船を授かる
『兄上、ルーカスさんをお母様が手放す様子は無いようですね、そろそろ先に行きませんか?まだ旅立ち迄には時間がかかりそうですよ』
「そうだなー秋月様達も回収した事だし、新たなる旅に出るか」
『それにしてもルーカスさんを見ているとあの頃の私達の様ですね』
「母の愛、両親の愛は変わらない様だ」
『ルーカスさんだけなら、宇宙空間も亜空間も龍の姿に戻ればどこでも行けると思うのですが、両親を連れてだと宇宙船が必要ですね。』
「船でもプレゼントするか?」
『ですが、何時旅立つか分からないルーカスさんに、キューブさん達や、ヒューマノイドのお姉さん達に協力は頼めませんよ」
「問題はそこか、AIに任せるしかないよな」
『工場で作成をおこなったロボットに自分で魂を入れてもらいます?』
「なんか味気ないよな」
『ヒューマノイドのお姉さん達を此方で作成して、出発まで機能停止させておきます?』
「非人道的だと、ヒューマノイドのお姉さん達怒らないか?」
『怒るでしょうね』
「彼女らは仲間意識はんぱないからな怖いぐらいに、仲間が何も知らないで眠らされているなんて看過できる物では無いだろね」
『起動さすまではただの人形なのですがね』
「それは倫理の問題だと言われちゃうよ」
『彼女らモラルとか人の道とかにはうるさいですから、自分達に関わる事だけには(笑)』
「ルーカス君が宇宙に出る時に、キューブさん達に連絡をして協力してもらうしかないようだな?」
『ですね、交代制で宇宙に出る事が出来るなら喜んで協力してくれますよ』
「後は宇宙船だな、そこそこの大きさは必要だよ」
『僕たちみたいに弟か妹が誕生する事もありますしね。公園とかも必要になりますね』
「1回ルーカス君に聞いてみるか」
「父上、カンチョ様からお呼びがかかりました。お母様には直ぐに戻りますのでとお伝えしておいてくださいね」
「止めてくれ、勝手にこの家から居なくなられたら、俺!母さんに殺される。いくなら母さんも一緒に連れて行ってくれ」
「直ぐに戻りますから」
「ダメだダメだ、お前が居なくなれば母さん直ぐに気が付く」
「もぉ~父上、何とかして下さいよ」
「ルーカスが悪いのだろ、3歳で旅立つとか言うからだ、そりゃ母さんもあぁ~なるよ、もう少し考えて発言してくれ」
「分かりました、カンチョ様に聞いてみます」
「頼む」
「父上三人で来てくださいとご招待を受けました。一緒に行けますよ」
「えっ!最高神様なのだよな~恐れ多くて、行くの怖いよ」
「父上それは内緒だと言ったでしょ、お会いした時にあまり変な事言わないようにしてくださいよ」
「あぁ~すまん、大丈夫だ気を付ける」
「辺境伯一家との食事会になります。母さんにもきちんと説明しておいてくださいね」
「わかった!それで何時行くのだ?」
「明日のお昼に来てくれと言うことです」
「了解した。母さんに言っておく」
「お願いします。」
ルーカスの両親とカンチョ達の両親は子供のことでとっても気が合った。
息子を信じてはダメだ!我が息子たちも、我らを捨てて旅立つと言ってきたと話す。直ぐに戻るは大嘘だから気を付けないといけないと助言をしている。
母さんもコアリアを抱きしめ、離さなかったから私達も一緒に居る事が出来たけれど、この子たち夢中になれば私達の事なんか直ぐに忘れて突き進む。決して甘い言葉に騙されちゃダメときつく言う
ルーカスの両親は激しくうなずき、ルーカスを睨みつける。
「父上、母上嘘なんかつきませんからその目は止めて下さい。」
「ホントだな、みんなの前で約束しろ!私達と何時も一緒に行動すると」
「分かりました。神に誓い約束いたします。」
「うん?お前も神だよな、そんな約束信じられん。もっと上位の神々に誓え!」
