表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界 『ながらスマホ』事情  作者: 一等神 司
第二章 スマホ中毒者から始まる文化大革命
27/83

掘削機 と 風呂

領主様(ガロン)から衝撃的な事実も含めて、色々と話を聞かせて貰った後、魔物の肉を保存するのに使えそうな岩穴の場所まで、マブダチの様になってしまった、超年の差の友となった領主様(ガロン)に案内して貰い、良い感じの所なのを、確認させて貰った。

うん。確認だけじゃ無く、この場所も魔物退治の褒美として貰った。

いや、勢い的には、領主様(ガロン)の治めている領地全部さえも、俺にくれそうな雰囲気だった。

多分 俺が「くれるなら貰うよ」って言ったら、即答で「じゃあやるよ」と、領主様(ガロン)の領地をくれただろう。

しかも、フェムト ピコ ナノ の三人娘付きで。

ヲイ!!!


今はその場所の片付けをしている。

領主様(ガロン)と入れ替わる様に来た、三人娘も一緒に手伝ってくれている。


「こりゃ四人じゃ無理だな」


「そうだね。領主様は手伝いを寄越してくれるって言ってたんでしょう?」


一番近くで作業してたフェムトが、俺の独り言に反応した。


「うん。言ってたよ。でも、数人程度増えても、肉を保存するのに必要な空間が確保出来ない。もっと穴を拡げたいよね。しかも、肉を燻製や干し肉に加工してくれる人手も欲しいよね」


「それじゃ全然 人手が足りないね」


「だねぇ・・・・・・ こりゃ山賊に手伝わせるしか無いな・・・・・・」


「それ良いかもね」






「はぁ はぁ・・・・・・ お待たせしました!遅くなって申し訳御座いません!」


程無くして、領主様(ガロン)が手伝いを三人寄越してくれた。

二十歳の女一人と十代半ばの男?男の子?の二人の三人だ。

男子は女の子の様に可愛らしい顔で、話さなければ女の子に見える二人だ。兄弟らしい。十五歳と十四歳、男の娘??って雰囲気だ。

で、三人増えたけど、全然 人手が足りない。

そこで、今日は別の事をやる。

三人娘も含めた、この六人に、山賊数十人の指揮を任せる事にする。

その打ち合わせを、今 やっておく。


「って事で、班を二つに分けます。 一つはフェムト班で、リーダーはフェムトな? もう一つは、ガロン班で、リーダーはサラだっけ?君に頼むね」

それぞれの年長者にリーダーを頼む。

リーダーには、他の二人に指示をして貰い、その二人も含めた三人が、班に割り当てられた山賊達に指示をする。


「本当は、魔物が村を襲う前に、山賊達を使って、村の周囲の塀を、もっと強固に変えておきたいって、領主様(ガロン)に言ってたんだよね。残念ながら間に合わなかったけどさ」


「そうだったんですね。でも、アユム様のお陰で、村は無事で済みました」


サラがペコリと頭を下げると、他の二人の男の子も頭を下げた。


「いや、気にしないで!俺の為にやっただけだから!」


って、ふとフェムト達三人に目を向けたら、三人娘も頭を下げていた。


「うおっ!?お前達もかっ!?もうそんな事は止めてくれよ。気楽にね!」


「でも、みんな・・・・・・村の誰もがアユムに感謝してるよ。「神様なんじゃない?」って言ってる人まで居る位だよ」


フェムトが目を潤ませながら、ゆっくりと言葉にする感じで、話し掛けてきた。


「いや、神様って・・・・・・ 俺は普通の一般人だよ。凡人」


「どこがっ!?」


ナノの言葉に、他の五人が何度も頷いている。

えっ?何か突っ込みを入れられる様な事を言ったかな?俺?


