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異世界 『ながらスマホ』事情  作者: 一等神 司
第二章 スマホ中毒者から始まる文化大革命
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異世界の労働環境はブラックらしい

昨日は、色々と忙しかった。

あ、違った。

こっちの世界に来てから、忙しく無い日が無かった。

今日も朝から石鹸を作り、重機タイプの魔道具(まどうぐ)の教官をやったり、重機タイプの魔道具(まどうぐ)を創ったりした。

入浴後もセルへの指示をしたりして、ガッツリと仕事漬けの毎日・・・・・・

泣くぞ!のんびりスマートフォンをいじって楽しみたい!


自宅に帰れば、四人の少女?女性?の同居人?いや、居候?あ、一人は押し掛け従者?まあ、何でも良いや。

そんな女達に、何故かずっとぶつくさ文句を言われながら寝た。

やれ「一緒に居る時間が少ない」だの「もっと相手をして欲しい」だのと、五枚もマットレスが有るのに、何故か俺のマットレスに全員が横になりながら、そう文句を言われ続けた。

文句を言われる筋合いは無い筈なのだが・・・・・・

いや、みんな可愛いよ?きれいだよ?うん。異世界ハーレムだよ?元の世界のモテ無い男友達連中が見たら、「爆発して死んでしまえ!」って、絶対に言われる状態なのは解るよ?

でも、惰性で付き合う女性を決めたく無い。

うん。みんな嫌いじゃないし、どっちかと言えば好きだけどね。




「ごちそう様でした」

「「「「ごちそう様でした!!」」」」


今では、五人で朝食を食べるのが当たり前になった。


今日の悩みは、俺も含めて、みんなそろそろ休みを取らなきゃいけない位、ずっと休みを取っていない事だ。

俺が休まなきゃ、きっと作業員のみんなも休みを取り難いだろうとは、思う。

でも、やる事が沢山沢山 有り過ぎて、休みを取る事に悩んでしまう。

いや、正直 身体は疲れているんだけどね・・・・・・


「ねぇ?どうしたの?アユム?」


「えっ?なにが?」


「何だか悩んでるみたいだし、いつもみたいにバタバタと仕事に行く準備をしないから・・・・・・」


「ああ、ごめん。今日は休みにするか悩んでるんだ。今日 仕事をしたとしても、明日には休みを入れなきゃいけないかなって・・・・・・」

フェムトに見透かされた様だ。

いや、他の三人も、俺が悩んでいる事を見透かしてた様だ。


「御主人様 働き過ぎなので休んで下さい」

「そうそう!休んだ方が良いよ!」

「うん。私も賛成」


「うん。今日明日で休みを取るよ。とは言っても、仕事以外のやりたくても出来なかった事をやろうかなって思うけどね」


「四人も二人二交代で今日と明


今日は、作業員も今日と明日とで、交代で休みを取って貰おう。


「ピコには、予定通り携帯電話の店(ショップ)で働いて欲しいから、後は、残りの三人の誰か一人が仕事をして、二人は休みを取るって感じかな」


「じゃあ、私は明日 携帯電話の店(ショップ)で仕事をした方が良いから休むかな!」


「そうだね。ナノは休み・・・・・・で、フェムトとテラはどうする?」

二人が話し合い始めた。


「御主人様 オ・・・私が休む」


「じゃあ、もう一人の休みはテラだね」


「うん。私は仕事する」


「どうする?休みを取る二人は、このままここに残る?それとも俺と一緒に工事現場には行く?」


「御主人様 オレ・・・私はメガとギガに交代で休む様に言いたいので、一緒に行きます」


「私も行くよ!」


「じゃあ、四人全員 車に乗って」


「「「「うん!」」」」



車に乗ったら、いつもの様に、先ずは携帯電話の店(ショップ)に行き、ピコを降ろす。


「じゃあ、今日もよろしくね」


「うん!頑張るよ!」


車は貯蔵庫付近の工事現場に向う。

整備した事で、貯蔵庫近くまで、車を乗り入れられる様になったから、より楽になった。


工事現場には、作業員が集まっている。


「さて、今日は、仕事の前に大事な話が有ります。人員を二つに分けて、交代で休みを取って貰います。私も今日と明日で休みを取ります。もちろん管理者にも半数は休んで貰います」


