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召喚

彗星帝国が崩壊し奴隷たちを送り届ける事は出来た。

難民の少女が残りたいと言い出したが、断る事にした。

脅威が消え去った今、此方に残ってもらう事は出来ない。


誰もが信じられなくなった世界に送り出すのは酷な話だが、それは自分たちで解決してもらわないと困る。

奴隷となっていた人々はみんな若い、がんばってくれ!


1億の民の命を奪ったのだ、例え海賊だったとは言えども、許される行為ではないと思う。

この罪は俺が今後のおこないで償っていきたい。


本来なら人類を葬ってもレベルアップするのだが、神々の箱庭を出た時点でそのシステムは切ったとルネちゃんから聞いている。


さー行こう次の出会いを求めて、船は速度を上げ新たなる冒険の旅へ!


----------------------------------


「門前さん優秀でしたねービックリしましたよ、」


『自分たちの子孫を残すための選抜された人種だったからなー、平安京に居る7万弱の人々もどのようになっていくのか楽しみだ。遺伝子て怖いよな(笑)』


「ですよね~優秀な子供達の施設を早く完成させないとですよね。まだ冷凍睡眠のまま放置してますが」


『副官君どうするつもりなの?』


「娘と一緒に入れる魔法学園都市を建設中です。

 私たちの銀河から生徒は集めるつもりです。

 みんな文明レベルは一緒ですし問題ないかと。

 今各星々に学園案内を告知中です。

 1,2年位で完成予定ですが、入学は3年後になります。

 それまで各星の子供達には勉強に頑張ってもらわないといけませんからね」


『副官君の娘さんてカプセルから出られたの?うちの竜はまだ出られないのだけれど』


「まだ出ることできませんよ、艦長のエンシェントドラゴンと一緒です。

 全ての宇宙の全知全能を詰め込むのと、神格に耐えれる力を付けさす為に、少なくても後20年は必要だ   と言われました。」


『副官君そんな魔法学園都市何処に作ってるのよ?、俺知らないのだけれど』


「コアちゃんに作ってもらった平安京がある星ですよ。観光名所にもするつもりですから、同じ星が良いかと思いまして。」


『そういえばあの星の人口どうなったの?神様たちに頼んでおいたけれど、コアちゃん状態教えて』


「今七千万人位です。神様から第二次募集を要求されてます。人種は多岐多様でファンタジー世界にふさわしい星になっています。ただ迫害された人種を集めましたので、与えた地域に引きこもりがちで外交的とを言い難い状態です。時間が掛かりそうですね。」


