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異世界 『ながらスマホ』事情  作者: 一等神 司
第二章 スマホ中毒者から始まる文化大革命
42/83

貯蔵庫工事の大幅進展

やっと魔物の肉を貯蔵庫する所の目処が立ってきた。

昨日 何とか岩山の崖に掘らせていた貯蔵庫として使う予定の穴が、七つとも堀終わり、夜 セルに穴の中の表面を、樹脂で覆う様に指示をした。

七つの内の一つは、作業員の手掘り・・・・・・とは言っても、俺が魔力モーターなどを使って作った掘削機を使ってだけど、人の手で掘られた物なので、かなり内部がデコボコガタガタだったけど、残りの六つは、セルに岩を侵食させて掘らせたので、表面がツルツル滑らかで、その上に樹脂をコーティングしたら、元の世界の貯蔵庫と較べても、大きく劣る事は無いだろうと思う。

いや、本当 セルって生命体の様な機械だけあって、出来た物の完成度が高いんだよな。

穴の中の床は、入口より一番奥が僅かに高くなっていて、きれいな平面で仕上げられている。

壁も天井も、きれいな平面で、表面には全くデコボコが無い。


さて、昨日 領主様(ガロン)の所で夕御飯を食べた時に、朝御飯用として貰った物を食べて、そろそろ携帯電話の店(ショップ)に向かおうかな。


モグ・・・・・・

「おはよう。そろそろ行くよ」


「「おはよう」」

「おはよう。御主人様」


相変わらずナノは寝ている。


いや、元の世界を基準に考えたら、ナノの行動は普通なんだけどね。

だって、まだ日が昇ったばかりの時間だからさ。


「ナノを起こして携帯電話の店(ショップ)に向かうから、三人は工事現場に向かってくれる?」


「「「わかった」」」

「ナノ!起きなさい!」

「本当 ナノ起きろ!」

「弱いの起きろ」


「あ、良いよ。俺が起こすから。いってらっしゃい」


「うん・・・・・・」

「「「行ってきます」」」


「ほら、ナノ 起きて。そろそろ仕事に行くよ」


「ん・・・・・・ アユム・・・・・・」


「こら!寝惚けて抱き着くな!」


「寝惚けてない・・・・・・起きてた・・・・・・ん・・・・・・」


「こら!寝惚けて無いなら尚更だ!」

ナノがキスをしようとしてきた。


「やっと三人が行ったのに・・・・・・」


・・・・・・

案外 ナノって計算高い?



ナノが身支度を整えて、携帯電話の店(ショップ)に向う。

既に新しく雇った三人が開店準備をしていた。

ちなみに、この村の家々には鍵は無い。


「おはようございます」


「「「おはようございます!」」」


三人が当たり前の様に、俺の事を拝む。


「今日は、このナノと四人で仕事をお願いします」


「「「はい!」」」


「じゃあ、もし分からない事が有ったり問題が起きたら電話して下さい」


「「「はい!」」」


「じゃあ、ナノも頼むな?」


「うん。わかった」


「じゃあ、スマートフォンと【中継器】の作成機の使い方を教えるから覚えてね」


「わかった!任せろ!」




ナノにスマートフォンと【中継器】の作成機の使い方を教えて、携帯電話の店(ショップ)を出て工事現場に向う。

正直 ナノに任すのは不安だが、新しい三人の仕事の覚えが速い様なので、大丈夫だろう。

うん。多分・・・・・・ うん。不安だ。

そんな不安を抱えたまま移動する。

村の出入口で車に乗り、工事現場に到着。

作業員のみんなは、もう既に出来る事をしている・・・・・・が、いや、もう桶やザルは要らないから・・・・・・

公衆浴場には、もう十分な数の桶やザルが有り、表面をセルが樹脂でコーティングしている。

その樹脂のコーティングで、ザルも樹脂で穴が埋まり、軽量の桶として利用出来る。

木製の桶も良いけど、重いんだよな。


まあ、それでも率先して働こうと頑張ってくれているので、雇用する側としては嬉しいけど、頑張り過ぎて身体を壊さないか、心配でもある。


「おはようございます」


「「「「「「「「「「おはようございます!」」」」」」」」」」


「今日は、魔物の解体と、その肉などの素材の保管を、主な業務とします。先ずは全員で魔物を解体して、ある程度の量まで解体が終わったら、半数は肉などの貯蔵庫までの運搬を始めて下さい」


「「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」」


「この貯蔵庫の両側は、私の魔道具(まどうぐ)で、階段状に掘られています。ぶつからなければ大丈夫だと思いますが、気を付けて下さい」


ざわざわ・・・・・・

「「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」」

ざわざわ・・・・・・


ん?どうしたんだろう?


