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異世界 『ながらスマホ』事情  作者: 一等神 司
第二章 スマホ中毒者から始まる文化大革命
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腹を割る と それなりの結果が伴うのです。はい……

昨日今日と休んで、これまで出来なかった事を、この二日間にしている。

うん。自分では、良い休みだって思ってたのに、俺の部下として作業員のまとめ役をして、頑張って働いてくれている、俺がやってる仕事の片腕とも言える【シュラ】から、俺が休んで無いと、物言いが入った。

なので、明日もお休みになった。

何故?どうしてこうなった?


昨日は淡水に生息するカニや半陸生の貝や大きなカエルを食べて、大満足な食事をしたし、

今日も【竜】とか【(ミズチ)】とか呼ばれている、巨大な水生の魔物の身を食べて、大満足な食事をしたのに、

俺が休みを取ってないとか、おかしくないか?


そして、領主様(ガロン)の所で夕食を済ませてから、自宅に帰ってきた。


「風呂はどうする?」


「私は済ませてきたよ」

「御主人様 私も入ってきた」


「ナノとテラは入ってきたんだ?二人はどうする?」


「どうする?」「行く?」「行こうか?」

「「行きたい!」」


「じゃあ、俺も行くかな・・・・・・」


「御主人様 それならオレ・・・私も一緒に行きます」

「私も!私も行くよ!」


「えっ?二人 もう入ったんだろう?」


「「行く!」」


「はいはい。わかったよ・・・・・・」


まぁ・・・・・・

こうなりそうな気はしてたけどね。


四人を車に乗せて公衆浴場に向かう。

この世界の公衆衛生に問題は有るけど、こうして風呂に入る事が習慣化されてきたのは、良い傾向だと思う。




公衆浴場の近くに着くと、独特の生臭さが満ちていた。

うん。原因は“アレ”だよね。うん。それしか無い。

腹を割いて、内臓を取り出しているんだから、そりゃ生臭くなるよね。

解体をしていた場所を見ると、頑張ってかなり解体してくれていたけど、解体前の丸ごとのドデカい(ミズチ)が、何十匹も置かれていた。


どうなんだろう?池からは全部 運び終わったのかな?




で・・・・・・

公衆浴場に着くと・・・・・・

当然 四人は俺と一緒に入ろうとする。


作業員は、ほとんど入浴を済ませた人ばかりだったのに、何故かまたみんなもう一度一緒に入ろうとするし・・・・・・

しかも、何故だ?女性の比率が高過ぎだろ!!

ココ!男湯!!なのに、なんで!?男が数名だよ!?それなのに女が二十人位も居るの!?

お・と・こ・ゆ!!!

それなのに、俺も含めて、男達が女に遠慮して風呂に入ってるし!!

これ逆セクハラ!!!


はぁ・・・・・・

まぁ・・・・・・

今日は夕飯を食べてから来たから、いつもと較べたら、これでも入っている人自体が少ないから、かなりマシなんだけどね・・・・・・

でもね!この状況でマシだと思える現状が嫌!!



風呂を済ませて、四人と共に、一度 自宅に戻る。




「じゃあ、このまま工事現場に少し仕事をしに行くね」


「えっ?休みなんだから、今日は行くの止めれば良いのに!」


ナノが思い切りぶーたれてる。


「いや、少しだけ、少しだけでも行かないとね・・・・・・」

特に、今日は(ミズチ)の解体処理をした後を、セルにきれいにする様に指示を出したいし。


「アユム 仕事をし過ぎ」


フェムトも不満そう。

その横では、ピコやテラも頷いている。


「少しだけね・・・・・・ 本当に早く終わらせて帰ってくるから」


「「「「早くね!」」」」


「はい・・・ 行ってきます」


「「「「いってらっしゃぁ〜い」」」」



とんぼ返りで工事現場付近に到着。

やはり、(ミズチ)が原因で生臭い。

セルに処置させたら、生臭さはマシになるかな?



「さて、セルに指示を出そうか・・・・・・ 処理前の(ミズチ)を捕食対象にされると困るから、そこをしっかり指示しておかなきゃね」

(ミズチ)も立派に人間に害を与える存在だから、指示をしなければ、確実に捕食対象になるだろう。


先ずは、いつもの様に、糸を吐けるセルに糸を吐いて貰う。

後は、工事現場の作業の補助をさせるのと、解体現場の有機物の捕食の指示。

それだけさっさと済ませると、帰る準備をする。


「なあ?シム?さっきの衛生教育の話だけど、何か良い方法はないかな?」


[難しいですね。しかし 有効だろうと思われる方法は有ります]


「そうなの?どんなの?」


[それは・・・・・・]



・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・・・

・・・・・

・・・・

・・・



「うん。じゃあ、それを実行しようか?明日 休みだし、丁度 始めるのに良いかもね」


うん。結局 明日の休みもやる事が出来た。

シュラに怒られない様に、気を付けてやろう。



そんなシムとの話し合いをしている間に、自宅前に着いた。

あれ?これって元の世界だと道路交通法違反になるのかな?

【ながら運転】だっけ?

でも、俺の場合は、スマホは俺の分身で一体化してるからなぁ・・・・・・



「ただいま」


「「「「おかえりなさい!」」」」


「ね?早く帰ってきたでしょう?」


「遅い時もあるし・・・・・・」


「やる事が多い時はね・・・・・・」

うん。フェムトの指摘はもっともだ。


「御主人様が仕事に行っている間に四人で話したんだが、オレ達・・・私達は御主人様の体が心配なんだ。夜まで仕事してるから」


「うん。解ってるよ。ありがとう」



さて、後は・・・・・・

糸を編機に設置して、先々 作る事になる新しい重機の構造をネットで調べたり、明日 やる事の下準備をしてから寝るかな・・・・・・

現代文明の無い異世界で、現代文明的な生活をするのには、どうしても文明の利器を、自分で作らなきゃならないからなぁ・・・・・・

スマートフォンが有っても、それを使う環境って大事!!

同じ世界を舞台にした「異世界『ながらタブ』事情 《異世界タブレット端末普及推進奮闘記》」も書いています。

読まなくても困りませんが、読むとより状況が解ります。

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