『観光スポットでその状態は困るな。時間進めてみるか?』


「それが神様たちがお忍びで既に観光に来ており時間早送りは、やりにくい状態になっています。」


「え!まだ観光誘致もしてないじゃん、なんできてるのよ~」


「映画「マヤの十戒」が人気がありましてロングランになっているほどです。神々の間で聖地巡礼と銘打ってマヤ様ゆかりの地を巡礼して回っているみたいです。」


『コアちゃんSONEスマホて販売されてるの?まだモニター期間だよね?どうやって神格抑えてるのだ?』


「お父さんオタクをなめすぎです(笑)。彼ら自分たちの神格を抑えられる有機生命体を作り、それに入り込み行動してますよ。もービックリですよ(笑)」


『え!そんなことできるなら私達も行きたいな、コアちゃん作ってくれない?俺18歳位の剣士で、副官君は何にする?』

「じゃ~私は魔法使いでお願いします。」

「じゃ~コアは聖女になろかな!楽しみ。」


『え~~~~~~~~コアちゃん来るの?お仕事忙しいでしょ?』


「ぜってーに行くのです」


『わかったよコアちゃん、一緒に行こう。ソロネ様セラ様にはばれない様にね、コアちゃんが一緒に来ると二人も付いてくるからね』


「わかったー」


「で!この体から抜け出すのどうするのだ?高次元生命体になってもこの体維持してたからな、どうすればいいのかさっぱり分からん?副官君知ってる?」


「念じれば解除されるみたいですよ、艦長やってみてくださいよ、出来たら私やりますから」


「コアちゃんそれでいいの?』


「肉体を捨てるのは簡単なんですが、元の体に戻る時、自分の体のイメージがちゃんとしてないと、まったく違う体になる事があります。

 摩耶クルーの中にも何人か挑戦したバカが居ましたが、元の体に戻るイメージが弱すぎて、好きだった女の子になったり、アニメの主人公になったりと泣きついて来てました。

 私が実物大立体模型を作ってあげて、事なきを得た状態でした(笑)」


「じゃー俺らもそれでお願い!」


副官くんと話をしてると目の前にドサと死体二体が目の前に現れた。


副官に抱き着き思わず悲鳴を上げてしまった。


「さ~できましたよ神格を完全に遮断できるヒューマノイドですそれに入ってさっさと行きましょう」


『こ、こ、こ、コアちゃんーこの死体なに?お父さん心臓止まるかと思ったよ』

「私なんか腰抜けそうでした、いきなり出すのはお願いですから止めて下さい、まだ心臓のバクバク止まりません。」


俺たちが横たわった死体もどきに入るのを拒んでいると、「ばらしますよ!」と伝家の宝刀を出しやがった。


「艦長まるで勇者の様ですよ、初期装備ですがw」


『副官くんもまるで賢者様の様じゃないか初期装備だけれど(笑)』


「コアちゃんその装備なに?」

『可愛いよ、きれいだし、で!その装備なに?』

「聖女様ですが何か?」

『何処からどう見ても聖女様なのは分かるよ、で!その装備何なんですか?お父さん達の装備見たら分かるよね?』


白の法衣に、白のマント金の刺繡入り縁にはファーで可愛らしくまとめてある。

ベールはシルクとレースの組み合わせ、レースの隙間からミスリルのティアラが慎ましく覗いている。

ネックレスは二重の細い金のチェーンにクロスのチャーム、イヤリングはクロスで揃えてる。

足はブーツだけれど法衣で隠れて分からない。

杖はクリスタルで青白くうっすらと輝き装飾は赤と青の水晶玉、水晶玉の中を見ると銀河が入っており、まさに神のみが作れる最高の神器。

5つの玉のついたブローチにも小さな玉の中に銀河が入っていた。


神様から貰った神器の中にもここまでの物は無かった。

誰が作ったのと尋ねたら私と言いやがった、さすが最高神!


でもその装備で行くのはダメだ目立ちすぎる。きつく言わないと!


『コアちゃん今回は視察だからそんなに目立つのはよくないよ』

「そうですよ、そんないい服着て行くとお忍びで来ている神様に見つかってしまいますよ。もう少し抑えましょうよ」


「いや~~~~コアこの服で行くのです。お父さんもおじさんも大嫌い!」


『わかったよその装備でいいから、一緒に行こうね、副官くんもいいだろ?』

「多少のトラブルは力でねじ伏せればいいだけです。コアちゃんおじさんたちと一緒に行こうね」


も~数え切れないぐらい繰り返される摩耶クルー達の甘い対応に、そばで見ていた女性陣はあきれるばかりであった。


平安京について驚いたのは神様たちの多いこと、冒険者の様な姿でいるが、手に持つスマホがいただけない。

平安京の人々と一緒に並んで記念撮影してる神様までいる。


町を見て回っていると、神々しいコアちゃんの姿に高位の聖女様と思ったのか住民の中には頭を下げる人や、跪く人までいる。

止めてほしい目立ちすぎる。


神様たちなんかスマホを向けて撮影しているし、お願いだから止めて下さい。


副官君が「撮影はご遠慮ください」と言っても聞きやしない、旅の恥はかき捨てとでも思っているのか、もう少し神としての自制してほしいものだ。


私達の周りは、も~収集が付かないぐらいの人だかりになってしまった。


全てそこのふんぞり返ってる少女が悪い、視察なんかできないよこれじゃ!


コアちゃんの態度を見てるとなんか嫌な気がする。

これ以上問題起こさないで、お願い!


