巨大な魔物の群れの正体
今日は、朝からほぼ巨大な魔道具ばかり作っていた。
合計七台の巨大魔道具、これからの事を考えると、絶対に必要な物だ。
俺の充実したスマートフォンライフの為にね!
生活に不安を抱えていちゃスマートフォンを楽しめる訳が無い!
安全な文化的生活、それが俺のスマホライフには必要なのさ。
予定していた巨大魔道具作りを終え、まだスマートフォンを渡してなかった作業員に、スマートフォンを渡して契約と登録を済ませて、公衆浴場で寛いでいた。
この世界に来てから、ずっと出来ずにいた、石鹸で身体を洗う事を、やっと出来てさっぱりとしていたら、焦って俺に知らせをする作業員が現れた。
巨大な魔物が現れたらしい。
スマートフォンのマップには、魔物の出現を示す点が表示されなかったし、周辺を飛び回り、 魔物の出現を警戒しているドローンも、魔物の出没を捉えられて無かった。
完全に油断していた。
ほとんどの作業員は、裸になって公衆浴場で寛いでいる。
本当にヤバい状況だ!!
急いで服を着て、俺を呼びに来た作業員に案内させる。
「どこなんだ?その魔物が現れたのは、どこだ!?」
「道の所です!!私が見た時は、全く動きませんでしたが、大きくて恐ろしい姿をしてました!!」
「そんな所に!?絶対に誰でも遭遇しちゃうじゃん!!」
「はい!だから、急いでお知らせに走りました!」
全速力で走って・・・は、無い。
俺が全速力で走ると、知らせてくれた作業員を抜いてしまう。
焦るけど、作業員に合わせて移動した。
「ここです」
「貯蔵庫の直ぐ近くじゃないか、魔物はどこだ?」
魔物が動いて無かったと言うので、小声で確認する。
俺が周りを確認する限り、魔物は見えない。
「ほら・・・あれですよ・・・」
作業員が指を指して教えてくれる。
「あ・・・・・・」
「大きいでしょう?巨大でしょう?恐ろしい姿でしょう?」
「あの・・・・・・」
「初めて見る魔物です。あの姿 絶対に凶暴ですよ」
「いや・・・・・・」
「剣をお持ちじゃないですが、大丈夫ですか?あ、私なんかが心配するなんて、おこがましいですよね。すいません」
「えっと・・・・・・」
「まだ気が付かれて無い様です。寝てるんですかね?全部 大人しいんです。今ならアユム様なら楽勝かなって思います」
「ごめん・・・・・・」
「えっ?アユム様でも勝てそうに無いんですか?」
「いや、そうじゃなくて・・・・・・」
「良かった。ですよね。アユム様なら楽勝ですよね?」
「あれ・・・・・・」
「はい?」
「俺が作った魔道具なんだ・・・・・・」
「えっ?」
「うん。魔道具・・・・・・」
「えーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!?」
そう、俺の目に映った魔物として教えられた物は、俺が昼間に一生懸命に作った魔道具だった。
「ごめん!本当 ごめん!そうだよね?知らないと魔物に見えるよね!?」
夕暮れ時の森の中、風呂を済ませて、涼む為に、山の方に少し道を歩いていた作業員が目にした物は、巨大な腕の様な首の様な物を持つ、見慣れぬ物体。
それ以外にも自然物と言うには、異様な形状の物が、沢山 道の脇に置いてあるのだ。
そりゃ知らなかったら焦るよな。
「はぁ・・・・・・ 流石 アユム様!!こんな凄い魔道具をこんなに作れるなんて!?」
いや、動いて無いのに凄いって・・・・・・
「そんな訳なんで、公衆浴場に行って、安全だって作業員のみんなに知らせてくれるかな?それと、フェムトとピコとナノとテラに、ここで待ってるって伝えてくれる?ごめんね?」
「分かりました!」
本当に失敗した。
さっき作業員が集まってた時に、ここに巨大な魔道具を置いてあると伝えれば良かった。
そして、俺は巨大魔道具の前に居て、さっきの作業員から事情を聞いて来た者達に、一人一人謝った。
俺が謝ると『いや、問題無いですよ。流石 アユム様!!』と言ってくれるのだが、何が流石なのか・・・・・・
問題大有りだったと思うんだけど・・・・・・
「これか!?そりゃ魔物だと思って驚くよ!?」
「ナノ ごめんって・・・・・・」
「うん。私も魔物だと思ってしまう」
「フェムトもごめんよぉ〜」
「本当 アユムにはいつも驚かされるよね」
「そんな言わないでよピコ」
「オレの、私の御主人様だから普通だな」
「テラ 意味分かんないから・・・・・・」
みんなにも呆れかえられた。
だって、そんな驚くって思ってなかったんだもん。
きっと元の世界から来た人間だったら、誰でも重機 位で驚くとは思わないよ!!
「じゃあ、行こうか?」
「「「うん!」」」「はい。御主人様」
みんなを車に乗せて、領主様の屋敷に向かう。
領主様にも話しておいて、村人達が無用に驚かない様に、俺の巨大な魔道具の事を、村の人達に伝えておいて貰おう。
同じ世界を舞台にした「異世界『ながらタブ』事情 《異世界タブレット端末普及推進奮闘記》」も書いています。
読まなくても困りませんが、読むとより状況が解ります。




