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異世界 『ながらスマホ』事情  作者: 一等神 司
第二章 スマホ中毒者から始まる文化大革命
33/83

魔道具師の夕辺

今日は、良くも悪くも色々な事が有った。家に帰ってホッとしている。


今では魔道具(まどうぐ)と村人達に呼ばれる様になった、俺の作るスマートフォンやスマートフォンの技術を転用した道具。

その材料となる、魔石や魔鉱や魔鉱石の採掘場である、元々は山賊達が住処としていた崖付近に、魔石や魔鉱や魔鉱石を採りに行ったら、前人未到の洞窟の探検をする事になってしまった。

その中には、セルと言う、古代文明の遺産と思われる、キューブ型の疑似生命体がいて、最初は捕食対象にされてしまい、大量のセルから攻撃される事態に・・・・・・

威圧を使う事で、セルを服従させられたから、事態を解決出来たが、ヤバかった。


[ヤバくはありません]


「は?どうして?攻撃されてたじゃん」


[元々 古代人が活用する目的で作られた物です。つまり人が使う【道具】です。人の遺伝子を取り込んだ際に 取り込みを拒否する様に 設計されていました]


「つまり、どう言う事?」


[捕食をしようとセルが人の組織を取り込んでも 遺伝子情報から捕食行為が停止されます]


「セルは人間を食べる事が出来ないって事?」


[はい。そうです]


「じゃあ危なくなかったのか・・・・・・」


[はい。アユム様に限って言えば・・・・・・ですね。アユム様以外の人物だと危険でしたが]


「へっ?何故 俺だけ除外される!?」


[御自身の身体能力を理解されてませんか?捕食行為の前に 攻撃されます。アユム様の身体能力でなら致命傷を避けられますが 普通は死の危険まであります。馬鹿ですか?]


「おい!馬鹿ですか?って何だ!そうかも知れないけどね!馬鹿って事じゃなくて、身体能力の事がね!」



「ねぇ?アユム?どうしたの?独り言が凄いけど・・・・・・」


そうだった!三人娘が居るんだった!洞窟でずっと声を出してシムと話してたから、つい声を出してた!

だって、心の中だけでって話してる感じが無くて、違和感が有るから!


「いや、ナノ 嫌な事を思い出してね!ビックリしたよね?ごめん!」

誤魔化せるか?これで?


「そうだったんだね?ビックリまではしてないよ。アユムが変なのはいつもだから」


「いつも変って・・・・・・ 普通でしょう?」


「ううん。変」


「そっか?納得出来ないけどね!さて、ご飯の時間まで、もう少し頑張るか・・・・・・」


「うん。頑張ってね」


さっき やっと洞窟探検に時間を潰されてしまって、予定の数を作れなかった、掘削機の残りを作り終えた。

これで作業員の三分の一は、掘削機を使って作業が出来る。

作業員の三分の二は、掘削機を使って作業している者の補助や掘削機を使った作業の交代要員、そして魔物の処理や肉の保管庫が完成した際の肉の運搬係をして貰う。


今から魔動ドローンに自動運搬設置をさせる【中継器】を、明日使う必要な量を作成する。


そして、現在 魔動ドローンは、四台が常時稼働し、村の周囲を巡回警戒している。

シムに異常を監視させているが、シム単体での判断では、不十分な事が解ったので、警備をする専門職を作り、警備担当者にモニタリングさせる体制を作らなきゃならない様だ。

って事は・・・・・・


なあ?シム?

ライトとかスマートフォンの機能を転用したのと同じ様に、スマートフォンの画面を巨大にした物を作るのって可能?


[ディスプレイと言う事ですよね?可能です]


そうだよね。可能だよね?

そのディスプレイにスマートフォンで受信した画像を表示させる様にも出来るよね?


