表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界 『ながらスマホ』事情  作者: 一等神 司
第二章 スマホ中毒者から始まる文化大革命
68/83

異世界グルメな夕食

今日は、一日 水辺の件で苦労した。

「危険だ」「危ない」「竜がいる」と言われ続けていた異世界の海に様子を見に行ったら、こちらの世界の人達が、「竜」と呼んでいる超巨大なワニなどの水生の魔物がウジャウジャいて、危険極まりない場所で、

ついでに確認しに行った、前から「危険だ」「竜がいる」と言われていた山中の水辺にも、やはり超巨大な縦に口が開く、ウニョウニョ ヌメヌメな魔物がいて・・・・・・

最後の苦労した水辺は、俺が貯蔵庫の近くに造った公衆浴場で、毎度の様に、また入浴中に女達に囲まれて・・・・・・

きっと今日は水に関係する事に運の無い、水難の日だったのだろう。


あ、でも、風呂での苦労はいつもの事か・・・・・・


って!そう思える現状が嫌だ!!


今日は、シュラが「美味いですよ!!」と言う、こちらの世界のカニ 半陸生の巻貝 カエルを食べる。

どれも、元の世界と較べたら、かなり巨大だ。

淡水のカニの大きさは、20〜30センチは有る。

半陸生のカタツムリの様な巻貝も、殻の横幅が20センチ程度は有る。

カエルも鶏サイズだ。

それを、四人が大量に採ってくれたので、思う存分 食べる事が出来る。


「先ずは・・・ 抵抗感の無いカニからかな・・・・・・」


淡水性のカニだが、元の世界の淡水性のカニと較べると、かなり大きくゴツい。

元の世界だと、淡水性のカニは、大きくてもワタリガニやその仲間のガザミで、山の中ともなれば、小さなサワガニ位になるのだが、こっちの淡水性のカニは、それとは全く違う。

殻の横幅だけでも20〜30センチも有るだけじゃ無く、その殻も分厚く頑丈だ。

それは、脚の殻も同じだ。

簡単には割れやしない。

それだけ捕食する側も大きく凶暴と言う事なのだろう。

もちろん、その分 身も豊かに詰まっている。


「美味い!!えっ!?味が濃くて、臭みも全く無い!これはこれまで食べた事の有るカニの中で、一番 美味いかも知れない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


はっ!?いかん!!

美味過ぎて、カニを食べる事に集中してしまった!!


あ、それは俺だけじゃないか?

いつもはうるさい四人も、黙々とカニを食べている。


「次に・・・・・・ 貝を食べてみるかな・・・・・・ うをっ!?うっまっ!!えっ!?これもめっちゃ美味い!!サザエより大きい巻貝だけど、サザエより臭みが無い!!ん??あ、やっぱり僅かに泥臭さは有るかな?でも、そんなに感じないなぁ・・・・・・ しかも、旨味が凄い!!」


見た目は、巨大なカタツムリだけど、それより殻が硬い。

サザエよりは、殻が割れやすいけど、元の世界の海にいる貝並みに、殻がしっかりしている。

そして、溢れ出る旨味成分。

カニもだけど、ずっとダシの効いてない食事ばかりだったから、カニや貝のダシである旨味を感じて、心身共に喜んでしまっている。


「予想以上に、カニや貝が美味かったけど、このモモ肉はどうだろう?」


そう、全く抵抗の無かったカニや、カタツムリっぽくて、少しだけ抵抗の有った半陸生の貝と較べて、元の世界の日本では、ゲテモノ扱いのカエル、やはりそれなりに抵抗感が有るのだけれど、このモモ肉はどうだろう?


「うっ!!美味い!!カニには負けるけど、貝よりもこのモモ肉の方が美味い!!マジか!?さっぱりしているけど、旨味の有る、臭みが全く無い鶏肉みたいな・・・いや、魚ぽさも有る・・・ うん。兎に角 想像以上に美味い肉だ!!」


元の世界でも、食用ガエルと俗称で呼ばれる和名がウシガエルを食べた事が有るけれど、あの肉も思った以上に美味しかったけど、それと較べても、かなり美味い。

ウシガエルのモモ肉は、ジューシーさが無かったけど、この大型のカエルのモモ肉は、鶏肉ほどでは無いけど、ジューシーさが有る。

そして、鶏肉に負けない程の旨味も肉に有る。

臭みは、貝と較べて、全く無い。

これ、大きさも鶏並み?いや、下手したら鶏よりも若干 大きい位だけど、そんな鶏と同じ様に、ダシを取る事も出来るんじゃないかな?

