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異世界 『ながらスマホ』事情  作者: 一等神 司
第二章 スマホ中毒者から始まる文化大革命
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魔道具師の魔道具作りと原料採取

昨日は、時間の多くを魔道具(まどうぐ)と呼ばれる様になった、俺の作った道具の事に使った日だった。


それ以外でと言うと、シムの報告で重大な物があった事かな。

うん。あれは重要だ。やっぱり元の世界のインターネット検索が利用出来ると、かなり助かる。

これで、この世界と元の世界の両方の知識を活用出来る。


あ、そうそう。こっそり持ち込んだセルの樹脂製マットレス。

凄く好評で大不評だった。

うん。相反するな。でも、事実だ。

寝る時に、あのマットレスの上に布を敷いて横になったら、最高に寝心地が良かった。

これは、俺も含む五人とも全ての感想だ。

痛くないんだよ。この世界に来て、藁の様な物を敷き詰めた上に、布を敷いただけの敷布団モドキに、ずっと寝ていた。

痛いんだ。藁が飛び出したり、ヘタった部分が床板につっくつ様になり、硬くて痛かったりしたのに、ふわふわフカフカで、寝てて痛くないんだ!

でも、俺一人で寝たかったし、コッソリと持ち込むのに、大きいと不便だから、横幅を1メートル位にしたら、狭いと文句を言われてしまった。

そりゃ狭いだろう!!1メートルの幅の所に、どうして五人で寝ようとするかなぁ!?

どう考えても無理だろう!!それでいて、俺が悪いのか??そのサイズで作った俺が悪いのか??


はぁ・・・はぁ・・・


と、心の中で不満タラタラです。

仕方が無いので、今夜 四人分のマットレスを作成します。

テラの分は不本意ですが、作らないと俺のマットレスに一緒に寝ようとするだろうから、仕方無しに作ります。


今は、昨日 夜に作った新しい魔道具(まどうぐ)を、自宅の食事をする場所に置いて試している。


昨日 食事の後に受け取った、俺の朝飯用の食い物の包を、その魔道具(まどうぐ)の上に載せて、スマートフォンを使って起動させている。

冷えていた大きな葉に包まれていた食べ物が温まり、良い匂いがしてくる。

そう、卓上コンロの様な卓上のIH機器みたいな卓上の電子レンジの様な、手軽に食品を温められる魔道具(まどうぐ)だ。

でも、卓上コンロの様に火は出ないし、IH機器の様に金属製の鍋とか要らないし、電子レンジの様に中に入れて温める必要が無い。

ただ、上に載せて、スマートフォンで起動させるだけで温められる。


さて、どうかな?


「おっ?良い感じに温まってる♪」


もちろん、包まれていたのは、魔物の肉を使った料理だ。

だから、温まった事で、ホロリと柔らかくなったし、脂身も口当たりが良くなった。


どうして、こんな魔道具(まどうぐ)を作ったのか?


昨日 領主様(ガロン)の台所に冷凍冷蔵庫や加熱保温器の魔道具(まどうぐ)を設置していて思ったんだ。

台所を使わないって、東京の独り暮らしのサラリーマンみたいだって。

そんな人達もコンビニとかでお弁当を買って帰ったりするよなって。

そんな生活だと電子レンジが有れば十分だよなって、思ったんだ。

そう、電子レンジみたいなのが有れば良いなって思った。

それで試作したのが、この卓上コンロの様なIHの様な電子レンジの様な物だ。

今の俺には、ピッタリの魔道具(まどうぐ)だな。

お湯を沸かすのにも便利だ。上に水の入った器を載せて、スマートフォンで起動すれば、『あっという間に魔道具(まどうぐ)』って、某有名メーカーの瞬間湯沸かしポットのCMの様に、直ぐに沸く。


ちなみに、ナノ以外の三人は、既に起きて支度をしている。


「ふぁ〜 おはようアユム」


「あ、やっと起きたか?」


「ん・・・・・・ まだ眠い」


「そう?今日も俺は先に行くよ」


「「「「えっ?!」」」」


「いや、やらなきゃならない事が沢山 有るからさ」


「仕方無いか・・・・・・」


ナノが寂しそうだ。


「まぁ、先ずはこの自宅でやる事を済ませてからだけどね」


「そうなんだ?何を?」


「石鹸ってのを作ってるんだ。それの最後の仕上げがあるんだよ」


「頑張って!」


「ああ」


昨日 作った石鹸の所に移動して、石鹸を型枠から外し、風通しの良い雨の当たらない所に持って行く。


「さあ、これでしっかりと乾燥すれば完成だ」





「じゃあ、俺は貯蔵庫に先に行くよ。荷物も有るしさ。携帯電話の店(ショップ)には後で行く」


「「「「わかった!」」」」




今朝も昨日の夜に作った魔道具(まどうぐ)を持って、仕事に出発する。

村の出入口に着いたら、荷物を荷台に載せて、車で貯蔵庫まで移動する。


作業員が来る前に、二階部分の貯蔵庫内に、冷凍機を取付ける。

もちろん、その冷凍機には、管が繋がっており、その管の先には、給湯器が付いている。

給湯器を公衆浴場に取付けて、今朝 やりたかった事は終わりだ。


取付工事が終わる頃になると、貯蔵庫付近に作業員が出勤して、集まりだした。

もちろん、テラやフェムトやナノも居る。


全員 集まったのを見計らい。朝の挨拶をする。


「おはようございます」


「「「「「「「「「「おはようございます!」」」」」」」」」」


「今日の主な作業の説明をします。今日の主な作業は、貯蔵庫二階部分への肉の搬入です。そして、その間に公衆浴場の露天風呂も完成させて下さい」


「「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」」


「二階部分の貯蔵庫に搬入してみて、まだ貯蔵庫の数が足りない場合は、三階部分も貯蔵庫にする予定です。二階部分に入り切りそうに無い場合は、無理して押し込まず、シュラや管理者の五人に報告して下さい」