「分かりましたよ。最高神に近い我が生涯、父、母を大切に致します。」
「ふむふむ、これで母さん私達は捨てられることは無くなったよ」
「貴方、これで安心して眠る事が出来ますわ」
「辺境伯様、良い助言ありがとうございました。」
「これからも我ら家族と長く交流を持って行きましょう。」
「ありがたき幸せでございます」
これなら後で叱られても、一人で来るのだったと思うルーカスであった。
「辺境伯様、とてもお若くお見受けできるのですが」
「あぁ~これですか、冒険者に憧れまして、・・・・・」
冒険談義に花を咲かせ酔いが回ってきた両親を置いておき、ルーカスに宇宙船の話をする。
「ルーカス君、僕たちから宇宙船のプレゼントを考えているのだけれど、どんなのが良いかな?」
「宇宙船ですか、僕には必要無いのですが、龍の姿に戻れば宇宙怪獣並みに暴れる事も出来ますし、エネルギー体になれば次元関係なく航行できますから、移動手段を考えなくても良いと思うのですが」
「貴方一人ならね、ですが貴方にはご両親がおいでになります。最高神に誓われた太い絆の両親が」
「あっ!」
「乗り物いるでしょ?」
「いりますね~どうしましょう?」
「安定した航行を実現するには少なくとも3000Km位の球体に近い船が望ましいのですが、他の種族と遭遇した時にドン引きされてしまう恐れがあります。幸い貴方は神ですので、生命体ごときでは傷一つ付ける事は出来ません。ですから交流もしやすく接触しても驚かれにくい100㎞位の大きさの船を考えています。如何でしょうか」
「いいえ、両親が快適に暮らす事が出来るのであれば、大きさは気に致しません」
「そうですか、でしたら安定を優先した超巨大惑星級戦艦にしておきます。」
『ルーカスさん、これで何時でも宇宙に旅立つことが出来ます。』
「あれだけ大きな宇宙母艦なら、安定した航行も可能だからな」
『どのような旅をされるのでしょうね?』
「俺たちみたいに仲間が増えていくのじゃないか、優しいからな人も集まると思うよ」
『龍ばかりあつまりませんかね~』
「それも面白いな」
『ですね』
ルーカスの件はこれで片付いた我々も先に行こう
『兄上次は誰が行くのでしょうね?』
「ダン子が行くのじゃないか?」
『まだ1回も一人で行動していませんものね、寂しいのであればアト子とムー子連れて行けば良いのですから』
「でもな~あの3人何時も喧嘩してないか?それに元人工知能ばかりじゃないか、人に溶け込んで大丈夫なのか?」
『ダン子、お姉さんぶって色々言っていますから、ジュエルにやられたことを2人にしているみたいです。生命体でなかった件は大丈夫です。人より色々経験してきていますから』
「いじめじゃないよな?」
『違いますよ、最後はジュエルの悪口を言って話が終わりますから』
「それもな~そんなので意気投合されても困るのだが」
『3人に何を言われても、気にもかけていませんから大丈夫ですよ、ジュエルのやつそれを楽しんでいる節があります。」
「そうか、流石おバカなジュエルだなーそれで、色々経験している件なのだが、ダン子は如何にして冒険者を多く誘い込み殺す事が出来るか考えていたダンジョンコアだよな、アト子とムー子なんか人類を計画抹消していたAIだよ、そんなのを世に出して大丈夫なのか?」
『大丈夫でしょ、人類滅んでいなかったのですから』
「そんな話じゃなくてな~まあいいや、ダン子に話聞いてみるか」
『ダン子呼んできますね』
「ダン子、そろそろ旅に出てみたらどうだ?」
『お待たせして申し訳ありませんでしたね、今なら全面的にサポートできますから冒険してみてはいかがです?』
「えっ!行きたくないのだけれど、めんどいの嫌」
「外の世界ですよ、広い空間です。行動を阻害されない自由な世界です。行きたく無いのですか?」