「じゃあ、俺は明日の準備で出掛けるから、六人も明日の準備と領主様(ガロン)への伝言をお願いね」


「「「「「「はい!」」」」」」


「いってらっしゃい!」

「「いってらっしゃい!」」

「気を付けてね」


「ああ、行ってきます」

フェムト達の言葉に手を振って応える。


「「「いってらっしゃいませ!!!」」」


「うぉっ!?ビックリした。行ってきます」


元気の良いサラ達の見送りの言葉に、思わず驚いてしまった。


さて、俺が一人でやるのは、明日の作業の機材を準備する事だ。

岩盤質の崖の周辺は、穴が複数 開いているが、奥行きが足りない。

だから、ガッツリと穴を拡げて、利用し易くする。

でも、手作業じゃ昔 領主様(ガロン)がやらせた様に、大して拡がりはしない。


で、シムによれば、魔力モーターを使う事で、強力な掘削機を作成出来るそうだ。


手作業が無理なら、掘削出来る物を作れば良い。

俺にはそれが出来るスマートフォンが有るんだからさ。


先ずは、掘削機を作る為に、サラ達が持って来てくれた藁?麻?何か天然の素材を使ってある大きな袋を五枚持って、山賊の住処になっていた崖まで、その材料となる魔石や魔鉱や魔鉱石を採りに行く。


三人娘も一緒に来たがったが、もしかすると、まだ魔物が現れるかも知れないので、今回は大人しく村に帰って貰った。


移動の途中は、もう少し広い範囲で、マップに詳細なデータが表示される様に、【中継器】の設置数も増やす。

本当は、もう少し森の中まで【中継器】を設置したら、より早く正確に魔物を探知可能になるんだけど、今はその余裕が無い。







「こんなもんかな?」


[はい。当初 必要な数の掘削機の作成が可能な量は採れました]


「でも、まだまだ足りないよね?」


[はい。掘削機は多くても困る事はありません。明日は この掘削機を使って作業をして貰い アユム様は この場所で 自動車の作成をされる事が望ましいです]


「そうだね。物を運ぶのに、自動車が有った方が良いよね」


[はい。そして 作成した自動車に 載せられるだけの掘削機を作ってから載せて 貯蔵庫予定地に持って行くと 作業が捗ると思われます]


「了解。そうするよ」




薄暗くなってきた村に戻ると、俺の家になった家屋には、三人娘が待っていた。


「お帰りなさい」

「お帰り!」

「あ、お帰り!」


フェムト ナノ ピコ が迎えてくれた。

ん?三人共 何かモジモジしてる。


そして、家の庭の部分には、大きな桶?子供のビニールのプール程の大きさの木の桶の様な物が置いてあった。

高さは、1メートル無いかな?七十か八十位の高さだと思う。

直径は1メートル強かな?


「これ 領主様が贈り物として届けてくれたよ」


フェムトはそう言付けされた様だ。


うん。領主様(ガロン)の意図がわかった。

やった!うん。本当に領主様(ガロン) ありがとう!!


「風呂だね。うん。お風呂に利用してって事だよね!」


「そうなの?アユムにあげるとしか聞いてない」


お湯を沸かさなきゃ!

これを倉?倉庫?作業小屋?の様な所に持って行き、風呂として利用し易い様に、巨大な桶を加工する。

とは言っても、簡単な加工だ。底に小さな穴を開けて、そこに合う栓を準備するだけだ。

じゃないと、お湯を貯めて入浴した後、水を抜くのが大変だ。

取りあえず、釜でお湯を沸かして、大きな桶に湯を注ぐ。

ある程度 お湯が貯まったら、水を注ぎ、湯の温度を調節する。


さて、久し振りのお風呂だ!


ゆっくりと、ゆっくりと、少し熱めにした湯に入る。

湯の高さは、普通の風呂と較べたら低い。

50センチも無い位しか貯めてない。

多く貯めるのは大変だし、しかも多過ぎると桶から溢れてしまう。


「ふぅ・・・・・・ ああ、良い湯だ。うん。お風呂は良い・・・・・・」


「お湯に入りたがるって、本当 アユムは変だな」


「いや、気持ち良いんだよ。この辺りじゃ風呂には入らないみたいだけどさ。って、おい!入浴中に来るな!」

ナノが小屋に入って来やがった!


「へー!?気持ち良いんだ?私も入ろうかな?」


「ああ、後で入ったら良いよ。って、おい!今 入ろうとするな!脱ぐな!おい!何をしてる!?」

ナノが服を脱いで、風呂に入ろうとしている!!


「良いじゃん。私達の仲だもん。気にしなくても良いじゃん?」


「仲って!?いや、そんな一緒にお風呂に入る程の仲じゃ無かったよね!?」


「えっ?一緒に入る程の仲だよ?」


「こら!ダメだって!ヤバいって!こら!ダメ!ダメだって!」

話している間にも、ゆっくりとナノが服を脱いでる。


「大丈夫!大丈夫!」


「大丈夫じゃない!じゃあ、俺はもう出るから!」

もう無理!ナノが一緒に入ろうとするんなら、もう風呂から出る!