「なあ?シュラ?みんな動揺している様だけど、どうしたんだろう?」


「あの・・・・・・アユムさん・・・・・・ 昨日までと今朝とで、ここまで変わっていたら、誰でも驚くと思いますが・・・・・・」


シュラがため息を吐きながら、岩山の二階部分として掘られた所を指差して言う。

あ、よく見ると三階部分までの階段も、掘った跡がある。


「いや、魔法だから、魔法。ほら魔法って便利じゃん?」


「アユムさん・・・・・・ こんなに魔法の使える人は、他には居ないと思います・・・・・・」


チートを隠す言い訳で、【魔法】と言ってしまうのは、異世界じゃ完璧な言い訳なんじゃないのか!?

俺の読んでたのじゃ完璧に誤魔化せてたのに!

アラフォーなおじさんが異世界で通販の能力でチートするのとか!!


「まぁ・・・・・・ 頑張りました・・・・・・」


「現人神のアユムさんなら大丈夫なのでしょうが、ご無理をなさって身体を壊さないで下さいね・・・・・・」


逆に、シュラに仕事のし過ぎで身体を壊さないか心配された!


「はい。気を付けます・・・・・・」

実際 崖の穴掘りの事を除いても、オーバーワークになっているのは事実だな。

ただ、今は魔物の肉が傷む前に、貯蔵を終えなきゃならないから、どうしてもそうなってしまう。

でも、気を付けよう。うん。


「ん!?って、だから、俺は現人神じゃないって!」


「あ、そうでしたね?普通の人って事でしたね?ハハハ」


何かシュラが、“分かってますよ”的な雰囲気で返答してくる。

絶対に分かってないけど!間違ってますけど!


「本当に凡人だから、神様って言わないでね?」


「はぁ・・・・・・ はい。分かりました」


ため息を吐かれたよ!!


「あ、シュラやフェムト達五人は、みんなに指示した作業が終わっても、まだ余裕が有ったら、二階部分までの階段や通路、貯蔵庫用の穴の部分の岩?石?の除去の作業をさせてね」


「はい。分かりました」

「「「「「わかりました!」」」」」



指示をした後、俺は貯蔵庫に冷凍機の取付けを行う。

もちろん、それに繋がる給湯器も公衆浴場に取付けるのだけど、お湯が熱くなり過ぎないかな?

熱くなり過ぎる様なら、公衆浴場の拡張も必要だな。

小屋みたいな建物の作るのは面倒だから、拡張するなら露天風呂かな。


「あ、やばい・・・・・・」


七つの給湯器を公衆浴場に取付けたら、お湯が熱湯になってしまって、湯気が小屋から周辺にまで漏れ出してしまってる。

露天風呂を作るのは決定だな。

二階まで冷凍機を付けた事も考慮して、公衆浴場の大拡張を、予定した方が良さそうだ。うん。

既に、浴槽は熱湯で溢れていて、とても入れる状態じゃない。

夜の為に湧水をもっと引き入れておこう。


貯蔵庫の側に、家を建てても良いかも知れない。

このお湯を引き込めば、二十四時間風呂付きの戸建住宅の完成だ!!


うん。漏れ無く、魔物の驚異と言う、リスクが付いてくるけどね。


建てるにしても、何らかの魔物対策が必要だな。



「さて、ここでの作業は終わったな」


貯蔵庫周辺での作業を終えて、携帯電話の店(ショップ)に向う。



携帯電話の店(ショップ)では、いつもの様にキビキビとした動きで、サクヤやカヤやナアが開店準備を済ませていた。

ナノは・・・・・・

何故かサクヤから指示をされている。

おい、ナノは先に一緒に仕事を始めたサクヤの先輩だろう・・・・・・


「みんな頑張ってくれてるね」


「まあね!私に任せたら大丈夫だよ!」


ナノが自信満々に答えてきた。

いや、お前は後輩のサクヤから指示されてたろう?


