ギルドテンプレ2
野に放たれた隊員達は飢えた野獣の様に獲物を求めて野を駆け巡る、合言葉はサーチ&デストロイ 見敵必殺!16式機動戦闘車両が魔物に向かい爆音を上げて突き進む、
ゴブリン村を発見したチームは統制の取れた動きでわずか10分で制圧、捕らわれていた9名の女性を救出、救命搭載挺にて空母に搬送される。
ハンドサイン活用し確実に眉間を撃ち抜いた見事な手際は特殊部隊そのものである。
制圧後に確認で、この村がゴブリンキング引入る村だった。
まだ村が大きくなる前の状態で討伐を行えたことに胸をなでおろす艦長たち。
ワイバーンの群れも数ヶ所で確認し殲滅を行っている。始まりの町近くの草原だと言うのに強い魔物が居るよな~と感心する艦長たち。
オークキングを先頭にオークシャーマン・オークキャプテン・オークファイター・オークプリフェクトが隊列を組み草原を移動中の報告を受ける。数は200体3班合同で対処し駆除に成功・・「何だよそれ?」と驚く艦長たち
バジリスクの群れ50体・・・・コカトリスが・・・・地竜数匹が・・・・火竜が・・・飛龍が・グリフォンが・フェンリル・・・顔が青ざめていく艦長たち。
グレーターウルフの群れに追われて必死に逃げる冒険者を助けた隊員から「至急・至急・緊急事態・応答されたし・・・魔の森の近くの草原がカオス状態、S 級魔物が跋扈しています。速やかな対処が必要・・・・」
艦長の下に次々と入る報告は初心者冒険者が対処出来る事案ではなく、早急の対応を行わないと被害が拡大してしまう。
艦長は1105名のクルーに非常事態を発令、魔の森から出て来る魔物の殲滅を言い渡す。
魔法も重火器の使用も解禁、魔力開放も認可し、二日間にわたり魔の森から出てくる魔物の殲滅を行う、魔物も森の外のほうが危険だと察したのか二日後には魔の森から出てくる魔物も確認できなくなった。
S級魔物は隊員達の膨大な魔力を感じただけで森の奥へと逃げて行った。
倒した魔物は有に5千を越へ、全ての魔物は眉間を貫いて息絶えていた。
(倒した魔物はアイテムBOXに収納し、空母の亜空間収納に移され必要な人が何時でも使えるように管理される事になる。)
膨大な広さの魔の森、そこに住まう魔物達は外に出てくる事は一度も無かった。豊富な食糧に濃密な魔力、魔物たちに取って楽園!、それが何かに脅えるかのように森から逃げ出した。
「艦長魔の森に何が起こったんでしょうね?」
『それは禁則事項だな』
「ですよね~~~」
『兎も角だ魔石も集まった事だしテンプレ再開とする。』
『諸君ご苦労であった。我ら100名はこれからテンプレの続きを楽しむ事にする。』
副官が「各員も色々な筋書を考えてるとは思うが、万が一の事を考え一人での行動は慎む様に、私の考えたストーリーは一人じゃないと無理だと言う者も居ると思うので、その時は必ずアンドロイドを連れて行くように、形状はコアちゃんに頼めば何とかなる。」
『この銀河はマヤちゃんの為に神様から与えられた試練の場、ハーレムとか猫耳とかロリはダメだからな』
何人かの隊員が「え~そんな~」と不満の声をもらした瞬間、姿が消え、戻ってきたときには顔がボコボコに腫れ上がっていた。
艦長が再度『だめだからな!!!』
隊員全員が「了解!」
艦長が解散と言う前にマヤちゃんが「お父さん今回の討伐で念の為に大和型時空航行艦5隻を地上に降ろしておいたのだけれど、誰か使うかな?10隻今建造で来てるよ?必要なだけ造船するけれど、誰か要るかな?」
『マヤちゃんちょっと待って!大和10隻も作っちゃったの?なんで?』
「お舟いっぱい海に浮かべたいから」
『諸君そう言うわけだ必要な班長は手を上げる様に』と睨みを効かせる艦長に、渋々手を上げる班長達。
副官が「マヤちゃんもしかして連合艦隊も出来てるの?見てみたいな~」
マヤちゃんが満面の笑顔で「できてる~~」
『マヤちゃんお父さん達、ギルドに報告に行くのだけれど付いてくる?』
「あそこのお菓子美味しくないから行かない、アネさん達と遊んでくる」
心の中で摩耶クルー全員が、え!マヤちゃんて味分かるの???て思うのであった。