[はい。可能です]


うん。良かった。

これで、その魔動ディスプレイと魔動ドローンをリンクさせれば、警戒用のモニターが出来る。

でも、今は後回しだな。


後少しで、明日の必要量の【中継器】が出来上がる。


[でも 失礼ですね]


「どうした?シム?」


[私の判断では不十分って]


「いや、今日 騒ぎになってたのに、知らせなかったろう!?」


[些末な事です]


「いや、だからその判断が・・・・・・ まあ、ごめんよ。でも、ほら、シムの代わりに監視する奴が出来たら、シムの負担も軽くなるでしょう??」


[そうですね]


何か機嫌が悪そう・・・・・・


[気のせいです]


はいはい・・・・・・


やっぱり声を出した方が自然な感じがして楽だな。

でも、誰か居る時には、気を付けなきゃな。


って、俺の自宅になったのに、どうして三人娘がいつも居るんだ?


「さて、出来た!」


やっと予定量の【中継器】が完成した。

後は、これを明日からドローンに自動で運搬と設置をさせたら、一気にマップの詳細範囲が拡がる。

最大サイズのドローンには、【基地局】の自動での運搬と設置をさせたいのだけど、中空とは言え、かなり大きい【基地局】を、このサイズのドローンで運搬と設置が可能なのか、微妙である。

でも、今回作ったトラック型の魔動自動車に載せられるサイズでとなると、これが最大だったんだよね。

これでも荷台から横側が、はみ出している位だ。


「次は・・・・・・」


なあ?シム?

冷媒はどうしようか?


[そこですね。アンモニアなど、比較的この世界でも手に入りそうな冷媒の候補は有りますが それを使って作れるのか・・・・・・]


冷媒を圧縮するのは、魔動モーターを使って可能だから、熱交換させる為の冷媒さえ準備が出来たら、何とか作れそうな気がするんだけどな。


[そうですね。故界(こかい)と同じ様に、室外機と本体を分けて・・・・・・]


「どうしたの?アユム?難しそうな顔をして?」


「あ、魔法の事で悩み事をしてたんだ。あっ!フェムト!魔法を使う時に、熱を集めて対象物を焼いてたよね?逆も可能?」


「熱を対象物から取り除くって事?可能だよ。利用する所が無いから使う事は無いけどね」


「フェムト!ありがとう!」


そうだよ!何もかも元の世界の技術を真似する必要は無いんだよ。

この世界では魔法が在る。その魔法で代用出来る事は、代用すれば良いんだよ!


スマートフォンで魔法を管理出来る様になったと言う事は、スマートフォンの技術を応用した物でも、魔法現象を再現出来る筈だ!


[はい。その様に組み込む事は可能です]


だよね?

じゃあ、冷媒を圧縮して熱交換していた部分を、魔法での温度操作で代用したら・・・・・・


[アユム様の望む物は作れます]


じゃあ・・・・・・ 先ずは一つテストで作ろう。


[作成しました]


はやっ!

やっぱり室外機とホースは付いているんだね。


[はい。室外機側で空気を冷やし 冷えた空気はホースを使って室内に 室外機側に残った熱い空気は 外に排出されます。魔法現象を逆転させ 熱い空気を室内に送り込む事も可能です]


「出来た!異世界初のエアコンだ!」


「なにそれ?」


ピコが不思議そうに出来た物を見ている。


「室内の空気を冷やしてくれる魔道具(まどうぐ)だよ」


「この部屋を冷やすの?」


「いいや、これで冷やすのは、ここじゃないよ」


なあ?シム?

放出される熱が勿体無い気がするんだけど・・・・・・

折角 魔力を使って冷気と熱が発生する訳だからさ、両方を使いたいよね。


[可能ですよ]


これは現場で改善かな。


それと、スマートフォンの販売が出来なくなってるのが困るよね。

俺が貯蔵庫を作る事を全く見ない訳にもいかないし、スマートフォンの販売に関しては、もっと俺が居ないと困る。

スマートフォンの作成が出来ないからね。

紙が貴重だから、貯蔵庫の図面とか準備するのが大変だし、識字率が低いから、図面を作っても、それを読めない訳で・・・・・・


[夜間 セルに貯蔵庫の拡張の作業をさせるのはいかがでしょう?]


えっ?そんな事が出来るの?


