腹を割る と それなりの結果が伴うのです。はい……
昨日今日と休んで、これまで出来なかった事を、この二日間にしている。
うん。自分では、良い休みだって思ってたのに、俺の部下として作業員のまとめ役をして、頑張って働いてくれている、俺がやってる仕事の片腕とも言える【シュラ】から、俺が休んで無いと、物言いが入った。
なので、明日もお休みになった。
何故?どうしてこうなった?
昨日は淡水に生息するカニや半陸生の貝や大きなカエルを食べて、大満足な食事をしたし、
今日も【竜】とか【蛟】とか呼ばれている、巨大な水生の魔物の身を食べて、大満足な食事をしたのに、
俺が休みを取ってないとか、おかしくないか?
そして、領主様の所で夕食を済ませてから、自宅に帰ってきた。
「風呂はどうする?」
「私は済ませてきたよ」
「御主人様 私も入ってきた」
「ナノとテラは入ってきたんだ?二人はどうする?」
「どうする?」「行く?」「行こうか?」
「「行きたい!」」
「じゃあ、俺も行くかな・・・・・・」
「御主人様 それならオレ・・・私も一緒に行きます」
「私も!私も行くよ!」
「えっ?二人 もう入ったんだろう?」
「「行く!」」
「はいはい。わかったよ・・・・・・」
まぁ・・・・・・
こうなりそうな気はしてたけどね。
四人を車に乗せて公衆浴場に向かう。
この世界の公衆衛生に問題は有るけど、こうして風呂に入る事が習慣化されてきたのは、良い傾向だと思う。
公衆浴場の近くに着くと、独特の生臭さが満ちていた。
うん。原因は“アレ”だよね。うん。それしか無い。
腹を割いて、内臓を取り出しているんだから、そりゃ生臭くなるよね。
解体をしていた場所を見ると、頑張ってかなり解体してくれていたけど、解体前の丸ごとのドデカい蛟が、何十匹も置かれていた。
どうなんだろう?池からは全部 運び終わったのかな?
で・・・・・・
公衆浴場に着くと・・・・・・
当然 四人は俺と一緒に入ろうとする。
作業員は、ほとんど入浴を済ませた人ばかりだったのに、何故かまたみんなもう一度一緒に入ろうとするし・・・・・・
しかも、何故だ?女性の比率が高過ぎだろ!!
ココ!男湯!!なのに、なんで!?男が数名だよ!?それなのに女が二十人位も居るの!?
お・と・こ・ゆ!!!
それなのに、俺も含めて、男達が女に遠慮して風呂に入ってるし!!
これ逆セクハラ!!!
はぁ・・・・・・
まぁ・・・・・・
今日は夕飯を食べてから来たから、いつもと較べたら、これでも入っている人自体が少ないから、かなりマシなんだけどね・・・・・・
でもね!この状況でマシだと思える現状が嫌!!
風呂を済ませて、四人と共に、一度 自宅に戻る。
「じゃあ、このまま工事現場に少し仕事をしに行くね」
「えっ?休みなんだから、今日は行くの止めれば良いのに!」
ナノが思い切りぶーたれてる。
「いや、少しだけ、少しだけでも行かないとね・・・・・・」
特に、今日は蛟の解体処理をした後を、セルにきれいにする様に指示を出したいし。
「アユム 仕事をし過ぎ」
フェムトも不満そう。
その横では、ピコやテラも頷いている。
「少しだけね・・・・・・ 本当に早く終わらせて帰ってくるから」
「「「「早くね!」」」」
「はい・・・ 行ってきます」
「「「「いってらっしゃぁ〜い」」」」
とんぼ返りで工事現場付近に到着。
やはり、蛟が原因で生臭い。
セルに処置させたら、生臭さはマシになるかな?
「さて、セルに指示を出そうか・・・・・・ 処理前の蛟を捕食対象にされると困るから、そこをしっかり指示しておかなきゃね」
蛟も立派に人間に害を与える存在だから、指示をしなければ、確実に捕食対象になるだろう。
先ずは、いつもの様に、糸を吐けるセルに糸を吐いて貰う。
後は、工事現場の作業の補助をさせるのと、解体現場の有機物の捕食の指示。
それだけさっさと済ませると、帰る準備をする。
「なあ?シム?さっきの衛生教育の話だけど、何か良い方法はないかな?」
[難しいですね。しかし 有効だろうと思われる方法は有ります]
「そうなの?どんなの?」
[それは・・・・・・]
・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
「うん。じゃあ、それを実行しようか?明日 休みだし、丁度 始めるのに良いかもね」
うん。結局 明日の休みもやる事が出来た。
シュラに怒られない様に、気を付けてやろう。
そんなシムとの話し合いをしている間に、自宅前に着いた。
あれ?これって元の世界だと道路交通法違反になるのかな?
【ながら運転】だっけ?
でも、俺の場合は、スマホは俺の分身で一体化してるからなぁ・・・・・・
「ただいま」
「「「「おかえりなさい!」」」」
「ね?早く帰ってきたでしょう?」
「遅い時もあるし・・・・・・」
「やる事が多い時はね・・・・・・」
うん。フェムトの指摘はもっともだ。
「御主人様が仕事に行っている間に四人で話したんだが、オレ達・・・私達は御主人様の体が心配なんだ。夜まで仕事してるから」
「うん。解ってるよ。ありがとう」
さて、後は・・・・・・
糸を編機に設置して、先々 作る事になる新しい重機の構造をネットで調べたり、明日 やる事の下準備をしてから寝るかな・・・・・・
現代文明の無い異世界で、現代文明的な生活をするのには、どうしても文明の利器を、自分で作らなきゃならないからなぁ・・・・・・
スマートフォンが有っても、それを使う環境って大事!!
同じ世界を舞台にした「異世界『ながらタブ』事情 《異世界タブレット端末普及推進奮闘記》」も書いています。
読まなくても困りませんが、読むとより状況が解ります。




