異世界は大爆発だ!!!(「芸術は爆発だ!」的な感じで)
昨日今日と、俺は休みを取って、俺の街を作る場所の下見をして周っている。
昨日は海まで行って、海の近くに街を作るのは、絶望的に無理だと確認し、
今日はフェムトとピコの三人で、馬技に乗って山を登り、【極】の【基地局】が在る場所まで行き、そこに街を作る事を決めた。
今は・・・・・・
ミズチ退治の為のオリジナル魔法を作る為に、昨日 シュラに案内された大きな池の所まで、一人で移動して来た。
もちろん、手ぶらじゃない。昨日と違って、今日は黒い大剣などの武器を全部 持って来ている。
黒い大剣とか、長いから銘を付けるか?
大剣は黒雷かな。黒い刀は黒閃、黒い弓は黒風としよう。
「さて、じゃあシム 魔法のサポートを頼むよ」
[解りました]
みんなに行くのを止められた、池の近くに立ち、掌を内側に向けて両手を前に出し、その両の掌の間に、魔力で周囲の空気を集めて圧縮をして行く。
両手の間に何かを感じるけど、今は大きな変化は無い。
シムにサポートして貰いながら、周囲の空気を集めて続けて、圧縮を重ねる。
すると、両手の間に熱を感じる様になってきた。
今度は、そんな熱も一緒に圧縮をする。
もっとだ。もっと空気を集めて圧縮する。
手の間の空間には、明らかに高い圧力を感じる様になり、抑えきれないエネルギーが、電流の様に周囲に漏れ出す。
まだだ、もっと圧力を掛ける。
そうして、約三十分程 高い圧力を掛けた空気を、池の中央に送り出し、ゆっくりと沈める。
もちろん俺は急いで池の近くから逃げる。
池の底に沈んだ頃に、魔力で高圧に圧縮された空気は・・・・・・
一気に解放される。
ドッゴォーーーーン!!!!!!!!!!
激しい爆音をあげて、池の中央で水柱が、十メートルは超す高さで上がり、その後 その水は四散し周囲の陸地の土壌を濡らした。
そして、少し待っていると・・・・・・
水面に巨大な細長い物が浮いて来る。
何個も何十個も浮いて来る。
いや、何匹も何十匹もだ。
そう、浮いて来たのは、エイリアンの様な見た目の蛟だ。
後は、一番 巨大なドローンに指示を出し、そのアームで陸地まで移動させる。
ドローンが運んで来た蛟は、安全の為に俺が止めを刺す。
全部 死んだ様に見えるが、生きていたら危険だ。
全ての蛟に止めを刺す。
こんなの生きてたら、危なくて仕方無い。
ドローンで確認した時は、大きくても十メートル超え程度だろうと思っていたが、こうして捕獲すると、大きい物は二十メートル位の大きさが有るのが解る。もうそのサイズだと、胴の直径が一メートル位も有る。
ワーム そんな感じでRPGなんかで出て来るモンスターみたいな見た目の蛟だ。
それが二十メートルって・・・・・・
うん。海辺のワニ並みに怪物だった。
しかし・・・・・・
オリジナル魔法 極滅の豪瀑 それでの駆除は、予想を超えて上手く行った。
上手く行ったけど、この蛟の死骸はどうしよう?
百匹近く捕れたんじゃないか?
もう止めを刺すのも疲れたんだけど・・・・・・
仕方が無い・・・・・・
プルルルゥー
プルルルゥー
『はい』
「あ、俺 シュラごめん。載王を運転出来る作業員に運転して貰って、現場に有る載王を、全部 昨日 案内してくれた池まで乗って来てくれる?タイヤの長王も一台 一緒に乗ってきて欲しい」
『はぁ?また何かしたんですか?そう言えば、さっき遠くで雷の様な音がした様な・・・・・・』
「来たら解るよ!ごめん!急いでな!」
『あ、アユムさん!?えっ?何があ・・・プツッ』
これで、俺は止めを刺すのに集中出来る。
もし蛟が生きてたら、他の人間じゃ食われちまうからなぁ・・・・・・
反省!
うん。上手く行った時の事を、全く考えて無かった。
いや、違う!俺は悪く無い。だって、いくら大きい池だからって、こんなに蛟が居るとは思わないよ!
何だよこの多さ!!大小合わせて百匹位って!!