「「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」」


「これからも、まだまだして頂きたいお仕事が、沢山沢山 有ります。無理せずケガせず元気に、今日も働きましょう!」


「「「「「「「「「「はい!!」」」」」」」」」」



作業員への指示を済ませ、シュラと管理者五人を集める。


「公衆浴場の工事が済んだら、ここを開いてお湯を露天風呂に引き入れて欲しいんだ」


「「「「「「はい!」」」」」」


「よろしくね。貯蔵庫と露天風呂の工事が、ある程度 済んだら、ここの安全確保の為の外構工事を始めたいって思ってるから、宜しくね」


「「「「「「はい!」」」」」」



今日は、まだ携帯電話の店(ショップ)には行かない。

四人で何とかなっている様だし、何か有れば電話が掛かってくる筈だからだ。


今から、かなり減ってしまった魔石 魔鉱 魔鉱石の補充に向う。

シムの説明では、魔鉱石とは、魔鉱と魔石が混ざった物であり、魔鉱を含んだ岩石の事では無いとの事。

魔石は魔力を貯め込む性質が有るそうで、魔鉱は魔力を伝える性質が有るらしい。

魔鉱石は、その魔鉱と魔石の含有率で、性質が変化するそうだ。

更に、魔石も魔鉱も魔鉱石も、融合させる鉱物などに因っても、性質が変化するそうだ。

そして、この魔石 魔鉱 魔鉱石は、【基地局】を設置するポイントである、魔力溜まりの地点周辺に産出され易いそうで、それでこの近辺で採れやすいのだそうだ。



「さて、少し久し振りだな」


山賊の住処跡に着いた後、セルのいた洞窟へと入り、魔石などの資源を採取する。

今回は、かなりの量が必要だ。

作りたい物も有るし、村人達が今では俺の魔道具(まどうぐ)を使うのが当たり前になってきているので、これからより需要が高まるだろうから、どれだけ採っても多過ぎると言う事は無い。


採取にはセルも手伝わせる。

そして、採りながら手伝いをさせる人工知能を持った工業ロボットも作成する。

つまり、採取した魔石などを運ぶ仕事をしてくれる助手だ。

セルが切り出した魔石や魔鉱、魔鉱石を運び出すアームを持った四輪のロボットや、それを載せる荷台を持った三輪バギーの様な構造の物、アームを持った1メートル程の大きさドローンなど複数作ってみた。

荷台を持つタイプのものには、荷台に座席などを着けられる様にもしておく。

荷台は可動式で、ダンプカーの様に立てて荷を降ろす事も出来る。


外に駐めた車には、荷台まで緩やかな傾斜の足場を掛けてある。

三輪の自動荷車は、その足場を使って荷台まで上がり、そこに魔石などの資源を降ろす。


採取に飽きたら魔道具(まどうぐ)作成、作り終わったら、また採取。

それを繰り返した。


最終的には、大きなアームを持つ四輪の魔道具(まどうぐ)や採取した物を運ばせた三輪のバギータイプの物から、荷台を無くして縦に三人乗りの座席と屋根付きの魔道具(まどうぐ)、横幅が1.5メートル程度の大きさの四輪の魔道具(まどうぐ)など、かなり大型の物も含めて、かなりの数を作った。


さて、十分な量が採れたので、そろそろ移動しよう。


バケット付きの大きなアームを持った足回りがキャタピラーの魔道具(まどうぐ)と、三輪のバギータイプの魔道具(まどうぐ)は、トラックの形状の車の荷台に載せる。 横幅が1.5メートル程度の大きさの四輪の魔道具(まどうぐ)は、自動車の後ろにセルの樹脂の糸を縒って作ったロープで繋いで、牽引して持って行く。



大きなアーム付きの魔道具(まどうぐ)は、貯蔵庫の近くで降ろす。


その後は、そのまま村の出入口まで移動して、牽引していた四輪の魔道具(まどうぐ)に乗換える。

この横幅1.5メートルとは、村の出入口の幅より若干 狭いので、これまでと違い、村の中まで入る事が出来る。

そう、村の出入口で降りて歩くのが面倒になったのだ。

荷運びを考えると、十分な横幅が欲しかったので、最初に作った車は、村の出入口を通れない程、大きな物にしたが、ずっと使っていると、村に入れないのが面倒に感じる様になった。

だから、少し小型のタイプの自動車を作ったのだ。

新しい小型の自動車は、一応 狭いが荷台は有るのだが、三輪バギータイプの魔道具(まどうぐ)を載せられる程の余裕は無いので、荷台には魔石などの資源を載せる。

三輪バギータイプの魔道具(まどうぐ)は、基本は魔石などの採掘場で使ったロボットと同じ物なので、小型の自動車の後を自動追尾させる。


最初に向かうのは、携帯電話の店(ショップ)だ。


そこで挨拶だけ済ませて、領主様(ガロン)の屋敷に移動する。




「ガロンは居るかな?居るのなら、アユムが約束の物を持って来たって伝えて欲しいんだけど・・・・・・」

同じ世界を舞台にした「異世界『ながらタブ』事情 《異世界タブレット端末普及推進奮闘記》」も書いています。

読まなくても困りませんが、読むとより状況が解ります。

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