古代石鹸作り
今日は朝から領主様の所に行って魔道具の設置の下準備をしたり、携帯電話の店に行ったら設置しておいた冷凍庫と加熱器の魔道具の起動と説明をしたり、貯蔵庫に行ったらウィンチの魔道具を六個も設置したりして、魔道具の事ばかりをしている。
その後は、資源調査の為の空の旅をしたりもしたが、それを終えると、また領主様の所に設置する魔道具の事をしたりした。
本当 今日は魔道具と呼ばれる様になった道具の事ばかりをしている。
これから後も、照明の魔道具の取付工事をするので、本当に魔道具の事ばかりの一日だ。
でも、今日 一番の事件は、シムが元の世界のインターネット検索が利用可能になったと報告した事かな。
早速 作りたくても知識が足りなくて出来なかった、石鹸の作り方を、シムに調べて貰うと、灰と動物の油脂で作れる事が解った。
これで石鹸で身体を洗えて、さっぱりとする事が出来る。
衣類も石鹸で洗える。
今は、自宅に一度戻り、風呂を沸かす時に出た大量の灰を使って、灰汁を作っている所だ。
これを先に作ってないと、石鹸作りが始められないらしい。
それと、シムからのアドバイスで、石鹸作りで有ると助かる器具、石鹸用にミキサーを、魔力モーターを使って作った。
灰汁が出来るまで時間が掛かるので、自然と濾されて出来るのを待つ。
その間は、照明の取付工事だ。
また一軒一軒 照明の取付工事に回る。
今日はもう昼時だから、そんなに沢山は回れないだろう。
事前に電話を入れて、取付工事が大丈夫だと言う家から工事に向う。
まあ、これまで無理だと言われた事は無いんだけどね。うん。
一軒目 うん。いつもの様に、拝まれたり、料理を出してくれたり、親族の娘さんだという、女性と言うより女子と言う言い方が合いそうな娘さんが、超密着な超過度な接待をしてくれる所から始まる。
うん。いつもの事だ。
解ってる。食べ過ぎちゃいけない。
一軒目なら、娘さんの持ち帰りを断るのもしやすい。
「この後 まだ仕事が残っているので・・・・・・」
で、何とかなる。うん。断り方をマスターしました。
・・・・・・
こんな技術をマスターしたく無かったけどね。
二軒目 まあ、ここも親族総出で出迎えてくれて拝まれる事から始まる。
料理も出るし、娘さんも準備されている。うん。もう慣れたよ。
超過度な接待にも慣れました。いや、娘さん?取付工事の作業中に、勝手に服を脱がそうとしないで下さい。年齢的に大人な経験は無いんですよね?無茶しちゃダメです。自分を大事にしましょう。まあ・・・・・・俺も大人の階段を登った事が無いけどね!!
ここでも伝家の宝刀の
「この後 まだ仕事が有るんです」
で、娘さんのお持ち帰りの攻撃を防御した!!
うん。俺って凄い!!天才かもね!って、こんな才能より他が良い!
三軒目 お婆ちゃんが深々と拝んでくれている所から始まる。
「良かったねぇ?お婆ちゃん?お会いする事が出来ましたよ?」
とか言って、親族みんなが涙を流しながら喜んでいる。
いやいや、会えたって、そりゃ取付工事を申し込んでいるんだから、当たり前でしょう!!
俺に料理を出しながら、お婆ちゃんに「これで極楽に行けるよ」とか言ってる!いや、そんな御利益は無いから!お婆ちゃん そんな切実な目で見ながら、「死ぬまでに、この孫の嫁ぐ姿がみたい・・・・・・」とか言わないで!断るのが凄いプレッシャーだから!