「ちぇっ・・・・・・ じゃあ諦めるよ・・・・・・」


ふぅ・・・・・・

やっとナノが服を着だしてくれた。


「後で入ってくれよ。ごめんな?」



「私達は嫁なのに・・・・・・」


ナノが凄く小さな声で、何か呟いたけど、よく聴こえない。

「ん?なに?何か言った?」


「何でも無い!!」


ナノが小屋から出て行った。

何かむくれてたな。

でも、一緒に風呂は無理だって。


風呂から出ると、領主様(ガロン)の所からの遣いが迎えに来ていた。


「アユム様 お食事の準備が出来ましたので、お迎えにあがりました」


凄く深々とお辞儀をされた。

俺の使用人の様な雰囲気になっている。いや、俺は単なる客だし。


「お迎え ありがとうございます。出来るだけ早く行きます」

負けじと俺も深々と頭を下げてみる。


「いえいえ、お仕えする身としては、当然で御座います」


うおっ!?より深くお辞儀をされた!!こいつ出来るな!!

って、今 サラリと変な事を言ってなかったか?


「そうですよね。ガロンに・・・・・・うん。領主様に仕えられてるんですから、行儀作法がしっかりとされてますよね!!」

と、領主様(ガロン)に仕えている事を強調しておく。


「いえ、ガロン様からは、アユム様を「(あるじ)として行動する様に」と言われております。ガロン様に仕えている者は、同時にアユム様にも仕えているのと同じになりました。これから宜しくお願いします」


「いや、これから宜しくしませんから!!」


「それは凄く悲しいですね。多分 お食事の時に、ガロン様から説明が有ると思います」


「はぁ・・・・・・」


凄くきれいなメイドさん?家政婦さん?服装はメイド服じゃ無いけど、雰囲気はきれいで可愛いメイドさんって感じの人なのに、俺なんかに仕えているって事にしたいらしい。

俺 一般庶民ですから!!


「三人共 俺の後で悪いけど、お風呂に入りたい人は、お風呂に入って、身をきれいに洗うと良いと思うよ」


「うん・・・・・・」


ナノが小屋に向かって行った。


「二人は入らないの?」


「着替えを持って来てないし、出た後に使う拭く物も無いし・・・・・・」


フェムトが恥ずかしそうにしている。

これが女性としての普通の反応だ!

ナノは変!俺の事を変と言うナノが変!!


「まぁ・・・・・・無理して入らなくても良いとは思うけどね」


「きれいに洗ったら・・・・・・してくれる?」


「ん?なに?」


「何でも無い!!!」


フェムトが顔を真っ赤にしている。熱でも有るのかな?


「顔が赤いけど大丈夫?風邪とか体調不良?」


「大丈夫だよ。何でも無い。本当に何でも無いの」


「そう?体調には気を付けてね」


「うん。ナノが出て戻ったら私もお風呂に入るよ」


「それが良いよ。お風呂は気持ち良いからね」


「うん・・・・・・」


「じゃあ、先に領主様(ガロン)の所に行っておくね。待たせるのも悪いしさ」


「うん。他の二人にも伝えておく」


「お願いするね。あ、ピコにもお風呂を勧めておいて」


「うん。わかった・・・・・・」






「お待たせしました」


「おっ?風呂に入ったんだね?」


「うん。大きな桶 ありがとう!助かったよ」


「いえいえ、どう致しまして。前に見たのを思い出して、それで魔物退治の褒美としてあげただけだから」


「いつもの三人は?」


「風呂に入ってるよ」


「そう?じゃあ先に食べ始めようか?」


「いや、三人に悪いから待ちたいかな」


「アユムがそう言うなら待とう」


三人を待つ間に、明日の作業の話をした。

特に、捕まえた山賊を作業で使いたい事を伝えた。


「前に話した事を実行するんだね?」


「そう言う事。あいつ等には、自分の食べる分は、自分で稼いで貰うさ」


「良いと思うよ。全面的に協力するよ」


領主様(ガロン)と話している間にも、美味しそうな肉料理が、目の前に並べられていく。

酒も準備されている様だ。


今日は良い夜になりそうだ。

風呂は良い。そして、風呂好きな主人公は、温泉に入りたいと思ってます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