まぁ・・・・・・
十匹でも村まで移動させるのに苦労したろうけどさ・・・・・・
でも、このオリジナル魔法と、電気を発生させるオリジナル魔法が作れたら、二つの魔法で、蛟退治が楽に出来るだろう。
ただ、電気を発生させる魔法を構築する良い手が思い浮かばない。
それなら、魔力を使ってモーターを回して、それで電気を発生させた方が、楽な気がする。
「アユムさん!来ましたよ!」
うん。今では、俺の頼れる右腕のシュラ様が来てくれた。
「ありがとうぅぅぅ〜 本当に困ってたんだよ。ほら・・・これ・・・・・・」
と、池の畔にシュラ達を連れて行く。
「うっをっあっぐっ!?はぁ〜〜〜!?何ですかコレ!!」
シュラは堪らず声を出したが、他の者達は、声を出すのを我慢して抑えた。
うん。えらいえらい。君達の立場で俺が見ても、シュラみたいに声にならない声を出したと思う。うん。えらい。
「アユムさん とうとう竜まで退治したんですか?いや、どうやって?まだ池に死んだ竜が浮いてますよね?えっ?何匹?はっ?これ全部 運ぶんですか?どうするんですか?こんなに??」
「いや、シュラ 君の言いたい事は、よく解る。うん。俺もどうすんだって思って、シュラに電話したんだ。酷いよね?この量は無いよね?うん。解る。ごめん!!」
「はぁ・・・・・・ アユムさんの規格外の強さに呆れてしまいますよ。流石 生き神様・・・・・・ 現人神様だ・・・・・・」
「いや、生き神とか現人神とかじゃ無いし・・・・・・ ちょっと魔法で退治出来ないかと試したら、上手く行き過ぎて、こんな状態になっただけだよ」
「いやいやいやいや、ちょっと試したって感じじゃないでしょう!!?これ!どんな魔法なのか知りませんが、こんなに竜を退治出来る魔法なんて、聞いた事が無いですよ!!」
そりゃそうだろうなぁ・・・・・・
こっちの世界じゃ魔力で空気を限界まで圧縮して放つなんて発想は無いだろうし・・・・・・
この魔法 陸上での使用は封印するけど、陸上で使っても、凄い事になるだろうと思う。
特に、どんなに頑丈な外殻を持つ魔物が存在したとしても、この圧縮した空気を口の中に放り込んでやれば・・・・・・
「まぁ・・・・・・ 運ぶのを手伝ってよ。ごめんなぁ・・・・・・」
「良いですが・・・・・・ 私はアユムさんの従者ですから・・・・・・ でも、本当 もう無茶は止めて下さいね」
「はい。ごめんなさい」
シュラ達 作業員に手伝って貰い、蛟を貯蔵庫付近まで移動させる。
シムに鑑定させたら、蛟は無毒で食用可だそうだからだ。
貯蔵庫付近まで移動させた蛟は、作業員が内臓を取り出し、解体して貯蔵庫に仕舞い込む。
取り出した内臓は、腐葉土に混ぜて発酵させて肥料にする。
解体処理した場所は、今夜 セル達にきれいにさせよう。
一部は、燻製にしたいなぁ・・・・・・
某テレビ番組で、五人組のアイドルグループが、無人島開拓生活で燻製にしていたから、きっとこの蛟にも合う筈。
それと、燻製はダシ取り素材としても良い。
でも、貯蔵庫の付近には、燻製を作れる設備が無いんだよなぁ・・・・・・
蛟を全部 締めたら、運ぶのはシュラ達に任せて、貯蔵庫付近に燻製を作る設備を作るか・・・・・・
まあ・・・・・・
まだ、四分の一位しか終わってないけどね。
と言うか、燻製にでもしないと、冷凍庫としての貯蔵庫に入り切れない筈だ。
まあ、また冷凍庫を作るって手も有るけど、それは何か負けた様な気がするから嫌だ。
うん。早く終わらせて、燻製を作る準備だ!!
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
「はぁ・・・・・・ やっと!やっと終わった!!」
「「「「「「「「「お疲れ様でした!!」」」」」」」」」
うん。心配しなくても、誰も蛟を締めるのに、手伝いましょうか? と言う様な作業員は、いなかった。
いや、逆に、最初は蛟を運ぶのに来た作業員達は、蛟を恐がって、運ぶのをなかなか始められなかった程だ。
恐る恐ると、締めてある蛟の安全性を確認して、一番 大きいドローンと長王を使って載王に積み込み始めた。
貯蔵庫付近では、蛟の解体を始めて貰っている。
一匹 解体が終わると、冷凍庫に入れる。それの繰り返しで作業を進めている。
で、やっと安全の為の締める作業の終わった俺は、貯蔵庫付近まで移動して、燻製を作る為の小屋作りの指示をする。
もちろん、量が量だから、これからの事も考えて、大きな燻製小屋にする訳だが、作る為の材料は、捨てる程に沢山有る。
岩山から切り出した岩のブロックを基本的に使い、広場を作る為に伐採した木材で屋根などを作る。
人が住む訳じゃ無いので、かなりざっくりとした造りになっているが、燻製が作れるのなら、見栄えとかどうでも良い。
今は見栄えより、大量の蛟の身を処理する方が先だ。
「さて・・・と・・・ じゃあ俺は休みの日なんだから・・・・・・」
そう、今日は俺は休みなのだ!!
だから、仕事をする必要は無い。
うん。もちろん自分でやった事の責任は取るが、その後は自由だ。
「うん。美味い!!」
今 俺は公衆浴場の近くで焚き火をして、焼いた身を食べている。
うん。もちろん蛟の身肉の試食だ。
だって、俺は休みなんだもん。
そして、試食した結果は、蛟の身肉は、旨味成分の塊だった。
間違い無く魚肉では無い。
かと言って、獣肉や鳥肉とも違う。
イカやタコみたいな・・・・・・
貝の様な・・・・・・
何だろう?俺がこれまで食べてきた動物の身肉で、同じ様な物が無い。
「プリップリでジューシーだ。うん。美味い」
魚肉とイカと貝の身を足して三で割った感じかな?
もう、そんな喩えしか無い身の美味さだった。
これ、絶対に美味食材だし、ダシ取りにも良い。
鰹節や昆布とか無いから、これの燻製をダシ取りの素材として定着させて、ダシを利用する文化を根付かせよう。
うん。先ずは、領主様にプレゼントして、ダシ取りの方法を、使用人達に教えなきゃな。
しかし・・・・・・
和食大好き人間としては、鰹節も昆布もワカメも無い、この現状は辛い。
全部 海産物じゃん。
池や湖や川とか、陸地側の水辺の問題は解決しそうだけど、海産物の入手は、まだまだ先かな・・・・・・
同じ世界を舞台にした「異世界『ながらタブ』事情 《異世界タブレット端末普及推進奮闘記》」も書いています。
読まなくても困りませんが、読むとより状況が解ります。