一人の将校が手を上げる。「マヤちゃん少しいいでしょうか?」
「お兄ちゃんなにかな?」
将校が「お兄ちゃん達成長しすぎてレベルアップとかスキル火炎魔法が使えるようになりましたとか、そんな楽しみが無いのだよね、代わりに成長してくれるロボットとかペット作れないかな?できたら可愛いのでお願いします。」
マヤちゃんが「いいよハイ・エルフの髪の毛もゲットしてるし、お兄さん達の細胞も前の宇宙生物の良いとこ取りだし、グリフォンやフェンリル・ドラゴンの細胞もあるから、可愛くて強い女の子作ってあげる。」
その言葉に他のクルー達も色めき立ち「俺ドラゴンで」「俺も女の子で」「俺はグリフォンやフェンリル・ドラゴンのいいとこどりのカッコ良いやつで」・・・・・・・「俺は大人の女性で」冷たい視線をみんなから浴びせられながら、姿が消えた後、戻ってくるまでが長かったという
「艦長こんなのに付き合っていたら何時まで経ってもギルドテンプレできませんよ、ほっといて行きましょう」
艦長が『俺はドラゴンで』・・・・・・・・その日は隊員達の要望の受付でギルドに行くことはできなかった。
ちなみに副官は女の子を申請していた。
育成ゲームを楽しむらしく、何処かに魔法学園を建設して娘を入れるんだとにこやかに話していた。
翌日ギルドに100名で行くことになりボロボロの服に着替えて、歩きで始まりの町に向かう、街道を歩いていると、遠くから馬にまたがり町に向けて駆けてくる集団が自分たちの前で停止した。
村長があわてて土下座をすると後の者も同じく土下座をする。
「我ら辺境伯様に使える騎士団、直ぐにこの場から立ち去れ醜い姿を我らの目にさらすではないわ~」
『私たちは・・・・』バッン・バコ・バッン・ガッンいきなり背中を鞭で叩かれ最後は思い切り蹴り飛ばされる村長
「汚らわしい誰がしゃべれと言った~~いいな直ぐに立ち去れ」
「村長じつに良い感じでイベント発生ですねw」
『いや副村長見てたでしょ私鞭で打たれたんだけれど、痛くないけれど。蹴られたんだけれど、痛くないけれど。』
100名の村人が集まってぼそぼそ話し出す。笑いも混じり、それを見ていた先程の騎士が激高し喚いている
「村長ギルド登録できる約束の日が最終日です。どうされます。」
『困ったね、騎士団イベントは明日にするか、あの人現行犯逮捕しちゃって』
激高しながら此方に近づいて来た騎士に「あなた村長に暴力振るったので逮捕しますね、おとなしく捕まって下さい」抜刀をしようとした騎士は何も出来ぬ間に腕を後ろに回され手錠が掛けられていた。
それでは騎士のみなさんこの男性は暴力の現行犯で逮捕しましたので、みなさんは辺境伯様にそのことをお伝え下さい。
騎士団長が拘束され連れて行かれる姿を見ても誰も何も出来なかった。
100名のみすぼらしい村民が、規律のとれた兵隊に見えたからである。
騎士30名では太刀打ちできない集団に、騎士たちは直ぐに辺境伯様に伝えるために来た道を折り返し馬を走らせて行った。
「あなた騎士団長だったのですねwあっさり見捨てられましたね、わらっちゃいますよねw」
「貴様らこんなことをしてただで済むと思っているのか~」
『いや~タダで済まされると、こちらが困るのですよ、もっと大きな騒ぎにならないと、面白さに欠けちゃいますので、ところで騎士団長様は始まりの町になんのご用事で?』
「さっさと答えぬか」と副村長が腕を締め上げる
「我らは最近この周辺に起きている騒ぎを調査しに訪れた、見たこともない魔物が爆音を出しながら街道を駆け巡っていたと報告を受けての調査じゃ」
『ここから馬で辺境伯様のお屋敷までどのくらいの時間がかかるのですか?』
「怖くなったかwお主らもう逃げられないぞ!丸一日もかければ戻ってくるわ、千の騎士を引き連れてなwww」
「戻ってきますかね~この人、人望なさそうですが、あっさり切り捨てるのじゃないですか?」
『馬鹿を厄介払いで来たと喜んでるかもな』
「ですよね~守るべき民をいきなり殴り着けるようなバカはいらないですよね~」
