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異世界 『ながらスマホ』事情  作者: 一等神 司
第二章 スマホ中毒者から始まる文化大革命
25/83

死屍累々

大量の命が失われます。

このアガタの村に、大量の魔物が近付いている。

こうなる前に、村の周囲の塀を、もっと強固にしたりして、魔物への防御力を上げようと思って、領主のガロンにも話していたのに、間に合わなかった。


ショップの手伝いをしていた三人娘には、領主様(ガロン)の所に行く様に指示し、スマートフォンからの情報を使っての村人の避難誘導を頼んだ。


店内のスマートフォンのマップにも、魔物の位置を表示して、店内の客にそれを見せて、三人娘の避難誘導に従う様に促した。


「この様な事態です!開店初日ですが、本日は閉店します!御来店頂いた皆様!ありがとうございました!そして、魔物から逃げ切って生き延び、また当店にスマートフォンを買いに御来店頂ければと、深くお願い致します!」


さあ、この村で開店した自分の(ショップ)を守る為に、俺は戦わなきゃならない。


先ずは、武器だ。


宿に利用している家屋に、刀と弓と大剣を置いてある。

それを取りに行かなきゃ!


「みんな!この村に魔物の群れが向かってる!領主様とフェムト ピコ ナノの指示に従って、安全な所に避難して下さい!!」


移動をしながら、村の中で叫び続ける。

誰も死なせたく無い!!


だけど・・・・・・

人相手では無双出来た。

でも、魔物相手でも勝てるのだろうか?

正直 怖い。怖いけど、ここが壊滅したら、俺も住む所を失う!!

戦うしか無いんだ!!


俺に懐いてくれている、フェムトやピコやナノも死なせたく無い!


護る!絶対に護ってやる!!




「これだ!これで戦える!」


宿にしている家屋に、刀と弓と大剣は、俺の事を待っていたかの様に、黒光りしていた。

刀と弓を背負い、大剣を担いで村の出入口に向かって走る。


[サポートを適切に出来る様に 私を大剣に組み込んで下さい]


「わかった!頼むぞ!シム!」


[了解しました]


もう魔物の群れは、村の出入口近くまで迫っていた。


全速力で駆けてきた勢いのまま、村を護ろうと武器を構えて、人の壁となっている村人達を飛び越える。


着地すると、数メートル先には、魔物の群れだ。

そのまま魔物の群れに向かって、勢いのままに走り向かう。


「さあ 腹を括れ!俺!」


目の前に迫る巨大なイノシシの姿をした魔物。

魔物の集団は、多種多様な魔物が混成だった。

イノシシに似た魔物の他には、クマに似たもの、ダチョウの様な姿のものもいれば、ティラノサウルスの姿の予想図に似た魔物までいる。

全ての魔物が、元の世界の生き物と較べて、遥かに巨大だ。

巨大なヘビもいて、長さが10メートル以上は有りそうだ。

こいつら 魔物と言うより怪獣だな。

目の前のイノシシの魔物は、体高が4メートルは有るんじゃないだろうか?


「アユム 行きます!!」


ザッシュッ!


黒い大剣を一薙すると、殆ど音も無く、イノシシの魔物だけでなく、その周囲の魔物も血飛沫をあげて倒れる。

ネコ科と思われる、一緒に切断された魔物は、体長が5メートルは有りそうだ。

そのまま村に続く道を進む魔物に向かって、大剣を振るう。

魔物は巨大な分、木々の無い道以外では、木に邪魔されて動きが鈍い。

本来 森の中を得意としてそうな日本猿に似た姿の魔物も、元の世界のゴリラよりも巨大で、木々の間を抜けようとしても、幹や枝に邪魔されて、思う様に移動が出来ないでいる。

それなりに動けているのは、道を進んでいる魔物だけだ。

その道を向かって来る魔物の侵攻を抑えたなら、村への襲撃をある程度 防げるだろう。かなり被害が軽減する筈だ。


シュッ!