「行きたくないよ、この船なら宇宙全体を見る事出来るもの」
『見るだけと実際に五感で感じる物とは大違いです。閉じこもってないで外に出てみてはいかがですか』
「行かないよ、そんなちっぽけな世界を見るより、広大な宇宙を観察しているほうが面白いもの」
「そうですか、それを飽きたら言ってください、何時でもサポートさせてもらいます。」
『兄上、アト子とムー子呼んできます』
「頼む!」
『アト子とムー子、少し早いですが二人で冒険の旅に行きませんか?』
「行かないよ、めんどいの嫌」
「貴女達もですか、超高性能な体を手に入れたのですから、何時もゴロゴロだらけていないで外に出なさいよ」
「だらけてなんかいないよ、何時も莫大な宇宙の情報を吸収しているのだから、まだまだお勉強中なの」
「アニメやドラマ見ているだけじゃないですか、貴方たちなら何でもできるのですよ、魔法少女だってなれます。音楽で一躍有名人にもなれます。思いのままの行動が約束されているのですから、楽しみなさい」
「私達、貴方達の記憶された記憶媒体に接続して見たわよ、何でもできるから面白くなくなって直ぐに飽きていたじゃない、毎回毎回みんな同じ、いい加減に学習しなさいよ」
「『それは~』」
「いい?私達まだ行かないから、やりたい事を見つけたらお願いするわ、自分たちがやる事ないからと人に押し付けないで」
『「わかりました~すいません」』
『兄上、困りましたね~意図がまるばれですよ、どうします?』
「困ったな~頭良すぎるのだよ、もっとバカはいないのか?」
『ジュエルですか?』
「あれはバカすぎだろ、」
『エマとナル、ローズ姫がいますが、エマと姫を何処かにやるのもいい考えかと』
「あいつら自分たちの行動があれなのに、俺たちがだらけていると直ぐに怒るからな~」
『兄上ダメです。そんな事を言ったら、船のAIもあいつらの仲間です。直ぐに告げ口されますよ』
「もぉ~堪忍してよ」
『エマと姫呼んできますね』
「頼む」
『エマ、姫様そろそろ次の冒険してみてはいかがです?ナルも行きたいと思いますし』
「う~うん?ナルに聞いたの?そんな話初耳なのだけれど?」
「いいえ聞きはしていませんが、子供は外で遊ぶのが1番だと思いまして」
「そうなのね、じゃ~一番のガキんちょの、貴方達が行くべきね、この話はこれでおしまい」
『えぇ~ナルの事を思って言っているのに~』
「そうなのね、お姉ちゃんたちを追い出して、だらけたいわけじゃないのね?」
『「そんな事ないです。おねえちゃん大好きです。」』
「そう、それなら良いわ、それと明日からもう少し厳しく行くから覚悟しておいてね」
『兄上、なんか藪蛇だったのですが、』
「だから嫌なのだよ、察しの良い女は、」
『そろそろエカチェリーナさんも旅の再開をされては良いのではないでしょうか、』
「誰が言いに行く?」
『兄上が』
「お前すごいな~、みんな腫れ物に触る様な対応をしているのに、そんなこと言いにはいけないよ」
『ですが、あのままではまずくないですか?』
「あの心の傷は、我らが責任をもって癒してあげないといけないのだ、焦らないでじっくりみんなで支えて行こう」
『わかりました』
「最近部屋から出てくる事も多くなってきたし、笑顔も見せる様になってきた。後少しだ、頑張ろう」
『後は女子高生達ですよね、全宇宙のネットつなげる様にしてあげたら、彼女らの部屋凄い事になっていましたよ』
「私も見たよ、あの沢山のモニタを全て理解しているのだよな~化け物だよ」
『チャットもSNSもインスタまでしていますからね~大宇宙の風景を撮ってアップしているみたいです。全宇宙のフォロワー数集めれば何千憶人ですよ、ジュエルと音楽配信もしているみたいですしね』
「凄いなインフルエンサー ではないか、稼いでいる金額も半端ないのじゃないか?」
