄上その通りですね。木々が育つ200年位にしておきましょう」


「それではレーベルさん1回母艦にみんな戻りますから、200年進めて下さい」


「主、了解しました。それと大地も穀物が育ちやすいように修復しておきます。あのままでは200年そこそこでは厳しいと思いますので」


『頼みます。それと出来たらダンジョンもお願いできますか、ダン子も協力して下さい。』


「了解です」



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