何とか三軒目も「この後 領主様の所で仕事が有るんです」とガロンをダシにして、娘さん?お孫さん?のお持ち帰り攻撃を凌いだ。
この防御法は、本当にマスター自称しても良いのかも知れない。
ふぅ・・・・・・
一旦 携帯電話の店に帰る。
「お疲れ様。三軒目 今日は照明を取付けてきたよ」
「「「「お疲れ様です!おかえりなさい!」」」」
「何も問題は無い?」
「うん。何も無いよ。大丈夫」
「あ、冷凍庫や加熱器はどうだった?」
「凄く好評だったよ。お店に来たお客さんも、これから利用するって人が多かったよ」
「そっか?じゃあ、四人に携帯電話の店の閉店作業を任せても良い?」
「うん。大丈夫」
「「「任せて下さい!」」」
「そう?じゃあ、解体処理や貯蔵庫の方の様子を見に行くね」
「「「「はい!」」」」
村の出入口で車に乗り、貯蔵庫まで移動すると、かなり露天風呂の部分が出来ていた。
完成していないので、湯はまだ入っていないが、完成までもう少しと言う感じだ。
男湯女湯共に、ちょっとしたプール並の大きさの石造りの湯船だ。
これなら夜にセルに指示して、樹脂でコーティングをさせる事も出来そうだ。
材料や文明の利器の道具が豊富に有るとは言え、それでもかなりハイペースに作ってくれたと思う。
「シュラ 作業はどう?問題無い?」
「あ、アユムさん 何も問題は無いですよ。あの うぃち? とか言う魔道具が凄いので、簡単に石を下ろして運び出せますし、くさくき?とか言う魔道具で穴掘りも簡単なので、仕事が早く進んで、恐ろしいくらいです」
「それじゃ、俺は夜の仕事に備えて、お風呂を済ませるね」
「あ、はい。ご無理をなさらないで下さいね」
「うん。気を付けようと思ってるよ」
石鹸 早く欲しい。けど・・・・・・
完成まで時間が掛かるらしい。
作り立てでは、まだ石鹸になってないそうだし、苛性ソーダで作るのと較べると、アルカリの数値が低いから、固まり難いそうだ。
作ってから数日間 干して乾燥をさせなきゃならないみたいだ。
そんな事を考えながら、掛け湯をして湯に浸かる。
「ふぅ〜 気持ち良い。これで石鹸が手に入ったら、かなりストレスが軽減するかも知れない」
とは言え、石鹸だけで、シャンプーやリンスやコンディショナーの様な物は無い。
ボディ用の石鹸を上手く作れたら、潤い成分とか入れた髪用の石鹸とかも作るのを考えなきゃね。
今日は、まだ入浴中に乱入されない様だ。
そろそろ身体をセルの樹脂糸を丸めた物で擦ってから、出る準備をしなきゃな。
「アユム!間に合った!お待たせ!」
「待ってねぇーよ!何度言ったら解るんだ!?ここは お・と・こ・ゆ!男湯!男湯って、男と湯って意味だよ!つまり男の入るお湯!ナノは お・ん・な・の・こ!女でしょう!?入っちゃダメなの!」
「違うよ?私は女の子じゃなくて女だよ?大人だよ?血筋的に小柄だけどさ」
「へー?血筋的になんだ?って、そこじゃない!大事なのはそこじゃない!!ナノが女だって事が問題なの!!」
「良いじゃん。一緒に入りたいんだから?」
「ダメェーーーッ!!!毎回 視線に困って落ち着かない!!!」
「視線?見れば良いじゃん?」
「あ、見て良いんだ?・・・・・・って!そうじゃない!興味有るけど!ね!」
「アユム うるさい。みんなで使うお風呂なんだから大人しくして」
「あ、ごめん・・・・・・って!そうじゃない!ピコも!ここは お・と・こ・ゆ!男湯!男が入るお湯だから男湯なの!ピコもナノも女の子! お・ん・な・の・こ!女の子!女は向こう!!」
「私は女の子じゃないよ。女だよ。血筋的に小柄だけど、ちゃんと成人してる」
「あ、ピコも血筋的になんだ?小柄だけど成人してるんだ?・・・・・・って!だから、問題はそこじゃない!そこじゃないんだって!!」
「アユム 大人しくして?子供じゃないんだから」
「あ、ごめんなさい・・・・・・って!俺が悪者!?」
ああ、疲れる。俺だって健全な男子だぞ!いつも一緒に寝ようとするヤツが、お風呂で裸を見せてたら、理性が保たないだろう!
「そろそろ俺は出るよ・・・・・・」
「「エェーーーーッ!?出ちゃうの?出ちゃう?」」
「卑猥に聞こえる事を大きな声で合わせて言わない!!」
はぁ・・・・・・疲れる・・・・・・
「もう逆上せそうだから出るんだよ。ごめん」
「つまんない・・・・・・」
「一緒に入りたかったのに・・・・・・」
ナノもピコも不満タラタラみたいだけど、俺はもう限界です。
車で村の出入口まで戻り、徒歩で自宅まで戻る。
自宅では、石鹸作りの続きだ。
水と混ぜてゴミを濾過しておいた灰汁、
それと魔物の脂を処理してきれいな油脂分だけになった物を、湯煎して溶かす。
溶けて温められた脂に、灰汁を混ぜる。
それを、さっき作っておいたミキサーを使ってしっかりと混ぜる。
兎に角 混ぜる。油脂分と灰汁の分量が大事らしいが、そこはシムに補助をして貰って、最適な量を混ぜ合わせた。
しっかりと混ざったら、容器に入れる。