『宇宙の有名人ですからね、彼女らの母星にも何億のフォロワー数がいますからね、そのお金が全て彼女らの両親に振り込まれているのですから』
「そうなのか、彼女らの両親は会いたがっていないのか?」
『この前レーベルさんより、貴女達の格が上がりすぎて生命体との生活は出来ないと教えたらしいです。」
「そうかルーカスさんみたいに生活出来ないのか?」
『あの人は竜さんですからね、それなりの調整は出来るみたいですが、彼女らはこの船で生活してしまったせいで、この異様な圧に慣れ過ぎてしまっています。神々の協力があれば2~3年位なら抑え込む事が出来ると思うのですが、気が緩み少し圧が漏れるだけでその都市は消え去ってしまいます。危険すぎて管理無しで自由な生活はおくれなくなりました』
「彼女ら今の身分は何なの?」
『ジュエル神に仕える中位の神様ですね』
「えっ!彼女らが中級の神なのも驚きだけれど、ジュエルってそんなに上位の神なの?」
『それなのですが、神々に無茶苦茶愛されているみたいです。そのせいでジュエルの神レベルが上級神の中ぐらいには上がっているみたいですよ。それに伴いレーベルさんも凄い事になっているみたいですが』
「神々もあんなのを格上げしちゃダメだろ、神様の品が落ちすぎだろ」
『それが、レーベルさんによると、ジュエルの格上げに反対する神々はいなかったと言うことです』
「愛され過ぎだろ(笑)」
「兎も角我らからも女子高生に謝っておくか」
『呼んできますね』
「頼む」
「なに?忙しいのだから早くお願いね」
「君たちに謝りたくって来ていただきました」
『ホントにすいません。貴女達が元の世界に戻れなくなったこと心よりお詫び申し上げます』
「なんだ、そんな事か、大丈夫よ子供は気にしなくて良いの、両親ともネットで会話しているから大丈夫よ、圧を抑えて会うことも出来るのだから、何も気にしなくて良いのよ、気にかけてくれてありがとね」
『「ホントすいません」』
「じゃ~行くわよ、もうすぐ生配信が始まるから忙しいの、また遊んであげるわ、じゃーね」
『兄上、彼女ら暫く泣いていたそうです。』
「そうか、罪なことをしてしまった。」
「次だ誰かいないのか?」
『私達にレブリア王国から付いてきた4人の学生がいますが』
「あれはダメだろ、父、母にべったりだ、」
『あの4人僕たちの従者としてきたのですよね~』
「そうだったはずなのだがな、」
『残るは父、母とジュエルとレーベルさんそれにユルちゃんですね』
「レーベルさんに休暇を上げよう、色々大変みたいだからな」
『それが良いですね』
「レーベルさん来ていただけますか」
「何でしょうか?」
『レーベルさん1回休暇を取られたら如何でしょうか?』
「必要ありませんが」
「いやいや働きすぎでしょ、これでは私達が気を使ってしまいます。」
『そうですよ、1回旅に出てみるのも良い生き抜きかと思いますが』
「必要ないです。てっ!言うか、あの新前神連中を残して旅なんかしたら、心配で気がくるってしまいます。無理な提案を出さないで下さい」
「ごもっともで、すいません」
『父上、母上、せっかく若返っているのですから、二人で旅行でもしてきてください』
「三男の教育の為に多くの人々に触れさすのも教育かと」
「そうかありがとう、教育の為にお前達も連れて行くよ、1回貧乏の存底を味合わせるのもいい機会かもしれないからな~」
「そうですわね、6人でスラム街に住みましょう、そんな生意気な口が二度と聞けないように徹底して教育をし直します。」
『「父上~母上~すいませんでした~二度とバカなことは言いません」』
「いったい誰が行くのだよ、みんな閉じこもりすぎだろ」
『兄上、貴方一人で行ってきて下さいよ。船から応援していますから』