『大方貴族様なんじゃないかな、名誉男爵で父が功績を収め、自分の代で実績を収めないと爵位はく奪が良い所だなw』
「具体的ですねw横領もしてそうですしナノちゃんに調査してもらいますか。」
『領内で悪事もしてると思うのでそちらも調査を頼む』
「ギルドに向かうにこの男邪魔ですね、どこかに埋めていきます?」
『それは人権団体がうるさいな、檻でも作って帰り時に拾うか、誰か作れないか?』
「村長ビックリですな~100名居て誰一人ですよ、奇怪なオブジェが沢山出来ただけとか笑っちゃいますよねw」『あれこの町の観光名所になるかもだなw』
ギルド内に入ると前とは違い屈強な男たちをチラホラ見かける、中にはこちらを凝視する者も、村民にはギルドの外でおとなしく騎士団長と待つようにと指示を出している。
エルフのお姉さんは今日はお休みなのか受付にはいない、村長と副村長はラッキーと思うのであった。
「あの~ギルドマスター様にお取次ぎお願いしたいのですが、放浪の民がお約束の品をお持ちしましたと」
受付が「何を持ってきたのです。ギルドマスターは忙しいのです、約束はしているのですか?」
「約束はしております、五日以内に魔石10個を集めて来いと、集めて来たら私の指定した冒険者と村長が戦い、そこそこいい結果を出せれば、ギルド登録させてやると」
受付「ギルド登録は年齢が達していれば誰でも出来るのですよ、それと素人が冒険者と戦い、いい結果なんか出るはずないじゃないですか。今は町の外が危険なのです。近隣の腕利き冒険者がこちらに集まってます。私も隣町から応援に来た受付です。1回魔石を見せていただけますか?」
「これでございます。」
受付嬢が「大きいですね、これなら金貨5枚の価値はありますね。ギルドマスターがどう扱うか見てみましょう。マスターに会って頂きます。」
「村長なんか思っていたテンプレと違う方向に、ギルドマスターの人生終わる方向に進んでますよね」
『だよな、もっと大きな魔石持ってくるんだったな、天国から地獄に叩き落すのもおもろいし』
受付が「ギルドマスターがお会いになります、こちらにお入り下さい。失礼の無いように」
『失礼しますだ、ギルドマスター様、約束の魔石10個期限までに何とかそろえてきましたじゃ』
「ほ~うそうか見せて見ろ、それにしてもたった10個の魔石を集めるのに日数をかけすぎだ、それで冒険者になりたいとは片腹痛いわ!」
『こちらが魔石10個でごで~ます。』
「なんだこのくず魔石は、こんなものは魔石と言わんわ、もう1度チャンスをやる5日以内に魔石を集めてくるのじゃ、次は15個な」ギルドマスターが渡した魔石をゴミ箱に捨ててしまう。
『町の外は今強い魔物が跋扈し我ら村民の力では倒すことも出来ません、どうかご慈悲を、ギルド登録しないと素材も売れなく村民が飢えてしまいます。』
ギルマスが「素材とは何を持っているのだ?」
副村長が「わしら魔の森の近くを放浪する民でございます。朽ち果てた魔物の死骸から色々な素材を確保しておりまする。」
『この魔石なんか落ちていた魔石でございます。なんの役にも立たないのでお守りとして持ち歩いています。』
ギルマスが「え!それ、なんで提出しなかったの?沢山あるんでしょ?」
副村長が「おかしなことを仰る、試験に前から有るものを提出するなど、我が村民そこまで落ちぶれてはいませんです!」
ギルドマスターの目が血走り亡者の目に変わる、鶏の卵ぐらいあろう大きさの魔石から目を離さない。
ギルマスが「そうだったな町の外は今危険であったは、、君も魔石を待っているのだろ、今回は特別にその2個で合格としてあげよう感謝するのだな、村長との模擬戦は今ギルドが大変な状態だからそれも免除してやるよ、さっさとギルド登録するといい」
『ありがたき幸せでごぜ~ますじゃ』
ギルマスが「今ギルドでの買取も大変な状態でお主らに時間が取れる状態じゃない、我が難民キャンプを視察におもむくことにする、その時に魔石と素材を買取してやるから、村民の所持してる魔石を集めておくように、今回は特別処置だから誰にも言う出ないぞ!わかったな」