木枠を作っておいたので、それに入れる。この木枠は簡単に分解出来る構造にしてある。
後は、油脂分と灰汁の化学反応で、固まるのを待つだけだ。
出来上がるまでは、皮膚に付くと危険らしいので、次回はセルの樹脂で手袋を作って準備しておこう。
今回は準備する暇が無かったので、慎重に肌に付かない様に気を付けて作業した。うん。緊張した。
石鹸作りは一段落したので、そろそろ領主様の所に行く準備をしなきゃな。
領主様の所で食事を終えたら、そのまま台所で魔道具作りをする予定だから、必要な物を準備しておかなきゃいけない。
とは言っても、必要な準備は、床下に隠れて貰ってたセルを、袋に入れておくだけだ。
「「「「ただいま!」」」」
「あ、おかえり」
テラだけは、“いらっしゃい”と言いたいのだが、四人声が合ってる状態で言われると、テラだけに言い直すのも変な感じになってしまう。
何か悔しい。
「テラ 今日も来たんだ?」
「御主人様 冷たい・・・・・・」
「うっ!?俺が悪い奴みたいになってる?」
「その袋はなに?動いてるけど?」
「ああ、ガロンの所に作ってあげる魔道具作りに必要な物だよ」
フェムトの質問に答える。本当 フェムトって好奇心旺盛だな。
「もう行くの?領主様の所に?」
「そうだね?そろそろ迎えが来るだろうし、行こうか?」
四人と共に領主様の屋敷に移動する。
着くと、満面の笑みで領主様が出迎えてくれた。
「アユム!また何か便利な魔道具を作ってくれてるんだって?対価はどの位??」
「グイグイ凄いな!先に挨拶しようよ!こんばんは!」
「あ、そうだね。こんばんは。今日は初めて会ったんだったね」
「そうそう。“親しき仲にも礼儀あり”だよ。対価は要らないよ。俺が勝手に作ってるだけだから」
「えっ?悪いよ。アユムが作るのなら、きっと凄い魔道具だろうしさ」
「良いんだって、いつも食事で世話になってるしさ。それに食事を世話になっている以上、ここにあれが出来ると、俺にも助かる面が有るから」
「そうなのかい?まあ、アユムがそう言うなら・・・・・・」
いつも食事をしている所に着くと、いつもの定位置に座る。
そして、いつもの様に、俺の横に誰が座るかで、揉めている。
いつもの様に、放置して領主様と話す。
「貯蔵庫は一階部分は完成したよ。今は二階部分を作ってて、明日には二階部分が完成して、肉を保存出来ると思うよ」
「は・・・・・・早いなぁ・・・・・・」
「まぁ・・・・・・ 肉が腐る前に、貯蔵庫に入れなきゃいけないからね」
「でも、貯蔵庫に入れても、生肉じゃ腐るでしょう?全部を燻製や干し肉には出来ないだろうし・・・・・・」
「そこは、魔道具の力で保存可能にするんだよ」
「えっ?そんな魔道具も有るのかい?」
「まぁね。だから、腐る前に入れられたら、かなりここの食糧事情が良くなるよ」
「確かに・・・・・・ かなり肉の確保に助かるね」
「後 公衆浴場の拡張をしているよ」
「えっ?あのお風呂を更に拡げてるの!?」
「まぁ・・・・・・ 給湯器の数が多いから、もっと広くても大丈夫になったからね・・・・・・」
「何か風呂の小屋の周りでやっているとは思ったけど、拡張の為だったんだね・・・・・・」
「貯蔵庫作りと魔物の肉の処理が終わったら、今度は村の周囲の防御力の強化や道の整備を始めるよ」
「うん。ありがとう」
「本当に資源の開発や新しい村を作ったりして良いんだよね?」
「もちろんだよ。是非と、お願いしたい位だ」
「うん。一応 確認だよ。今日は鉱物の資源調査もしてきたしね」
「えっ?資源調査?」
「えっ?うん。資源調査」
「あ、調査開始って事だね?」
「いや、もう終わらせたよ」
「えっ?今日 始めたんだよね?」
「うん。今日 始めたよ」
「だから、まだこれからも調査をするんだよね?」
「まぁ もっと必要になったらね。近くのは済んだけどさ」
「はぁ?資源調査だよね?いや、一日で終わらないだろう?」
「えっと・・・・・・ 終わった・・・・・・」
「アユム?どこまで凄過ぎるの?無茶苦茶だよ?」
「いや・・・・・・そう言われても・・・・・・」
「はぁ・・・・・・」
ため息吐かれた!
「じゃあ・・・・・・ あ、ご飯も食べ終えたし、台所で魔道具作りを始めるよ。あ、作ってる間 危険だから、台所に近付かないで欲しいんだけど良いかな?」
「ああ、そう伝えるよ」
領主様と台所まで移動して、魔道具を設置する場所を説明する。
「じゃあ、さっき言った様に、危ないから工事中は、誰も台所に近付けさせないでね?」
「ああ、解った」
さて、これでセルを出して仕事をさせられる。
それより先に、冷凍庫や加熱器の蓋の部分を加工しなきゃな。
スマートフォンを作るのより、大きいから光って目立つから、昼間はやらなかったから・・・・・・
出来上がったら領主様は喜んでくれるかな?
同じ世界を舞台にした「異世界『ながらタブ』事情 《異世界タブレット端末普及推進奮闘記》」も書いています。
読まなくても困りませんが、読むとより状況が解ります。