「うん。ナノに任せたら安心だね」


でも、頑張ってくれてるから褒める。

だって、スマートフォンとか見た事無かったのに、直ぐに順応してくれているフェムトやピコや新人の三人が凄いのであって、普通はナノの様に戸惑うだろうと思うからね。


「何か問題は無い?」


「一つだけ・・・・・・」


サクヤが言うと、他の三人も困惑の表情を浮かべる。


「どうしたの?」


「あの・・・・・・みなさん善意なんです。それは分かってるんですが・・・・・・」


「うん」


「お供えを・・・・・・と、ここに食べ物を持って来るんです」


「あ・・・・・・なるほど・・・・・・」


「アユム様の従者のみなさんも食べて下さいって言われるので、私達も食べているのですが・・・・・・」


四人の目線の先に目を向けると、大量の大きな葉に包まれた物が・・・・・・


「あれは全部 食べ物?」


「はい・・・・・・」


この村は、俺が来た時は、肉を食べられる機会が殆ど無かった様で、俺が狩った魔物の群れの肉とは言っても、その御馳走を料理して持って来てくれているのだから、善意でしか無いのは解る。

しかも、他の食料や労働の対価として、その魔物の肉は提供しているので、それなりの負担をして手にした物だ。

そりゃ四人はそれが解ってるから、持って来てくれた料理を、無下には扱えないよな・・・・・・


「分かった。何とかする」


急いで魔物を解体処理している所に戻る。


「シュラ?シュラは居る?」


「はい。アユムさん 何でしょうか?」


「お昼のご飯の事だけど」


「はい」


「スマホの店にお供えと言って、村の人達が料理を持って来るそうなんだ」


「まあ、当然ですね」


当然なのか!?まあ、良い。


「それが増えてきてるから、ご飯の前に、スマホの店まで、何人かそれを取りに来て欲しいんだ」


「我々が頂いても良いのでしょうか?」


「ああ、『従者の方にも 』と言われてるそうだから、大丈夫だよ」


「それなら有り難く食べさせて貰います」


「うん。足りない分だけ自分達で作ってな」


「はい。分かりました」


「後 十人程 手伝いが欲しいんだけど・・・・・・」


「分かりました」

「おーい!?誰か十人程 アユムさんの手伝いに行ってくれ!!」


「俺が行くって!」

「いや、俺だよ!」

「邪魔だよ!」

「俺が!」

「どけよ!」

「俺が行くって!!」

「俺が行く!」


半分ケンカになりながら、男達が走って集まる。

少し待つと明らかに二十人を超える男達が集まっていた。


「速かった順に選ぶけど、恨みっこ無しだよ」


選ばれなかった十人程が、肩を落として帰って行く。


「よしっ!アユム様の役に立てる!」


何人かがそんな事を言っている。

だから、【様】は止めてくれ。


「じゃあみんな車に乗ってくれ」


おい・・・・・・当たり前かの様に、シュラも乗ろうとしている。しかも、荷台では無く、後部座席に・・・・・・


「あのさ・・・・・・シュラ?君はどこに行くつもりだい?」


「もちろん、アユムさんのお役に立とうと!」


「いや、シュラはここの作業の指示と言う仕事が有るよね?」


「みんな良くやってるので大丈夫です!」


横向いて答えてもダメ!


「いや、ほら、作業員のみんなが困ってるよ?」


「監督の五人も居ますし、テラやギガやメガも居るので大丈夫です!」


横を向いて答えてもダメ!


「シュラには、ここで役に立って欲しいなぁ・・・・・・凄く助かってるから・・・・・・」


「私はここが自分の一番 アユム様に役立つ仕事場でした。申し訳有りません。私は今回のお手伝い辞退します」


「あ、うん。ありがとう」

って、俺 シュラを選んで無いから辞退っておかしいし!

