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異世界 『ながらスマホ』事情  作者: 一等神 司
第一章 辺境から始まる異世界での『ながらスマホ』
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長くて太くて硬くて黒い物

三人との話し合いは終わった。


俺はフェムトと二人で先頭を行く事になった。

理由は「アユムほどに強いなら、魔物が襲って来ても、大概の魔物なら撃退出来る」という事らしい。

いや、さっきまで俺を捕縛して連行しようとしてたよね?君達?

と口から出そうなのを抑えて、話を進めた。

何しろ急がないと、領主様の所に着くまでに、暗くなってしまうらしい。

三人の話で、魔物が存在する事が確定したのだから、それが分かっている状態で、日が暮れたジャングルの中を、大人数で歩いて移動したくは無い。

大人数でも強者の集団なら、まだ良いが、戦えない女子供も含めた、しかも男達もガリガリに痩せ細った、餓死にしそうな者ばかりの集団では、その魔物とやらに襲われたら、絶対にゴロゴロと人が死んでしまう。


だから、早く移動を始めたいのだが、シムが

[ここから移動を始める前に、近くに【基地局】設置に適した場所が在りますので、設置してから移動を開始する事を、強く進言します。それと一緒に、この一帯の要所要所への【中継器】の設置を行う事が望ましいとも、進言致します]

と、言うので、【基地局】と【中継器】の設置を、急いで行っている。

それと序でに、崖下には【基地局】や【中継器】などの材料になる黒い石、魔鉱石や魔石や魔鉱らしいが、それが多く有るので、拾って補充している。

それと、巨大な魔物が存在しているのだから、武器もそれに合わせて、巨大な物を生成しておこう。


「この位 どデカかったら、かなり大きな剣が創れるかな?」

落ちている枝と言うには、かなり大きい物を、剣を創造する材料として選んだ。

太さは直径が約30センチ以上は有り、長さも10メートル以上は有る。

枝と言うより倒木だ。


「シム これを巨大な剣に変えてよ」


[了解しました]


手に持った倒木並みのサイズの枝が光り輝く、そしてその光が消えると、俺の右手には、3.5メートル程の長さの長大な真っ黒な剣が握られていた。

最初に作った刀の様な形状の片刃の片手剣とは違い、これは両刃の剣だ。

一番 幅の広い刀身の部分は、約30センチも有る。


「ありがとうシム」


[いえ、どう致しまして]


「なあ?シム?」


[はい。なんでしょうか?]


「今 スマホにアプリがほとんど無いじゃん?故界(こかい)のスマホで、よく利用していたアプリを、こちらで再現って出来る?スマホなのにアプリがほとんど無いのは寂しいし、そんなのはスマホじゃ無いと思うしさ」


[全てでは無いですが多くは可能です]


「その再現出来ないアプリの理由はなに?」


[例えば、インターネット検索アプリを再現しようとしても、そもそも“まだ”こちらの世界にはウェブサイトが存在しませんので、インターネット検索アプリを再現しようがありません。他の再現出来ないアプリも、同じ様に、現時点の状況では、再現が困難だからであり、状況が変われば可能になるかも知れません]


「なるほどね・・・・・・じゃあ、再現可能なアプリだけでも、再現してよ」


[了解しました]


「三人にあげた端末にも、本人が欲しいと望むアプリをインストールしてあげたいから、アプリストアの再現もヨロシクね」


[了解しました]


「あ、特にLIMEを優先して再現をヨロシク!」


[そちらは既に再現済みです]


「マジで?やった!」

よく使ってたアプリだし、こちらでも在れば便利なアプリなのは間違い無い。


さて、設置も終わり、石も十分に補充出来たから、移動の支度をするかな。


「お待たせ、俺の用事は終わったよ。さっきの話し合いで決まった様に、三人は山賊や捕まってた人達への説明は済ませてくれたかな?」


「済んだよ」


フェムトが答えてくれた。


「なにそれ!さっきの剣や弓もだったけど、その剣はもっとどこから出したのよ!?」


ナノがさっき創った剣を見て騒いでいる。


「袋に入れてた・・・・・・って言っても、信じては貰えないよね?」


「「「当たり前でしょう!!!」」」


三人に全否定された。そりゃそうだ。


「まあ、急いで作ったんだよ。まあ、良いじゃん。じゃあ移動を開始する前に、先ずは山賊のリーダーを呼ぼうか」


「作ったって・・・・・・」

「うん。材料が無いよね・・・・・・」

「まあ・・・・・・連れて来るよ」


三人が山賊を纏めて座らせている所に、迎えに行ってくれた。


「さて、君が山賊のリーダーとの事だけど、君には俺の近くで行動して貰う。山賊の中の誰かが逃げようとしたら、君を殺すし、逃げようとした奴も殺す。これだけの人数だから、そうでもしなきゃ纏まらないからね」


「わかりました」


山賊のリーダーは、さっき創った俺の剣を見て、震えながら返答をした。

まあそうなるよね。


「ナノとピコの二人は、後方で山賊に捕まってた人達を補佐しながら、後方の警戒をお願いね」


「おうよ!任せとけ!」

「うん。頑張る」


ナノは威勢よく返事をして、ピコも気合を入れている様だ。


「定期的に電話で連絡を取り合おう。15分毎で良いかな?」


「えっ?15分ってなに?」

「うん。なにそれ?」


あ、そうか、元の世界と違って、こちらは分って時間の単位が解らないか・・・・・・


「時間の間隔の事なんだけど、分からないよね。じゃあ、俺から定期的に電話をするよ」


「わかった!」

「何か有ったら電話する!」


そう言うと、二人は山賊に囚われていた人達の所に歩いて行った。


牢から出してやったのは三人だ。

俺はその間に山賊の監視などをしていた。

開放された後、囚われていた人達は、俺にお礼を言いたいと、三人に言っていたそうだが、やらなきゃならない事が多いから、それは人里に着いてからして貰った。


「どう?そっちは準備終わった?もう移動開始しても良いかな?」


『うん。大丈夫だよ』


ナノに電話を掛けて後方の様子を聞いた。

大丈夫みたいだな。


「じゃ 大丈夫みたいだから出発しようか?」


「うん。行こう」


やっと人里に行けるよ。

捕縛からも開放されたしね。


移動途中は、フェムトや山賊のリーダーから、色々と話を聞こう。

独自用語説明:故界(こかい) = 転移前の元の世界。アユムとシムが決めた独自用語。

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