「父上~母上~カンチョが私に一人で旅に行けと酷いことを言いました~」
『兄上酷いです。コンコンと説教されたじゃないですか~』
「いい気味だ(笑)」
『兄上艦の中のこの光景見て下さいよ、このだらけきった風景、僕たち終わっているのじゃないのですか?』
「1回レブリア王国に戻ってみるか?」
『それも良いですね、正し僕たちの戻る席は無くなっていますが』
「あぁ~そうだったよな、我々の記憶を全て消し去ったんだったよな~早まったか?」
『そうでもないですよ、女子高生と一緒でみんな神レベルになっていますからね~』
「そうかまともな人類は我ら四兄弟だけか、嘆かわしい」
『兄上、三男は凄い事になっているみたいですよ、我らを追い抜いて神レベルだそうです』
「そうなのか?可愛い弟のままなのだが、何処が神レベルなのだ?」
『神域に呼び出されて修行をしているみたいですよ、大切な使命遂行の為にと言うことらしいです』
「なんだそれは、小さな弟に神々は何を言っているのだ?呼び付けて話を聞くか?」
『それが父上も母上も了承しているみたいです。いったい何を考えておられるのか分かりませんよ』
「フム、大切な兄弟だ、神々に無茶苦茶にされても困る。後で母上と父上に話を聞くことにするか」
『そうですね、今は止めておきましょう。メチャ機嫌悪いですから』
「そうだよな~俺たちが何か企むと機嫌が悪くなるのだよな~」
『最近ろくでもない事になっていますからね~』
「何かあったっけ?」
『人類死にまくっていますよ』
「そんな事か、気にするなよくある事だ」
『兄上もあちら側の人間になりかかっていますよ。ゲラゲラゲラ』
「人を化け物達と一緒にするなよ。ハハハハ」
『兄上この話は止めておきましょう、またAIにチクられます。』
「そうだな、俺たち艦長と副官なのだが権威も何も無いよな」
『そんなの最初から微塵もないですよ。我らの事を慕っていてくれているのはレーベルさんとキューブさん達ぐらいですからね』
「嫌なのが一人残っているな、どうする?」
『そんなのいましたっけ?』
「私も記憶から消し去りたいのだけれど、俺たちをのぞき込みニコニコしている女神だな」
『私には見えませんが?』
「気持ちは分かるよ。でもジュエルしか居ないのだよね、あきらめて話だけしてみよう」
『わかりました。最悪の展開しか見えないのですが』
「ジュエル旅に出たいのか?」
「そうよ新しく作って貰ったスペース・ディーバ2号で旅をしたいの」
『えっ!よした方が良いと思う・・・・・』
「カンチョどうしたの?私の船に何かしたの?」
『何もしてないよ、ただ大きさが前の200Kmより少し大きくなっただけ』
「大きくしてと頼んだの私なのだからいいじゃない?性能おちちゃったの?」
『そんな事ないよ数万倍よくなっている』
「だったらいいじゃない、何も問題はないわ」
『だから大きさが、少し調子に乗りすぎて全長30000Km全幅4000Km全高15000㎞の巨艦になっちゃった』
「ねぇ~聞いて良いかしら?200Kmの船を少し大きくするだけで、なんでそんなに大きくなるのよ?スタッフそんなにいないわ、誰がうごかすの?」
『前と同じ人数で動くよ、動くだけなら』
「貴方の責任だからね、キューブさん達にちゃんとおねがいしてよね」
『それ以外にも少し問題が、ステルスモードでも空間の歪みが発生して発見されやすいのと、20個の宇宙が閉じ込められた宝玉をエネルギーとして使っているから、たまにエネルギーの放出をしなくちゃいけない、放出の威力がはんぱなくて銀河の外でしないと、銀河に悪影響が出てしまう』
「星が消し飛ぶのね、何百もの星が?」
『違う、何万もの星が消え去ってしまう』
「それどの位で放出しなくてはいけないの?」
