思ってた以上にチートだった件
今日は、朝から石鹸作りをした後、昼御飯前まで、ずっと重機型の魔道具の教習をしてやっていた。
先ずは、成績の悪いグループの腕王の教習から始めて、次に腕王の操作が合格点のグループの新しい重機型の魔道具の教習を行った。
覚えの早いグループは、もう新しく教わった魔道具の操作を覚えてしまったが、覚えの早いグループが凄く優秀なだけで、成績の悪いグループでも、戸惑いながらも操作を覚えてくれているだけでも、十分に優秀だろうと考える。普通なら戸惑うばかりで、操作なんて覚えられないんじゃないかな?と、俺は思う。
始めて見聞きする、こちらの世界からしたら、異世界の進んだ科学力の産物なのだから、優秀な彼等だから、操作を短期間に覚えているだけだろう。
とは言え、操作が難解では、いくら優秀でも覚えるまでに時間が掛かってしまう。
だから、魔力モーターを動力に使っている強みと、スマートフォンとのリンクが前提と言う強みを活かし、操作はオートマチックに、そしてAIによるサポートにより、限界まで簡単に使える様に最適化された仕様になっている。
そして、今はお供えを携帯電話の店で受け取ってから、魔石などの魔道具の材料の採掘場に移動した所だ。
「九台以上の重機型の魔道具を準備しておけば、確実に工期を短く出来るよな。うん。数は力だ」
今回は、これまで作った重機型の魔道具四種の足回りを変えて作る。
タイヤの形状で作ってた物は、クローラーの形状で一台増やす。
クローラーの形状で作ってた物は、タイヤの形状で一台増やす。
ダンプタイプだけは、同じタイヤの形状で二台増やそうかな。
って、事は、合計五台か。
ダンプタイプは、他の重機型の魔道具に較べたら、それよりは簡単に作れるけど、今日中に完成するか微妙だな。
「そう言えば、最初に自分のステータスを見てから、それからずっと見てなかったな。飯を食べながら久し振りに見てみるかな」
[アユム様の視界内にステータスを表示しますか?]
「うん。宜しく頼むよ」
ブフゥッ!!
「はぁ?なんだこりゃ!!なにこれ!?」
俺の視界に映し出されたのは、大量の技能の数々。
ズラズラと数十個は表示されているだろう、膨大な数が、
狩猟の仕方や各種武器の使い方、農業に関する事、編み物の仕方や料理の作り方まで、この世界で生きて行くのに必要な、様々な技能が、凄まじい数で表示されている。
「シム!!なにこれ!?な!?なんでこんな量になってるの?見たり体験したりしてない技能まで有るよ!?どうなってんの!?」
[当然の状況かと報告します]
「どうして当然なの!?意味が解んない!!」
[私はスマートフォンをサポートする為に生み出された存在なのは お解りですよね?]
「もちろんだよ」
[私がアユム様の分身の様な存在なのもご存知ですよね?]
「うん。もちろん知ってるよ」
[私が経験する事も アユム様の経験になるのはお解りですよね?]
「分身なんだからそうだよね」
[ガロン様を含めた村の人達が使っているスマートフォンは 私の分身なのは解ってますよね?]
「うん。知ってる」
[スマートフォンの登録で 身体情報が取得されるのも 登録のサポートをされているのですから ご存知ですよね?]
「あ、それ?うん。知ってる。何となく解った」
[はい。これまでスマートフォンを登録した人達の能力 それが私の分身であるスマートフォンに情報として蓄積されています。その情報は私に反映し 経験値となります。つまり自然とアユム様の経験となり能力が向上します]
「はぁ!?それって、スマートフォンの利用者が増えれば増えるだけ・・・・・・」
[はい。その増えた利用者の分だけ 技能を覚えます]
「無茶苦茶だ!って!?事は?!魔法も??」
[はい。魔法も スマートフォンの登録者が使える魔法の種類が増えた分 使える種類が増えます]
「確認してみよう・・・・・・」
スマートフォンの魔法アプリを、久し振りに開いてみる。
「あれ?確かに増えてるけど、そんなに増えて無いね」
[はい。現在のスマートフォンの所有者が使える魔法の数だけですので 多くの魔法を使える人が スマートフォンを所有しない限り 大幅に増える事はありません]
「そうなんだ?じゃあこれからもそんなに増えないね」
[いいえ アユム様自身が魔法を増やす事も可能です]
「自分で増やす?」
[はい。魔法の原理を理解しました。後は応用すれば良いだけです。空気の矢と同じで オリジナルの魔法を創れます]
「はぁ?更に自分で増やせるの??」
[はい。そうです]
つまり、技能に関しては、スマートフォンの利用者が増えれば増えるだけ、俺に経験値が入って、その分 技能を覚える訳だよな。
魔法もシムが仕組みを理解したから、応用して魔法を創れると・・・・・・
無茶苦茶だな。
村で簡単に手に入る食材が、俺が狩った魔物の肉なので、今回のお供えも肉だった。
野菜が食べたい。生野菜なんて、この世界に来てから、一度も食べてない。
ビタミン等の必須栄養素の不足が心配だけど、無い物は仕方無い。
「さて、食べたし、そろそろ魔道具作りを始めるかね」
今回は、先にダンプタイプの載王から作る。
もう手慣れたもので、前回よりは早く完成した。
完成した載王は、貯蔵庫や村へと続く幹線道路沿いの道に駐めて置く。
次に、ユンボタイプの腕王の足回りを、タイヤで作る。
これで登坂性は下がるけど、機動力は上がる。
完成したら載王に積んで、貯蔵庫付近にまで移動。
腕王を降ろして、載王で採掘場まで戻る。
次は、ブルドーザータイプを作る。足回りはクローラー式の物だ。
これで、機動力は落ちるが、登坂力を向上する。
がっしりと頑丈な構造なので、完成まで時間が掛かった。
出来上がったら、載王に積んで、貯蔵庫付近にまで移動。
掌王を降ろして、一緒に積んでた馬技も降ろして、馬技で採掘場まで戻る。
そして、また載王を作る。
完成したら採掘場付近の幹線道路沿いまで移動させる。
最後に長王を足回りをタイヤにして作る。
完成したら載王に乗せて、貯蔵庫付近まで移動して、長王降ろしたら、一緒に積んでた馬技で採掘場まで戻る。
やはり暗くなるギリギリの時間で、何とか出来たって感じだ。
まあ、それでも作った物の事を考えると、超高速に出来たんじゃないかな。
「さて、お風呂に入ってゆっくりするか」
同じ世界を舞台にした「異世界『ながらタブ』事情 《異世界タブレット端末普及推進奮闘記》」も書いています。
読まなくても困りませんが、読むとより状況が解ります。