と指摘しても仕方無いから、その言葉を飲み込む。



合計十三名を後部座席と荷台に分けて乗せ、貯蔵庫の岩山下まで車で移動する。


「車の荷台に八十個の切り出された岩を載せてくれ」


「「「「「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」」」」」


「あ、一部は荷台に乗る人間が座れる様に置いてな」


「「「「「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」」」」」


積み終わると、また車に乗って貰う。

次は、村の出入口まで車で移動する。


「今度は積んだ岩をスマホの店まで運んでくれ」


「「「「「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」」」」」


俺は、切り出された沢山の木材と、魔石、魔鉱、魔鉱石を抱えて携帯電話の店(ショップ)まで運び、そのまま運ばれた岩を置く場所を指示する。


石室状に店内と店外に二つ岩を組んで置き、店内側の石室には、冷凍機の部分を設置する。

店外に設置した石室には、給湯器では無く、その応用で、熱を集める加熱機を作成して設置する。

まだ設置だけで起動はさせない。まだ樹脂でコーティングしてないからだ。

全体を樹脂で覆って隙間を埋めないと、冷気や熱が漏れてしまう。

石室も岩も組んだだけなので、横から力が加わると、ブロックがズレて落ちてしまうかも知れない。


一応 石室に届けられた料理を入れて貰い、上にシムに木材を圧縮形成させた蓋を載せて、若干は隙間が有るが、ほぼ密封に近い状態にする。


「これで持って来てくれた料理が傷みにくくなったと思うよ」


「これで?」


「そう、空気って物が、この周りに有って、その中には物を腐らせる小さな小さな魔物も居るんだ。だからこの温度の一定な空間に入れると、その小さな魔物も入れなくなるから、少し傷みにくくなる」


サクヤの質問に答えた。

手伝いに連れて来た作業員も含めて、全員 不思議そうにしている。

まあ、セルに樹脂コーティングさせたら、冷凍機や加熱機になるから、より不思議に思われるんだろうけどね。


「じゃあ、そろそろ戻ろうか?」


「「「「「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」」」」」


作業員を連れて魔物の解体処理をしている場所に戻る。


「シュラ ありがとうな。手伝ってくれたみんなもありがとう!」


「「「「「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」」」」」


そのまま車で村の出入口まで戻り、携帯電話の店(ショップ)に戻る。


携帯電話の店(ショップ)に戻ったら、スタッフの四人に、昼ご飯の前に、作業員が料理を受け取りに来る事を伝える。


「と言う事で、ここで働いている人の分を除いて、毎回 作業員に余剰な余った料理を持って行って貰ってね」


「「「「はい」」」」

「わかりました。助かります」

「アユムは何かいつも凄いね」


今では携帯電話の店(ショップ)の中心的な店員となったサクヤが、俺に供えられた料理の管理もしてくれそうだ。

ナノはいつもの様な平常運転。


「じゃあ、俺はまた照明の取付工事にまわるね」


「「「「いってらっしゃい!」」」」




そして・・・・・・


前回と同じ様に、訪問する先々で、過剰な接待を受けつつ、頑張って照明の取付工事を済ませる。

お酒は今回は丁重にお断りする。飲酒運転はダメだからね。

前回と同じく、訪問する多くの家で、娘さんの過剰な接待を受けるけど、今回も負けない!

娘さんのお持ち帰りも勧められるけど、どんなに可愛くても血の涙を流しながら、お断りする。

だって、可愛いんだもん!!

某秋葉原を中心に活動するアイドルグループのメンバーよりも、ずっときれいだったり可愛かったりする高身長なハイスペックのお嬢さん達が、過剰接待やお持ち帰りのお土産として勧められるんだぞ!!