魔物に振るう大剣は、俺の人外の様な身体能力の為なのか、それとも剣の鋭さの為なのか、分からないが、よく切れる包丁で、トマトでも切るかの様に、ほぼ音も無く、魔物を切り裂く。


サシュッ!


殺す!殺す!殺す!殺す!

死ね!死ね!死ね!死ね!

狩る!狩る!狩る!狩る!


シュッ!


てめぇーら!全部 狩ってやる!

お前等の命を刈ってやる!!


シュッ!


村の出入口の前には、大量の魔物の死骸が積み上がる。

それが障害となり、魔物の侵攻を阻み始めた。


サシュッ!


[アユム様 この魔物の群れのボスと思われる個体を発見しました]


シュッ!


「えらい!どこだそいつは!?」


サシュッ!


[この集団の最後尾の狼の魔物と思われる個体です。その個体が他の狼の魔物に指示を出して この魔物の群れを村に誘導している様です。この道を真っ直ぐ山側に向かった先にいます]


シュッ!


「マップに解る様に表示してくれ!!」


[強調表示します]


シュッ!サシュッ!


「こいつか!よし!そいつを先ず狩るぞ!」


シュッ!シュッ!

シュッ!

サシュッ!


魔物を踏み台にしながら魔物を切り裂き、魔物のボスに向かって全速力で進む。


シュッ!

サシュッ!

シュッ!シュッ!シュッ!

サシュッ!シュッ!サシュッ!

シュッ!


見付けた!

確かに見た目は狼だが、体高が4〜5メートルは有る。

狼と言うにはあまりにも巨大だ。


「お前を狩れば、群れの統率が取れなくなるよなぁ?クソ犬!!!」


サシュッ!


ボスと思われる個体の首を斬り落とす。


ワォ━━━━━━━━ンッ!!


ボスの一番近くにいた巨大狼が遠吠えをした。

それに合わせて、魔物の群れを村に向かって追い込んでいた、他の巨大狼が逃げ出した。


「逃がすか!シム!狼はマップで強調表示してくれ!」


[了解しました。強調表示します]


シュッ!シュッ!

サシュッ!

シュッ!サシュッ!


他の魔物は後回しにし、マップに強調表示された巨大狼を追い狩る。






「さて、こんなもんかな・・・・・・」


俺の手には、血に塗れた大剣が一つ。

俺の全身も至る所に、返り血が着いている。


村の周囲には、夥しい数の魔物の骸。

俺が魔物を斬り捨てながら進んだ所にも、延々と斬り裂かれた魔物の亡骸が転がっている。

少なくとも1キロ程度は続く、血塗れの魔物の死骸が横たわる道。


巨大狼の魔物を狩り尽くしたら、他の魔物の多くは逃げ出した。

魔物の全てを狩ってしまいたかったが、残念だが数が多過ぎて狩り切れなかった。


そして、残されたのは、魔物の大量の死肉だ。

その中には、イノシシに似た個体など、見るからに食えそうな魔物も多い。


「シム 俺の目と同期させて、狩った魔物が食えるのか、解析結果を表示してくれよ」


[了解しました。アユム様の目と同期します。]


やはりな・・・・・・

目に映る解析結果では、【食用可】の表示ばかりだ。

これで村では肉には困らない。いくらでも肉が食い放題だな。


しかし、ここには冷凍庫などの品質を保てる保管庫が無い。

大量の肉の保存方法を考えなきゃな。


燻製や干し肉とかかな?

でも、量が多過ぎて、全てを加工する前に、加工が遅れた物は、腐ってしまいそうだ。

冷蔵したい。洞窟とか低目の温度の所で、一時的に保管したら、少しは違うかな?

肉の保存に関して、領主様(ガロン)に相談してみよう。

にく!ニク!肉!にくぅ〜!

肉が食べ放題となった主人公です。


でも、野菜もちゃんと食べましょう。

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