いや、今回食べた三種 全部 ダシを取れそうだ。

特に、カエルは、身肉が少ない部分が多いから、そこを煮てダシを取ったら良いかも・・・・・・


食事にダシが効けば、塩分が少な目でも、美味しく食べる事が出来る。

魔物の骨でも、ダシは取れるんだろうけど、

うん。取れるんだろうとは思う。思うよ!?

でも、あいつらでは、ダシを取るのが困難だ。

だって・・・・・・

巨大過ぎるんだもん。

骨 ゴツいんだもん。

あんなもんで、どうやってダシを取るよ!?

肉や皮からなら、ダシが取れるだろうけど、骨からは無理だな。

でも、今回採ってきたカニ 貝 カエルなど、ずっと小さな良いダシの取れる生き物を、家畜化や養殖が出来たら・・・・・・

ダシの材料にも良いんじゃないか?


「うん。まあ、何にしても、今は食べるのが先だな」


「そうですよ。こんな美味い物 しっかり食べなきゃ」


ずっと無言でカニなどを食べてた領主様(ガロン)が応えてくれた。


他の四人も無言で一心不乱にカニなどにしゃぶりついている。

今日は、四人以外に、シュラやメガ ギガも来ているが、同じく無言でカニなどを食べている。


「まあ、この美味さには、言葉も無くなるよね」


「そう。そうです。御主人様」


かろうじてテラが返事をしてくれた。

だよなぁ・・・・・・

本当 今日のこの三種は美味いもん。

しかも、調味料は塩くらいしかない、超シンプルな味付けなのに、この美味さだもん。


「でも、これで、街作り以外にしなきゃならない事が、一つ解ったな・・・・・・」


そう、俺の理想的な街を作る。

それ以外の目標が出来た。

うん。だって、人の生活に不可欠な物は、【衣】【食】【住】だもんね。

住環境を整えるのなら、それ以外も充実させなきゃね。


「明日 それも一緒に始めるかな・・・・・・」



「ねぇ?アユム?明日も休むって言ってたけど、明日はどうするの?」


食べ終えたフェムトが質問をしてきた。


「ああ、今度は山側の街を作る候補の場所に、下見に行く予定だよ」


「そうなんだ?私も一緒に行こうかな・・・・・・」

「あ、それなら私も行こうかなぁ」


「えっ?フェムトとピコも?」


「「うん」」

「行きたいかな」


「でも、乗り物が無いよ。俺は馬技(ばぎ)に乗って行く予定だったけど、馬技(ばぎ)に二人は乗せられないし・・・・・・」


「私達の分も作ってくれたら良いんじゃない?」

「あ!?それ良いかも!?」


「行く前に馬技(ばぎ)をかぁ・・・ うん。わかった。準備するよ」


「あっ!それなら私のも作っておいて!」


「えっ?ナノの分も?」


「御主人様 オレの・・・私のも欲しいです」


「テラの分もかぁ・・・・・・ わかったよ。作っておくよ」


「「「「ありがとう!!」」」」


まあ、仕方無いね。

今日は、四人を連れて行って、良かったって思えるから、明日もフェムトとピコが一緒の方が、良いかも知れないしね。


はぁ・・・・・・

でも、また魔道具(まどうぐ)作りかぁ・・・・・・




夕食を食べて自宅に四人と戻る。

そして、文句を言われつつ、俺はいつもの様に夜の工事現場に移動する。


「今日は休みなんでしょ!!」


「そうだけど、だからこそ行かなきゃならないんだよ」

ナノは半分 キレてるし・・・・・・


「毎晩 何をしてるの?」


「ゆっくりと工事現場を見て、次にやる事を決めたりしているんだよ」

フェムトは俺の行動を怪しんでいるみたいだ。


「でも・・・朝になると工事がかなり進んでるよね?」


「あ、ああ、そうなんだ。自動で動く魔道具(まどうぐ)を使って、夜にも工事を進めてるからさ。人が居ると危なくて、自動の魔道具(まどうぐ)を使えないんだよ」

