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異世界 『ながらスマホ』事情  作者: 一等神 司
第二章 スマホ中毒者から始まる文化大革命
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入浴と手作り自家製石鹸

巨大魔道具(まどうぐ)作りも終わって、スマートフォンを持つ事を希望していた全作業員との契約と登録を終えた。

作るのに地味に時間が掛かってたから、作業員に行き渡って良かった。


二階部分の貯蔵庫に入り切らなかったのは、一部屋分だったそうだ。

仕方が無いので、一部屋分 冷凍機と照明を作って取り付けた。

これで、貯蔵庫を作る工事も一段落となった。


でも、セルが三階部分を全部掘ってくれてるから、かなり部屋が余ってしまった。

残りは何かに活用するか・・・・・・




「はぁ・・・・・・ やっぱり風呂は良いなぁ・・・・・・」


今は、公衆浴場で湯船に浸かり、疲れを癒やしている所だ。

相変わらず、三人娘やテラは、俺と一緒に男湯に入っている。

女湯には『絶対に入っちゃダメだ』と、男衆には強く言ってあるので、女性は男湯に来たりするが、男性は女湯には行ってない。

うん。少なくとも俺が入ってる時は、居ない時はどうなのか分からないけどね。


「お風呂って、入り慣れると良いものだね!」


「ナノも入るのに慣れた?」


「うん!最初 アユムがお風呂に入った時は、変に思ったけどね!」


「えーっ!?そうだったの?」


「うん。私も思ってた」


「えっ?フェムトも?ピコは?」


「変 とまでは思ってなかったけど、不思議だった」


「それって変って思ってるのと同じじゃん!!」


「「「アハハハハハ!」」」


「オレは、私は流石 御主人様って思ってた」


「いや、その頃は俺を見下してたよね?」


「御主人様・・・ そう言われると・・・・・・」


テラが泣きそうな顔になった。


「あ、ごめん!テラには黒歴史だったね!ごめん!」


「くろれ?御主人様?それはなに?」

「うん。なにそれ?」

「くろれきしぃ?」

「くろ?」


「黒い歴史、く・ろ・れ・き・し 悪くて思い出したくない昔の事って意味だよ」


「「「「くろれきし!」」」」

「使える言葉かも・・・・・・」

「「そうだね!」」

「流石 御主人様」


みんな【黒歴史】と言う言葉に納得してくれた。

特にフェムトは自分でも使うつもりの様だ。


「はぁ・・・・・・ そろそろ、学校も始めたいなぁ・・・・・・」


「学校ってなに?」


「ピコが一番 興味を持ってた事だよ」


「私が?」


「そう、読み書き算数とかを教える所だよ。習いたい人を集めて、読み書き算数などを教える場所を、【学校】って言うんだ」


「学校 良いね。アユムに早く始めて欲しい」


「うん。明日から準備をする予定だよ」


「そうなんだ?楽しみにしてるね」


「うん。良い物にするよ」


「うれしい♪」


「さて、俺はそろそろ身体とか洗おうかな」



湯船から出て、湯船のお湯を桶に掬い、セルの樹脂糸を丸めた物と、自家製の魔物石鹸を手に取り、湯を張った桶に樹脂糸を入れて、湯を含ませてから、石鹸を擦り付ける。


やはり泡が立たない。

それでも、自家製石鹸の付いた樹脂糸で、身体を擦る。


「うーん・・・・・・ 何も無いより良いけど、やっぱり泡が欲しい・・・・・・」


「アユムさん それは何ですか?」


「これ?石鹸だよ。使うと使わないよりきれいになるんだよ。シュラも使う?」


「あ、良いんですか?ありがとうございます」


「もちろん良いよ。あの棚の上に有るから、自由に使ってよ」


「あ、はい。これですね」


「私も良いですか?」

「あ!私も使いたいです!」

「あの!私も!私も良いですか?」

「私も!私も使いたいでっ!痛い!押さないで!」

「あ、あ、あ、私も・・・・・・」


シュラが俺の手作りの石鹸を手に取ると、風呂に入っていた、他の人達も、一斉に石鹸を使いたがる。

もちろん、女性も・・・・・・

あられもない真っ裸を晒した状態で、石鹸を自分も使いたいと、石鹸に手を伸ばす。


「ああ、良いよ。自由に誰でも使いなよ。俺が居ない時でも、好きに使って良いからね」


「「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」」



「さて・・・と・・・・・・ 次は頭だな」


使った後に、しっとり感が有ったので、普通の石鹸より、髪を洗うのに向いてそうなので、自家製石鹸で頭も洗う。


「ふぅ・・・・・・ さっぱりした!」


横を見ると、みな同じ様に、頭を洗っている。

何でもマネしちゃうのかよ!!


「これ凄い!髪がしっとりしてる!」

「うん。こんなに艷やかになったの、初めて!」

「これからこれを使えるのよね?」

「髪の指の通りが凄く良いんだけど・・・・・・」

「水浴びじゃパサパサになってたのに!?」

「こんなになるの!?」


俺が作った自家製石鹸を使って頭を洗った女性陣の声が聞こえる。

うん。早目に次の石鹸を作った方が良さそうだ。



「はぁ・・・・・・ さっぱりした後に浸かる湯も良いなぁ・・・・・・ 肌がスベスベだ・・・・・・」


「うん。御主人様の作ったの凄い」

「肌がツルツルだ!」

「髪も肌も手触りが違う」

「せけん?だったかな?これは良いね」


テラや三人娘の石鹸の評価は凄く良い。

自宅にも一つ置いておけば良かった。

みんな持ってきてしまった。

次に作ったら、一つは残しておこう。


「ねえ?見て!こんなにスベスベ!」


「わっ!?ナノ!?見せなくても良いから!!」


「御主人様 オレ、私のも」


「テラも見せなくても良いから!!」


「私の見る?」


「フェムトのも見ない!」


「見て欲しいな?」


「ピコも見せない!!」


はぁ・・・・・・

女性としての恥じらいを持とうよ!!


「アユム様!?アユム様!! 外に大きな魔物が!道の所に大きな魔物が沢山居ます!!」


「魔物!?大きな魔物だって!?直ぐ行く!!」


先に風呂から出た作業員の一人が、魔物の出没を知らせてくれたので、急いで体を拭いてから出る。

マップに魔物を示す点は無いのに!?

こんな無防備な状態で襲われたら終わりだ!!

同じ世界を舞台にした「異世界『ながらタブ』事情 《異世界タブレット端末普及推進奮闘記》」も書いています。

読まなくても困りませんが、読むとより状況が解ります。

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