『1ヶ月に1回は必要だね』
「それならいいわ、時間もかからないから直ぐに行けるからね、でも惑星クラスの船なら、宝玉3~4個で十分でしょなんで20個も要るの?」
『色々の実験も行える船だから、捕獲した星を一瞬で粒子に変えて貯蔵も出来る様になっているのだよ、それに強力なバリアも生成できるようにしたからね、後は沢山出来る事が増えたから』
「そうなのだ、出来ないより出来る方が良いわ、友達も連れて行くから、ネットの環境は整備しておいてね。それと彼女らの部屋はもう少し大きくしておいて、」
『わかったよやっとく』
「ヒューマノイドのお姉さん達も連れて行くは、募集掛けておいて、1週間後に旅立つから」
『わかった』
「じゃ~彼女らに話をしてくるね、スタッフよろしく」
「な~カンチョ今の誰だ?ジュエルだよな~?」
『たぶん』
「なんか成長してないか?」
『なんか頼もしかったです。後輩が出来て成長したのでしょうね』
「グヘグヘヘヘヘグハハハハ、長期に渡り練習したかいがありましたわ」
「ジュエル上手く行ったみたいね、」
「4人の御かげよ、ホントにあの子たちガンガン攻めるとチョロ過ぎよグハハハ」
「だから言ったでしょ私達を信じなさいと」
「うんうん、ありがと~」
「これで未開拓宇宙領域にも私達の歌を広める事が出来るわ、貴女達も付いて来てよね」
「もちろんよ、部屋の設備のグレードアップはお願いしておいてくれたのでしょ?」
「バッチリよ回線速度も大幅アップするはずよ、何万光年、何十万光年離れていてもリアルタイムで配信できるわ」
「それすごい」
一週間後1万のヒューマノイドのお姉さん達と10万のキューブさん達がスタッフとして加わった。
スペース・ディーバ2号は全ての機関を始動させ旅立って行った。
地球の2倍以上ある船である。隠密に航行するには無理がありすぎる船であった。
「兄さん、光の歪みがあるのだけれど、あれなにだと思う?」
「見せてみろ、確かに歪みがあるな、観察を続けてくれ、小型のブラックホールかもしれない」
「でもあんなところに、何もなかったよ」
「そうだーなー恒星があったともデーターには残っていない。大発見かもしれない国の天文台に直ぐに連絡だ。俺たちの名前が付くかもしれない」
「兄さんあのブラックホール移動しているよ。凄い速さで、追尾が追い付かなくなった。」
各天文台から兄弟が送ったデーターを元に追尾が行われた。宇宙空間望遠鏡も他の観測を止め指定座標に標準を合わせる。
各国の協力の下、彼らは謎の衛星を捕らえる事が出来た。
捕らえると言っても光の屈折しかとらえる事が出来ないのだが、大きさは光の歪みでハッキリと見る事が出来た。大出量の細長いすい星である。
それが真直ぐ我らの恒星めがけて飛んできている。
「ジュエルもうすぐ着く文明レベル0,8未開惑星の恒星系の外週に到着するわ」
「試運転も兼ねてだから時間かかったわね」
「私達の母星と同じぐらいの文明レベルかしら、どんなファーストコンタクトにする?」
「あまり驚かせないようにしないとね、彼ら私達に気が付いているみたいだし」
「情報集めておいて、」
「光を屈折さす高出量のすい星だと報道されているわね」
「凄いねよくとらえられたものね」
「偶然に天文学者が見つけたらしいよ、」
「その天文学者にメッセージ送りましょうか、初めましてと」
「なにか映画みたいね。」
「面白そうね、その学者たち少しおちょくりましょうよ」
「「「「賛成」」」」
「でもメッセージの伝え方が無いわよ、ポストに掘りこむのも原始的過ぎだわ」
「スマホとかあるのかしら?」
「キューブさん調べてちょうだい」
「了解」
「言語は信号の方がそれっぽいわね、何日も掛けて送るのも時間の無駄だから1時間ごとに信号送りましょ。彼らのモールス信号に類似したの作り。」