ザワザワ・・・・・・


「ん?どうした?みんな不思議そうな顔をしてさ?」


「あの・・・アユムさん 私達 休みを貰えるのですか?」


「当たり前だろ?シュラもちゃんと休むんだよ?」


「あ、はい・・・・・・」


「じゃあ、シュラは今日 休みにしようか?」


「わかりました」


「サラは今日 仕事で良いかな?」


「はい。大丈夫です」


「カオとマオは、二人で決めてくれよ」


「「わかりました!」」


「他の作業員も、二つの班に分かれて、今日と明日で、交代で休みを取ってね」


「「「「「「「「「「はい!!」」」」」」」」」」


「ねぇ?アユムはこの後どうするの?」


「俺は車で海に行ってみようかなって思ってる。行ける所までだけどね」


「えっ!?それなら危ないから一緒に行くよ!」

「御主人様!私も一緒に行きます!」

「アユムさん 私も一緒に良いですか?」

「俺も一緒に行きたいです。一緒に行きます」


休みを取るナノ、テラ、シュラ、メガの四人も一緒に行きたいと言うが、危険な場所だと言うのなら、俺一人の方が安全だと思うのだが・・・・・・


「危険な所なら、俺一人の方が良いんじゃないか?」


「陸よりも海はずっと危険!アユムでも危ないと思うよ!」


危険な事を平気でやるナノが凄く真顔で言う。

そんなに危険なのだろうか?


「そんな危険なのなら、尚更 俺一人の方が良いんじゃないか?」


「御主人様 オ・・・私も一人で行くのは反対だ。危険過ぎる」

「そうですね。アユムさんでも危ういかと・・・・・・」


「二人も一人で行く事に反対なんだ?」


「「はい・・・・・・」」


「マジで海はヤバいです。竜がウヨウヨです」


「えっ!?竜!?水辺って陸地の淡水だけじゃなく、海にも竜っているのかよ!!」


「「「「当たり前です!!」」」」


この世界じゃ水辺に竜は当たり前らしい。

そこまで声を合わせて言わなくても・・・・・・


「わかったよ。みんなで行こう」


「「「「はい!!」」」」


しかし・・・・・・

竜かよ・・・・・・


運転をしながら、四人に竜や海の事を聞いてみよう。


「あのさ?海にいる竜って、どんなヤツ?翼とか有るの?」


「御主人様 海にいる竜には翼は無いって聞きました」


「そうなんだ?」


「海に多い竜は、凄く大きくて口がでかくて皮が硬いらしいです」


「俺の知ってる竜に近いのかなぁ??」


「御主人様の知ってる竜は、どんなのですか?」


「俺の知ってるのは、二種類有って、蛇みたいに細長くて、角が有って、口がでかくて、翼が無くて、四足の巨大なヤツと、翼が有って、巨大な四足で、角が有って、口がでかいヤツ この二つだよ」


「海はみんな怖くて行かないから、海のは私も知らないや!」

「御主人様 私も海は行った事が無いです」

「アユムさん 私も行った事は無いですね」

「海なんて死にに行く様なもんだからなぁ・・・」


「そこまで危険なのか!?」


「「「「当たり前です!」」」」


この世界の海は、極めて危険らしい。

どんな状態だよ。陸だって凄まじく巨大な魔物がいたのに、それより遥かに危険って・・・・・・


車で山と反対方向に進んで行く。

魔道具(まどうぐ)のドローンも四台飛ばして、周囲を警戒させている。

車のディスプレイには、そのドローンのカメラからの映像を映している。

まだこの世界では、ナビをさせる意味が無いからね。


ドローンのカメラには、遠くに海らしきものが映っているので、それを頼りにしての移動だ。


徐々にだけど、着実に海らしきものの方向に進んでいる。


「かなり海に近付いてきたね。潮の香りもしてきた」


「緊張する!絶対に行っちゃダメだって言われてたから!」


「えっ?そんなに危ないって言われてる感じなんだ!?」

ナノの言葉にマジで驚いた。


「そうだよ!誰も海なんて命知らずなヤツは居ないよ!!」


「マジか・・・・・・」


ドローンのカメラの映像では、もう後少しで海に着く。

そこまで危険な海とは、どんな状態なんだろう???

同じ世界を舞台にした「異世界『ながらタブ』事情 《異世界タブレット端末普及推進奮闘記》」も書いています。

読まなくても困りませんが、読むとより状況が解ります。

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