[はい。魔石や魔鉱や魔鉱石の採掘に利用されていた様なので 穴を拡げる作業は得意な筈です]


なるほど・・・・・・


[適切に指示を与えておけば 自動で作業するロボットの様な物です]


でも、それだと、貯蔵庫予定地の近くに、セルを待機させておく場所が要るよね。


[そうですね。それだけ準備出来れば良いかと]


今からじゃ無理だな。明日以降か・・・・・・


スマートフォンの生産も、俺一人でじゃ普及させるのに時間が掛かるなぁ・・・・・・


[スマートフォンを作成する機能を独立させますか?]


えっ!?出来るの!?


[はい。出来ます。スマートフォンですから]


いや、それスマートフォンと関係無いから!!


[いえ 関係有りますよ。【賢い(スマート)】ですから]


はいはい。またそれかよ!


その作成機能を独立させるのは時間が掛かるの?


[いえ 今 有る材料で直ぐに出来ます]


じゃあ・・・・・・ それも作るか・・・・・・


[作成しました]


手に持った魔石と魔鉱と魔鉱石が眩く輝き、光がおさまった後には、奥行き約三十センチ、横幅約二十センチ、高さ十センチ弱の形状の物が現れた。

上には片側が繋がっている蓋の様な物がある。


[蓋を開けると、中に窪みが有るので、そこにスマートフォンの材料となる魔石 魔鉱 魔鉱石を入れて下さい。蓋を閉めてスイッチを入れると作成されます]


スイッチって無いじゃん。


[もちろん 照明と同じ方式です]


つまりスマートフォンを上に載せると、スイッチとして機能するんだね?


[当たり前でしょう。学習して下さい]


あれ?当たりがキツくない?


[今日は色々と作成して疲れました]


あ、ごめん。でも、シムも疲れるんだね?


[嘘です]


「嘘かよ!」


[はい。軽い冗談です]


「軽くない!突然 やられてもわからない!」



「どうしたの?アユム?」


「いや、シムが・・・・・・ いや、フェムト 何でもない・・・・・・」


シム!思わず声が出ちゃったじゃないか!


[アユム様がドジなだけです]


うぉいっ!ドジって!俺に無理にドジキャラ設定を付けるな!

ドジキャラなのは、幼馴染み一人で十分だ!!

そう!絶対 あいつ 寝坊か何かドジして、旅行の待ち合わせに間に合わなかったんだ!きっとな!


[ドジキャラなんて言ってません]


そうだけど・・・・・・


[ドジでおマヌケさん と言いたいだけです]


おい!今日はトゲが有るな!


[疲れはしませんが 色々と作って飽きました]


それは本当なんだな?本当だな?また嘘とか言わないな?


[はい。本当です。ドジでおマヌケなアユム様]


くっそぉーっ!なんだそれ!


[テストはしますか?]


明日で良い!!




「アユム!食事の迎えが来たよ!」


「あ、ナノ 今行く!」


さて、領主様(ガロン)の屋敷に移動するか・・・・・・



あのさ?シム?

もしかして・・・・・・

【中継器】や【基地局】も、作成を独立させたり自動化させたりって・・・・・・

出来ないんだよね?


[何を馬鹿な事を仰ってるのでしょうか?]


だよねぇ・・・・・・

そこまで出来ないよねぇ・・・・・・


[出来るに決まっているでしょう。馬鹿ですか?]


「出来るの!?」

あっ!三人娘に変な顔をされてる!

って、馬鹿って!馬鹿ってまた言った!!


[いいえ 私は 馬鹿ですか? と疑問符で確認しただけです]


いや、それ 実質的に馬鹿にしてるじゃん・・・・・・

でも、出来るんだね。

明日までに【中継器】の作成機を作って、携帯電話の店(ショップ)に置ける様にしよう。

それで【中継器】を安価に販売すれば良い。

無料で蒔いても良いけど、もし設置目的じゃ無い奴が、大量に抱え込んでも困るからなぁ・・・・・・


これで携帯電話の店(ショップ)に俺が居なくても大丈夫になった。

ずっと居ないのは困るだろうけど、店番を他の人間に任せられるのは助かる。




さて、晩御飯も肉料理がメインかな・・・・・・

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