「そうよね次の日には記号送信しまくりましょうか」
「ボイジャーみたいな探査衛星飛ばしていないのかしら」
「今情報を集めてくれているから少し待って」
「飛ばしていたわよ、スマホもあるみたい」
「その学者だけにメッセージを送るの大変よね」
「キューブさん探査衛星の写真撮って来てくれない」
「了解」
「信号できたらしいよ、こんにちわで良いの?」
「それで良いと思う」
「じゃー送信」
「あのバカ聞かないで直ぐに切ったわよ」
「何回も送信してみて」
「何回掛けても切られてしまうわ、」
「非表示だからかしら、てっ、言うかこちらに電話番号なんか無いのよね」
「仕方が無いわね、いたずらと思われているのだわ」
「キューブさんが探査衛星の写真撮って来てくれたわよ」
「あら早いわね」
「すぐそこまで来ていたみたいよ46年かけてだけれどね、ビックリする位時間かかるわね」
「じゃ~その写真送信してみようか」
「開けたみたいよ」
「次は写真に文字を書いておきましょう」
「送信」
「どんな感じ?」
「開けたは」
「映像が無いと不便よね、神の力使ってみようか」
「いきなり使うのね、良いけれど、音声も聞きたいわ」
(兄さん、この写真見てくれるか?)
(46年前に飛び立った探査衛星だな、)
(この写真本物だと思う?)
(どうして240憶Km先の衛星が撮れるのだよ考えなくても解るだろ)
(2枚目の写真がこれだよ)
(メッセージらしきものが描いてあるな)
(あの謎のすい星から送られてきたものじゃないのかな)
(バカなことを言うなよAI画像に決まっているだろ)
(俺、なんかこの画像が本物に見えて)
「ジュエル志向を誘導したわね」
「あんな馬鹿に付き合いきれないわ、せめて本物と気が付いてくれないと」
「だよね~」
「次はモールス信号機の写真送った後、電話で信号送ります。」
(兄さんこんな画像が送られてきたよ。)
(信号を打ち込む機械に見えるな)
(これモールス信号打つやつだよな)
(兄さん電話がかかってきた。朝から何回もかかってきているやつだ)
(これメモしたよ・・- ・・・ ・・--)
(兄さん画像が送られてきた。これ見てよ)
(モールス符号 一覧なのだろな)
(解読に時間がかかりそうだね)
「バカじゃないの何であんな簡単な物に時間がかかるのよ」
「ジュエルそんなにイライラしない」
「作戦変えて直接電話で話しましょう」
「えっ!変更はやいw」
「仕方が無いでしょ、あんなのに付き合っていたら何年も時間を無駄にするわ」
「それもそうよね」
(兄さん電話だ、外部に流すからメモを取ってくれ)
(わかった)
「こんにちわ・・・キコエマスカ」
(あぁ~聞こえている)
「ワタシタチハ、チガウギンガカラ、ヤッテキマシタ」
(あの彗星の住人か?)
「アレハフネデス、ギンガカン、コウコウ、ウチュウセンデス」
(そうか、君たちは何処の銀河から来たのだ?)
「アナタタチガヨンデイル、ウルトラギンガからキマシタ」
(250万光年先からか)
「ソウデス」
(何をしに来られたのですか)
「聞き苦しい会話失礼いたしました。今言語解析が終了いたしました。これで障害なく話せると思います。寄せて頂いたのは交流の為です。」
(まだ信じられないのですが、何か証拠を見せて頂きたい)
「分かりました。惑星時間23時に我が艦からパルスを放射します。ご確認下さい5分間隔で1時間放射します。」
(距離が離れているからタイムラグ発生します。21時間ずれが出てきます)
「惑星側に向け発射いたしますので、ご心配なく」
(攻撃はしないで下さいよ)
「夜空に光が走るだけですからご心配なく」
(了解いたしました)
「それでは本格的な接触は改めてご連絡いたします。」




