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異世界 『ながらスマホ』事情  作者: 一等神 司
第二章 スマホ中毒者から始まる文化大革命
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異世界の技術大革新

ユンボに似たタイプの魔道具(まどうぐ) 腕王(わんおう)の操作方法を教える教官を終え、公衆浴場で今日の汚れを落としていた。

多くの女性に囲まれながらの入浴をしてね。


風呂を出て涼んでいると、三人娘とテラが出てきたので、車に全員乗せて、自宅に向かって走らせる。


この安徒(あんと)には、まだ誰も乗せてなかったので、興味津々に車内を見ている。


「このままガロンの所に移動しちゃおうか?」


「そうだね。それが良いかも・・・・・・」


フェムトの答えに、他の三人も同調して頷いている。


「じゃあ、そうするね」


徒歩と違い、車だとあっという間だ。


「前のより小さくて狭いけど、見た目は可愛いね♪」

「うん。可愛いね♪良い感じかも♪」

「もう少し広いと良いけど可愛いかな?」

「狭いのは苦手だ。広いのが良い」


異世界でもカワイイは女子には正義らしい。

一部 そうじゃないのも、元の世界と同じだな。


「中が狭くはなるけど、村の中まで入れるから、我慢してよ。」


「「「うん!」」」

「はい。御主人様」



領主様(ガロン)の所に着いたので、車を降りて屋敷内に入る。


「こんばんは!すいません!仕事から帰ってそのまま来ました」


「あ、アユム様 こんばんは。いえいえ、お気になさらいで下さい。どうぞいつもの所へ」


「はい。ガロンは居ますか?」


「あ、いえ・・・・・・ アユム様が大きな魔道具(まどうぐ)を持ってきてから・・・・・・」


「ああ・・・・・・ ずっとそこに居たりするのかな?」


「そうなんです・・・」


「どこですか?ガロン?」


「屋敷の裏に・・・」


「様子を見に行ってきますよ。四人はいつもの所へ行っておいてよ」


「えっ!?一緒に行くよ!!新しい魔道具(まどうぐ)だろ!?」

「うん。どんなのか見たい」

「そうだね。見たいかな。私も一緒に行くよ」

「御主人様 オレも一緒が良いです。あ、私も一緒に・・・」


ナノとか全員 一緒に行く気らしい。


「ああ、良いよ。行こうか?」



屋敷の裏に着くと、領主様(ガロン)馬技(ばぎ)を嬉しそうに眺めていた。

ああ、既視感(デジャヴ)が有る。

居るよなぁ・・・・・・ お気に入りのアイテムが手に入ると、それをずっと飽きずに眺めている奴・・・・・・

幼馴染み(あいつ)も、そんな感じだった。


「ガロン そろそろ飯の時間みたいだよ。ずっとあれから馬技(こいつ)から離れないんだって?」


「ああ、もうそんな時間か?いや、嬉しくてね・・・・・・ 離れ難くて・・・・・・」


「うん。解る。これメチャ可愛い」

「うんうん。ころっとしてて凄く可愛いよね」

「オレには狭いかな・・・・・・」

「三人乗りかぁ〜 良いなぁ〜」


フェムト ピコ ナノには好評な様だ。

解るけど、テラには不評だな。


「でもさ、やっぱり四人乗り方が良くない?ほら、私にピコにナノでしょう?それとアユムが乗ったら・・・・・・」

「オレは!?オレは乗れないのか!?」

「当たり前だろ!お前が乗ったら狭くなる!」

「じゃあナノが乗らなきゃ良い」

「何だと!デカいお前が乗らなきゃ良いじゃん!」

「まぁまぁ・・・ 落ち着いて・・・ それじゃ五人乗り?」


何か勝手に自分達の乗る為の馬技(ばぎ)の構想を話している。

五人乗りにしたらデカくなり過ぎちゃうじゃん。

1・2・2 で座席を組んだら、出来なく無いだろうけど、長細くなるから、安定性に問題が有りそう。

それなら、三人乗りを人数分・・・・・・

いやいや、五台もって、作る俺が大変だろう!?