ピコの質問への答えに苦労した。そりゃ怪しんで当然だよな。靴屋の小人かって感じなんだから。


「御主人様 オレ・・・私も一緒に行って良いか?邪魔にならない様にしてるから」


「いや、一人でやりたいんだ。ごめんな」

まあ、そろそろテラが言い出すだろうって思ってた事を言い出した。


「じゃあ行って来るよ。早目に帰るから」


「「「「はぁ〜い・・・いってらっしゃ~い・・・・・・」」」」


みんな凄く嫌そうだ。

でも、まだセルの事を伝えるのは、早い気がする。

使ってる俺も、まだセルの事をよく解っていない。

解っているのは、多分 この世界の滅んだ古代文明の産物だろうって事くらいだ。

その状態で「セルは安全な魔道具(まどうぐ)みたいな物だ」と説明しても、この世界の人達には、変な生き物にしか見えない筈。

命を脅かす魔物が普通に居る世界だから、そんな変な生き物を安全と言われても、なかなか理解出来ないだろう。

申し訳無いけど、セルの説明をするのは、もっとセルの事が解ってからだな。


そんなよく解らないセルを、今では普通に使ってる俺は、かなり変な奴なのかもね・・・・・・

みんなの「変!」って言う俺への評価は、正しいのかも知れない。




工事現場に到着すると、前回とそんなに量が変わっていないセルが、集まって待っていた。

まあ、そりゃそうだ。人に有害な物を捕食させてたとしても、そんな有害な物は、無尽蔵に存在する訳じゃ無い。

ある程度 捕食が進めば、食える物は減るだろう。

食える物が減れば、分裂もしなくなる。当然の結果だ。


「なあ?シム?セルにミズチや巨大なワニを捕食させるのって、無理かな?」


[不可能では無いでしょうが 効率が悪いでしょう]


「ん?どう言う事?」


[小さなセルに 巨大な生き物を捕食させる。しかもミズチは水中です。大量のセルに襲わせれば ミズチも巨大なワニも捕食されてしまうでしょう。しかし 捕食が完了するまで どれだけの時間が掛かるか分かりません。一匹駆除するのに 何週間何ヶ月何年と掛かるかも知れません]


「そりゃ効率が悪過ぎるな。了解」


[駆除の現実的な方法としては ミズチは爆発や電気を使う。ワニは重機タイプの魔道具(まどうぐ)を使っての地道な駆除です]


「爆発!?えっ?爆弾?」


[いえ 爆弾に限らず 水中で爆発する物なら 何でも良いでしょう]


「電気は感電させるって事だよね?」


[はい。この両方共が 生態系に大きな影響を与えると 日本では禁止されている漁法です]


「うん。知ってる。って、そんな禁止されている方法を使って大丈夫なの?」


[はい。大丈夫だろうと予測しています。ミズチの生息する所では 他の生き物が存在するのは 困難だと推測されます。ミズチを駆除する事で 他の生き物の生息が可能になるでしょう]


「なるほどね・・・・・・ ミズチは他の生き物の生息域を狭めている可能性が高いのか・・・・・・」


[はい。そうです]


「でも、その爆発や電気は、どうやって起こすの?電気は発電機でも作るの?」


[魔法で可能では無いかと推測しています]


「魔法ねぇ・・・・・・ オリジナルの魔法を作るって事か?」


[はい。そうです]


「明日 試してみるか・・・・・・ まあ、良いや。セルに今回の指示を出して帰るか」


セルに今日の分の糸を吐かせてから、作業の指示をする。




「魔物の駆除の為のオリジナル魔法か・・・・・・ 上手く行くんかねぇ・・・・・・」

同じ世界を舞台にした「異世界『ながらタブ』事情 《異世界タブレット端末普及推進奮闘記》」も書いています。

読まなくても困りませんが、読むとより状況が解ります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