うん。苦しかった。

何を頑張ったって、取付工事よりも、おもてなしとして出される料理を食べる事や娘さんの過剰な接待を断る事を頑張った。うん。


頑張って今回は六軒 済ませました。


夕方 携帯電話の店(ショップ)に戻る。


「ただいま!みんな お疲れ様!」


「「「「おかえりなさい!」」」」


「どう?大丈夫だった?」


「はい。大丈夫でしたよ」


サクヤが代表して答える。


「お供えの料理はどう?」

石室の蓋を開けながら聞く。


「きれいに無くなりましたよ」


「良かった」


「じゃあ、後は良い時間になったら、閉店作業をして店を閉めてね」


「「「「はい!」」」」


「じゃあ、俺は村の外の魔物の解体処理をしている所とか、工事現場とかに行くから」


「「「「はい!」」」」


「じゃあ、お疲れ様でした」


「「「「はい!」」」」



魔物の解体処理は、人数を増員したから、今日一日で、かなり進んでいた。

まだまだ処理が必要だけど、多くは傷む前に処理が出来そうだ。


貯蔵庫に着いて、貯蔵庫の扉を開けて中を見ると、殆どが肉が運び込まれていた。

やはり一階部分だけでは、貯蔵出来る量が足りなかった様だ。

二階部分も出来ても足りるか微妙だ。

冷凍以外に、燻製や干し肉にもしているから、そっちを増やしたら良さそうだけど、それにはそれで問題が有る。

それは【塩】だ。

この世界?この村では、【塩】が凄く貴重だ。

気軽に使える調味料では無い。気軽に使える物では無いが、燻製にも干し肉にも、【塩】は欠かせない。

無ければ出来ないし、加工する際に使う量が少なくても、日持ちの良さに影響する。

つまり、簡単に燻製や干し肉も増やせない。


それなら、どうするのが良いのか?


これまでなら諦めるしか無かっただろう。

でも、俺なら冷凍させられる。冷凍出来る貯蔵庫を増やせば良い。


シュラの指示かな?五人の管理者の指示かな?

既に二階部分に続く階段部分のブロックが取り除かれ始めている。


「大丈夫みたいだね。疲れたから風呂を先に済まさせて貰うよ。シュラや管理者の五人に伝えておいて」

作業員の一人に伝言を頼む。


そのまま、作業員達より早目にお風呂を済ませる為に、早々に公衆浴場に向う。


「はぁ・・・・・・ 気持ち良い・・・・・・」


早く公衆浴場に来てお風呂に入ったのは、昨日の様にフェムト達と一緒に入らなくても済む様にだ。

俺はゆっくり気兼ね無く風呂に浸かりたいんだ!!


「アユム!お待たせ!」


って!


「ピコ!なんで!?仕事は!?」


「早目に済ませたよ?アユム いつも言うじゃない?ちゃんと休憩しろって」


「そっ…そうだけど、ダメだろ!色んな意味で!」


「えーっ?昨日 私 一緒に入れてないし・・・・・・」


「いや、ダメだって!」



「アユム また一緒だね」


「フェムトも!?ダメだって言っただろう!?」


「自分の仕事は済ませたよ」


「そっか・・・・・・ じゃ無くて!済ませたにしても、ここは男湯!!」


「「アユムと一緒に入りたい」」


「いや、困るって・・・・・・」


「ダメ?」


可愛く凄く小柄なフェムトが下から上目遣いに見詰めながら言う。


「・・・・・・ えっと・・・・・・ ダメ?・・・・・・ダメなんじゃないかな?うん・・・・・・」


「ダメなの?」


フェムトよりは大きいが、それでもかなり小柄な可愛いピコも上目遣いで聞いてくる。


「あ・・・・・・うん・・・・・・ダメ?ダメなんじゃ・・・・・・ないかな?うん・・・・・・」


「「一緒に入りたい」」


「あー・・・・・・ はい・・・・・・」


妥協させられた・・・・・・


だって、可愛い顔で、泣きそうな目で見てるんだもん。

ほら、子犬の様なって感じ?小動物的な可愛さの有る容姿で、弱々しく縋るように見詰められながら、この状況でダメって言える男が居るんだろうか?




三人で早目に浸かって、セルの樹脂製糸のボディタオル替わりの物で身体を擦って、掛け湯をしてから、また浸かっていると、聞き覚えのある声が聞こえてきた。


「あっ!良かった!アユム!」


ナノだ。


「御主人様!」


テラも来た!


「ごめん。そろそろ出る頃なんだ・・・・・・」


「「エーーーーーーーーーーーッ!?」」

「もう少し一緒に浸かろうよ!」

「御主人様 一緒に居たいです」


「ごめん。もう逆上せる(のぼせる)から・・・・・・」


「仕方無いなぁ・・・・・・」

「はい・・・・・・」


ナノもテラも凄く残念そうだけど、仕方無い。

それに、ここは男湯だ!!





仕事を早目に終えたと言う二人を伴って、車で村まで向う。

はぁ・・・・・・まだ夜に仕事が有るんだよな・・・・・・

同じ世界を舞台にした「異世界『ながらタブ』事情 《異世界タブレット端末普及推進奮闘記》」も書いています。

読まなくても困りませんが、読むとより状況が解ります。

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