「あれ?アユム どうした?ほら、呼びに来た本人がボーッとして、ここに居ちゃダメだろう?」


領主様(ガロン)に言われて我に返った。

四人の話を聞いていて、作る事を考えていた自分自身に、心の中で言い聞かせる。

『作る必要性は無いんだぞ!』

って、だって気が付いたら作ってそうだから・・・・・・


「あ、ごめん。考え事をしてた」


いつも食事をしている所に移動したら、既に料理が並べられていた。

良いタイミングだったみたいだ。


「美味しそうだ。いただきます」


「「「「いただきます!」」」」


「ん、いただきます」


うーん・・・・・・

悪い事じゃ無いけど、みんな俺に合わせて、食べる前に『いただきます』って言うのが当たり前になってきた。

領主様(ガロン)まで言ってるから、その内 この村では、食事の前に『いただきます』と言うのが当たり前になってしまうかも知れない。


「今日は、私にくれた魔道具(まどうぐ)に、アユムの新しい魔道具(まどうぐ)と、大仕事をしてくれてお疲れ様」


「違うよね?貯蔵庫の工事にも新しい大きな魔道具(まどうぐ)を用意してたよね」


フェムトが領主様(ガロン)の言葉を否定する。

否定する程の事じゃないと思うが・・・・・・


「はぁ?他にもなのかい!?」


「そうそう!大きな手の奴!すっげーデカいの!」


ナノが手をバタバタと動かし、手で魔道具(まどうぐ)腕王(わんおう)の大きさを表現しようとしている。


「そんなに大きい魔道具(まどうぐ)を他にも?」


「そうなの?」


ピコも反応した。


「大きくて力が強いから、操作の仕方を覚えないと危ないって、今日は動かし方を教わった」


「そんなに凄いのか!?」


フェムトの説明に領主様(ガロン)が喰い付いている。


「まあ、工事現場で土砂を掘ったりする為の物だからね。魔物の対策に使える様に、運転席を頑丈に作ったから、尚更 ゴツく感じるかもね」


「魔物の?魔物の対策!?えっ?それはどんな対策になるんだい?」


「まぁ・・・・・・ 実際に使ってみないと上手く行くか分からないけど、固い地面を、ごっそり掘れる程に力が有るから、人間が剣を持って魔物と戦うより、戦えるんじゃないかって思うんだ。ただ動かしている人間が弱点になるから、その運転席の周りを頑丈にしたんだよ。でも、一台じゃそんなに戦えないと思う。何台か有れば、かなり違うんじゃないかな?それでも今の大きさだと、魔物としては小型のモノしか相手が無理だろうけどね」


「そんな物を作れる・・・・・・ 増やせるって事だよね? くるま って魔道具(まどうぐ)も凄いのに・・・・・・?」


「ああ、増やせるし、増やす予定だよ」


「えっ!?何台くらい増やす予定なのかい?」


「最大で十台位かな?他の形のも含めてだけどね。そうしないと、良い感じに望む早さで工事が進まない」


「十台・・・・・・ それって・・・・・・ 最強の軍隊を持っているって事になるんじゃ・・・・・・」


「ん?どうしたの?何かつぶやいたみたいだけど・・・・・・?」


「ああ、いや、何でも無いよ」



・・・・・・

・・・・・・

・・・・・・



「さて、食べたし行くか?」


「「「「うん!」」」」


「じゃあ、また朝に食べる分を受け取って行ってくれ」


「ああ、ありがとう」


「いえいえ、こちらこそ あんな凄いのを貰って、本当にお礼としては足りない位だよ」


「それじゃ おやすみなさい」


「おやすみ」



車だと、本当にあっという間だ。

自宅の前に着いて、四人に話し掛けた。


「ごめん。昨日の敷布団を作るのに、貯蔵庫の辺りでやりたいから、このまま行くよ」


「えっ?そうなの?」


「うん。車だと直ぐだし、広いし、持って帰るのも車なら楽だしね」


「わかった!」

「うん。待ってる」

「良いの作ってね」

「御主人様を待ってます」



四人を自宅前で降ろして、そのまま貯蔵庫付近まで移動。



そこには、更に数を増したセルが待機していた。


前回の増殖よりも増えている。

多分 貯蔵庫が、かなりの部分が完成し、魔物の解体が進んでいるからだろう。

今日は、ここに行く事をみんなに伝えてあるので、時間的な余裕が有るから、色々と試してみたい。


先ずは、セル達に拡張された分の貯蔵庫の樹脂のコーティングを指示させる。

それから、俺は横1メートル程度、縦2メートル程度の木の枠を五つ組む。

その中に、セルに、これまでより太い樹脂の糸を吐かせる。

五つの木枠の中に、それぞれ太さを少しずつ太くさせながら、順番に吐かせる。

吐かせた糸の量は、少し木枠から、はみ出す位に多目だ。

その上から液状の樹脂をセルに吐かせて、上から木枠全体を覆う様に、布を敷き、更に重しの木の板を全体的に載せた。


前回 作った物も、敷布団と考えれば、これまでの藁の様な物の上に布を敷いた物に較べたら、ずっと柔らかく寝心地は良かった。

でも、俺が目指しているのは、【マットレス】だ!

もっと身体を支えて貰って、しっかりと疲れを取りたい。

作りたかったのは、ホームセンターやお値段以上を標榜しているお店で売っている、【ファイバーマットレス】と言うのを、出来るだけ再現したい。

完全には無理かもだけど、五つの中の一つ位は、それっぽいのが出来てくれるんじゃないかな?


それ以外に、細目の糸を、セルに大量に吐かせて、車に載せる。


次に、セルの統率個体を作る為の部品をシムに頼んで七つ作り、それを使って新たに統率個体を作った。

新たなセルの統率個体には、それぞれ単独で仕事をして貰う。

貯蔵庫で作業させているセルの六分の五の数を、七等分して分け、それぞれ新しく作った統率個体の指揮下に入って貰う。

そして、その新しい統率個体を長とした集団には、資源調査して見付けた鉱山まで、自分で移動して貰い、その移動中は害虫など人の外敵となる生き物を捕食する様に指示をする。

目的地に着いたら、開発をしやすい様に、開発の下準備をさせる。

穴を掘ったり、岩を侵蝕して切り出せる様にしたり、資源のある所まで潜って貰い、資源を取り込んで、地上部で放出させたりだ。

これで、かなり感染病を抑えられるだろうし、資源の確保も楽になるだろう。


さて、そうしている間に、マットレスに吐かせた液状の樹脂が乾いた様だ。

重しにした木の板を外す。

次に、上を覆った布を取り、木枠を外す。


「おっ!?良い感じじゃん!」


一番最初に作った物は、まだ糸が細かったからか、柔らかい気がする。

順番に木枠を外して行くと、一番 良い感じだったのは、一番 糸が太い物を使って作った物だった。


それら五つを車の荷台に積んで、今日は帰る準備を始める。



また明日 新しい物を作らなきゃな・・・・・・

後 帰ったら石鹸の乾き具合を確認してみよう。

同じ世界を舞台にした「異世界『ながらタブ』事情 《異世界タブレット端末普及推進奮闘記》」も書いています。

読まなくても困りませんが、読むとより状況が解ります。

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