プロローグ
「無駄な抵抗をやめて出てきなさい」
今日オープンしたばかりのショッピングモールの周りは 警察の車両が包囲していた
「たくっ中村と藍原はどうした! 連絡は取れているんだろうな?」
そういい終わると槙村警部はため息をついた監視者とは言え自分より若い人間をあてにしなければいけない自分を呪った
「すいません・・・遅れました」
「道がこんでたんですよ~ 怒るとしわが増えますよ」
気がついて振り返ってみると学ランを着た少年とセーラー服を着少女が立っていた
あぁ来てしまったこれで書類仕事が増えてしまった槙村はそう思った
「知ってると思うが立て篭もっている犯人はレベルBの契約者だ10分でかたずけてくれ」
それを聞くと少年が不敵な笑みをうかべて言った
「レベルBか雑魚だな」
少年がそう言うと少女が笑顔で少年に蹴りを食らわせた
「じぁー今回の仕事は私がやるから慎吾は見てなよ」
受け身の態勢から戻りながら少女の方を向いて慎吾が静かな口調で言った
「真希おまえもレベルBだろ」
「なっ・・・あんたなんかに言われたくないわよ朴念仁」
「ゴリラ女に言われたくないな」
真希と慎吾がにらみ合っていると槙村の雷が落ちた
「2人でさっさとかたずけてこい!」
真希と慎吾はやれやれと言う感じで建物の中に入っていった
決着がついたのは 2分後だった建物の中から出てきた二人は 無傷だったのに対して 犯人は重症だった
「たくっ力を加減しろと言っただろ」
槙村が怒ると言うより呆れたと言う顔をしていた
「だってー私にばっかり攻撃してくるんだもん!」
真希がそう言った 慎吾を見ると俺は手を出してないそう言わんばかりに首をすくめた
おおかた調子に乗った犯人が真希の身体に触ったのだろう それに真希が錯乱して今の状態になっているわけだ
「はぁーったく」
槙村は身体から力が抜ける気がした
初めての作品なので楽しんでいただけたら幸いです