各種重機型の魔道具を取り揃えています。
今日は、朝から苛性ソーダと魔物の油脂を使って、石鹸作りをした。
なかなか危険なのだが、その危険性は、多分 魔物の襲われそうになっているのと変わらない筈なのに、【石鹸作り】と言うと、危険な感じがしないのは、何故だろう?
その後は、腕王の教習を五人にした。
うん。教習所の教官の様な気分でした。
それで、三人は卒業が確定。二人はまだ教習が必要って感じだった。
そして、俺は教習中、精神的に大ダメージを受けた。
「じゃあメガはピコに来る様に伝えてくれる?新しい魔道具の教習を始めるからさ」
「わかりました!しっかり伝えます!」
「ありがとう」
うん。でもね。そんなに大声で応えなくても良いから。
鼓膜が破れるかと思ったよ。本人には言わないけどね!本人 悪気が無いんだから!
「アユム 来たよ。新しい魔道具の操作を教えてくれるんだって?」
「そうだよ。早目に貯蔵庫の所まで、車が通れる程の道を繋ぎたいからね」
「どの魔道具の操作を教えてくれるの?」
「工事が進む様に、教える魔道具をバラけさせようと思ってるんだ。ピコはこれかな?」
作った重機型の魔道具の中で、一番長いアームを持つ魔道具を指差す。
「クレーン車、物を吊り上げる魔道具だよ。そうだねぇ・・・・・・ 長王って命名するかな」
「ちょおう?」
「長王だよ。音的に“吊る”の音読みの“吊”にも通じるから良いかなって思うしね。って、意味不明だよね?ハハハ」
「ちょうおう・・・・・・ 大きいね!」
「うん。もっと長くなるけどね。操作方法を教えるから、先ずは後ろから見てて」
「うん。わかった」
フェムト程じゃ無いけど、ピコも覚えが良い。
後ろから操作方法教えたら、簡単に覚えてしまった。
とは言え、一回 教えただけで、実戦投入は早いと思うから、もう一回は教えよう。
「覚えるのが早いね。えらいよ」
頭を撫でてやったら、めっちゃ歓んだ。
「やった!力は無いけど、魔道具を使う事なら、アユムの役に立つかも!?」
「うん。間違い無いね」
「えへへ♪」
「じゃあ、次は、サラに来る様に伝えてくれるかな?」
「うん。わかった」
「アユム様 お待たせしました」
「いや、全然 大丈夫だよ。さて、サラには、先ずこれを覚えて貰おうかな」
大きな荷台を持つ魔道具を指差す。
「これ・・・・・・ですか?」
「そう、ダンプカー、土砂など物を運ぶのに工事関係で大活躍の車さ。載王って名前にするかな」
「さいおう・・・・・・ですか?」
「うん。工事の土砂を主に運ぶのに使う予定だよ」
「土砂を・・・・・・はぁ・・・・・・」
うん。サラも覚えが早い。
ダンプだって木材を運ぶのにも使える。
クレーン車はピコが覚えたから、これで木材の運搬には困らなくなるな。
ダンプ型の載王の運転を覚えたら、虎駆や安徒も運転出来る。
当然 領主様にあげた馬技は、もっと運転が簡単な訳だから、運転が出来る筈だ。
まぁ・・・・・・
どれも起動のカギとなるスマートフォンが固定されてるから、運転出来るとは言っても、そもそも起動さえ出来ないけどね。
「サラも覚えが早いね」
「ありがとうございます」
「もう少し練習したら、実際に工事で運転出来そうだね」
「本当ですか?良かった」
「じゃあ、次はカオに来てくれる様に伝えてくれるかな?」
「わかりました。伝えておきます」
元の世界だと、車を公道で運転するのに、道交法ってのが有るから、運転を覚えるだけじゃ乗れないけど、この世界じゃ道交法なんて無い。
標識など道路の標示が無いってレベルを超えて、そもそも舗装された道路らしい道路さえ無い所だからなぁ・・・・・・
安全確認さえしっかりしてくれたら、後は運転操作さえ出来れば、特に問題は無い。
「アユム様!お待たせしました!」
「お疲れ様 カオ、じゃあカオにはこの魔道具の操作を覚えて貰うよ」
ブルドーザーと言われる形状で、足回りがタイヤのホイールローダーの形状の魔道具を指差した。
「うわっ!?どう見ても魔物に見えます」
「ああ、厳ついよね?名前は掌王にしようかな」
「しょおう?」
「うん。掌王。この大きな手の平の様な部分で、土や砂を掬う魔道具だよ」
「これなら魔物にも勝てそうですね」
「そうだね。運転する人間が直接 攻撃されない限りね」
「だから、乗る所が、こんなに頑丈に出来ているんですね」
「正解!!カオは頭が良いね」
「へへ♪」
どちらかと言えば、覚えの良い方だから、カオも早くに掌王の運転を覚えてくれた。
カオももう一度 運転を教えたら、工事で運転出来るだろうと思う。
これで、【腕王】【掌王】【長王】【載王】の四つの重機タイプの魔道具の操作が出来る人間が揃う。
「じゃあ、マオに来る様に伝えてくれる?」
「はい!わかりました!」
マオも掌王の運転を教えれば良いかな?
「アユム様!お待たせしました!」
「じゃあ、早速 始めようか?」
「はい!」
「マオにも、この掌王の運転を覚えて貰うよ」
マオも覚えが良いから、あっという間に運転を覚えてくれた。
マオももう一度 教えたら、工事現場で運転出来そうだ。
「マオもカオも覚えが早いから助かるよ。これなら早くに掌王も工事で使えるよ」
「いえ、アユム様の凄さに較べたら・・・・・・ でも、褒めて頂いて、ありがとうございます」
うーん・・・・・・
この後はどうするか?
さっきの五人の中から、出来の良かったテラ達三姉弟に腕王以外の重機型魔道具の操作方法を教えるか、他の事をするか、だな・・・・・・
まあ、普通に考えたら、覚えが悪いのに、更に短時間に他の事を教えても、勉強について来れないよね。
「管理者のみんなに早目に飯を済ませて、新しい魔道具作りに行くって伝えておいてくれるかな?」
「わかりました!」
道具は多くても困る事は無いからね。
学校建築を早くする為にも、重機は多い方が良い。
車で携帯電話の店まで移動して、お供えされた食料を受け取って、店の外に設置してある加熱器で温めてから、それを持って魔石などの採掘場に移動する。
しかし・・・・・・
この世界に来てからずっと、スマートフォンの使用頻度が格段に上がった。
どんな魔道具でも、スマートフォンとリンクしているから、何でもスマートフォンに頼り切りだもんなぁ・・・・・・
村の住人も、スマートフォン所有者は、常に持ち歩いて使ってるみたいだしね。
もちろん作業員もそうだ。
異世界なのに、スマートフォンが無いと困るって・・・・・・
同じ世界を舞台にした「異世界『ながらタブ』事情 《異世界タブレット端末普及推進奮闘記》」も書いています。
読まなくても困りませんが、読むとより状況が解ります。