願いもむなしく「お父さんこんなに人集まってくれたら、なんかしてあげないと可哀想だよね。ちょっと歌って来るね、少し待ってて」


『ちょっと待ってそんなフアンサービス今は良いから!おねがいーおとなしく・・・・・・」


「みんなー今日は私のために集まってくれて、ありがとー、じゃー1曲歌うね、♪ あんなに一緒だったのに♪」


来てる神々はマヤちゃんフアンばかりだから、コアちゃんが歌いだすと直ぐに最高神マヤ様だとバレてしまう、も~おしまいだ!動画を配信しだしてる神様までいる。


みんな大盛り上がりでライブは終了した思わぬところでビックイベントに遭遇できた神様たちは最高神マヤ様の言いつけを守り宿に戻って行った。

住民は何が起きたのか把握できなくてその場に佇み固まっていた。


今がチャンスとその場を3人で離れ視察を再開しようとした時に、一人の小さな少女が駆け寄り「聖女様お姉ちゃんを助けて」と近づいてきた。


『え!子供?何で子供が居るの?子供は全て私達で管理してるよね?なんで子供が居るの???』


「この星の医療は宇宙の最先端ですよね、スラム街もありませんし、お金が無いから医療が受けられないて事もないはずです?コアちゃんどうなってるの?」


『副官君、兎も角この子について行ってみよう、なんかおかしい』

「ですね!お嬢ちゃんお姉さんの所に連れて行ってくれない?」


不思議に思いながら少女について行くと、木の陰に横たわる18歳位の女の子がいた。

背中に大きな傷を負い、今にも死にそうである。


3人は急いで近づき、各々が高位の回復魔法をかける。

神が本気で回復を行ったため、次元が少しゆがんでしまった。

次元を直すのは後だ、彼女を何とかしないと、傷はふさがり流れ落ちた血も敗れた服も全て元に戻っている。

全て回復したはずなのに彼女が起きない、しばらく見ていると彼女は光に包まれ一匹の狼に変身した。


「我ら創造主さまありがとうございます。我らこの楽園を守りし神獣で御座います。こちらに居るのは妖精族、助けて頂き心より感謝いたします。」


副官君が心配そうに「その傷はどうしたのです?後一歩遅ければ死んでいましたよ」


「我ら神が作られた星で争いもなく幸せに暮らしていました。ある日そんな土地に人族が湧いたのでございます。私達フェンリルや妖精族は共存の道を唱えたのですが、ドラゴンや鬼族は侵略者は許さないと私たちと争いになってしまいました。神の地を血で汚した事申し訳ございません」


『コココココアちゃんー知的生命体いるやん、俺ら侵略者ですよ、許されないよ!どうするよ?』


「お父さんごめんなさい予想外でした、直ぐに大陸を作りしばらくそちらで暮らしてもらいます」


『コアちゃんそれではダメだ太陽の反対側に星作って、神様沢山来てるから総動員で、コアちゃんからお願いしてみて』


憧れのマヤ様の頼みで、神様たち総動員で星の作成が行われた。

わずか1時間で平安京のある星の反対側に、同じ大きさの星が作成された。

莫大なエネルギーと時間操作により次元のひずみがまた少し大きくなる。


後はドラゴンたちとの話し合いだ、フェンリル達は危険だから止めた方がいいと言ってたけれど、自分たちのミスで迷惑をかけたのだから、会いに行く事にした。


初めは聞く耳を持たなかったドラゴンたちも創造神が頭を下げてことにより、移住を納得してもらえた。


今回の星には知的生命体は存在せず、聖獣たちや妖精族ものんびり暮らすことが出来るだろう。


艦長たちは知らなかった。

自分たちが行った行為により隠ぺいされた銀河から少し魔力が漏れ出していたことを、高次元生命体にとって些細な事でも、3次元に住む生命体にとって莫大なエネルギーになる事を。


聖獣達の移住も終わり、のんびりと屋台の串焼きをほおばっていると、地面に魔法陣が現れ白い光が3人を包み込む。


『コアちゃんこれなんだと思う?』

「お父さんこれ召喚魔法だと思う。」

「艦長我らを召喚とかすごい事しますよね(笑)行ってみません?」

『異世界召喚かよ、最高だよね行ってみよう、なんかわくわくしてきたよ(笑)』







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