ポテト再来?
マドバ「では黒を引いた小隊はこの平野の隣の森に転送します。転送された瞬間が開始の合図です。行動範囲ですが中心の狼煙から半径100mほどの範囲で、制限時間30分です。勝利条件は相手全員を戦闘不能にするか制限時間になった時小隊全員の狼煙の距離の合計が近いほうが勝利とします。一人一人の行動を監視し、どのような行動ができるか見ていますので精一杯頑張ってください。死人が出るといけないので力は抑えてください、一応万全の準備はしています。それだはさっそく転送します」
そう言っマドバが杖を振り地面に杖を突いた瞬間フウガ周りの視界が木で埋め尽くされた。狼煙は正面に見える。
フウガ「今回は二手に分かれると見方を失うことになる。だから4人全員が視認できる距離で気づかれないように捜索しよう。俺たちは相手よりも素早く動くことが出来ると考えて、もし不利な状況になったら一旦撤退するというのを忘れるなよ」
タイシ「あと、敵のオリジナルスキルは何があるかわからないから全方向に注意を払わないとね」
フウガ「初めは狼煙を目指す。行くぞ」
そう言って4人は一定間隔に散らばった。
10分ほど捜索したころ雨が降り始めた。
フウガ(雨?危険だな、さっきまであんなに晴れていたのに)
フウガが全員に集合の合図を出すとみんなが集まってきた。
タケル「このままだと地面が滑って危険だ、もう少しスピードを上げたほうがいいかもしれない」
ユミズ「んだの」
フウガ「ひとまず狼煙の所まで走るか」
タイシ「そうしよう」
フウガ(よし、狼煙まですぐそこだな)
フウガたちが狼煙の手前まで来たその時
ポテト「フハハハ、もう少しであいつらが来るだろう」
狼煙を囲うようにアラン達がいた。しかし、人影がもう一人いる。ポテトだ。
フウガ(なんであいついるんだ?もしかしてあいつ余って陽キャグループに混ざったのか?この様子だと雨はあいつの仕業か)
ポテト「出てこい!そこにいるのはわかっている」
そう言ってポテトは俺たちがいる方向に魔法で電流を走らせた。
「「「「うぐっ」」」」
フウガたちの体に電流が流れ全員隠れているのがバレた。
アラン「こそこそと隠れてても無駄だったな」
ミナト「気絶すれば痛い目をみなかったのにな、残念だ」
そう言ってミナトはユミズの腹に蹴りを入れた。ユミズは物凄い勢いで森の中に吹っ飛ばされた。
タケル「と、飛びすぎだろ!なんつう力だ」
ミナト「一人は僕がやる」
シンジ「油断するなよ」
ミナト「負けるわけないだろ」
そう言ってミナトはユミズを追いかけた
アラン「残りは3人だ!やるぞ」
フウガ「撤退だ!」
アランとシンジがタイシに殴りかかってきたときフウガがタイシの体を引っ張りながら森に走った。タケルもすぐに撤退していた。
アラン「逃がさないぞ!」
ポテト「ま!まて!ゴミやろー!」
ポテトが電気の弾を打ってきたところを間一髪でよけて森の中に隠れた。
ユウト「逃げ足が速いな。僕のスキルで捜索する」
そう言ってユウトは目を光らせた。
タイシ「ど、どうしよ。ユミズが!」
タケル「あいつは多分大丈夫だ!」
隠れたのもつかの間
ユウト「見つけた!」
タケル「こっちだカス!タイマンしろや!」
ユウト「望むところだ」
そう言ってタケルがユウトをひきつけながら森へ走っていった。
アランとシンジはすぐにユウトに追いつきフウガたちを見つけ殴りかかってきた。
フウガ(どうする。距離を取るには、あ、そうだ土だ!)
フウガはとっさに握りしめた土を投げた
ポテト「ぴぐ」
その土はものすごいスピードで飛んだがアラン達はギリギリのところでよけ、後からついてきたポテトにぶつかり気絶した。
シンジ「ちっ使えねえな!」
アラン「まあいい今度こそくたばれって、、、あれ、あいつらどこ行きやがった」
フウガたちはアランがポテトに気を取られているすきに近くの木に素早く隠れた。
フウガ(このスキを逃すわけにはいかない)
フウガとタイシは目を見合わせると同時のタイミングで飛び出した
「「ぐh」」
フウガとタイシはものすごいスピードで後ろに回り、アランとシンジに1発入れた。
フウガ「ナイス!」
タイシ「そっちも」
フウガ(マジであぶねー、ポテトが弱くて助かった)
タイシ「ほかの二人は大丈夫かな」
フウガ「探すぞ!」
タイシ「うん」
ポテト「g、ぐ、ぐだばれ!!」
かろうじて意識を戻したポテトは電気の弾を放った。
「ぐあっ」
ポテトがかすかな意識で放った弾はフウガに当たりフウガは意識をなくした。
気が付いて起き上がると視界には晴れた空が広がっていた。
右隣には敵チームの5人が倒れていて
左にはユミズが倒れていた。
その時後ろから声がした。
タケル「勝ったぞ、ぎりぎりだがな」
タイシと一緒に来たタケルが声をかけてきた
ユミズ「んん、いででで」
タケル「ユミズも気が付いたか」
タケルとタイシはあの後何が起きたか話した。
フウガが気絶した後タイシはユウトとタケルの所に向かい二人でユウトを倒し、その瞬間にここに戻され勝ったと言われたらしい。
フウガ「ユミズはあの後どうしたんだ?」
「吹っ飛ばされたところがちょうど川での、何とか助かったんよ。ミナトが来るのはわかってださげ、すぐに隠れで追いかけてきたミナトさ思いっきり突っ込んで蹴りいれでミナトは気失ったっけ。少し安心したば腹さ一発くらった反動か知らねけどそっから記憶がとんだの」
タケル「相打ち?か」
フウガ「素人の喧嘩はぐちゃぐちゃだったな」
タイシ「勝てればいいんですよ」
タケル「お!今やってる勝負が始まってもうすぐ10分だ!そろそろ動くぞ!」
フウガ「エンネ達か」
フウガ(ここで勝負を観戦できるのか、なんか恥ずかしいな。個人の水晶がコロコロ映し出されててやだな)
そんなことを思ったのもつかの間、3人係で先生を空に投げ上げた。
一瞬にして大量の火の玉を空から打ち、一塊になるように誘導された相手の小隊は一気に棒で叩かれてエンネ達の勝ちが決まった。
タケル「おいおい、速すぎだろ」
エンネ達と相手の小隊が呼び戻された。
エンネ「お疲れさまでした」
セイナ「うん!お疲れ!」
先生「あ~先生怖かったよ~」
アスハ「作戦成功しましたね」
ヤナメ「こんなに力が付いてたことに気が付きませんでした」
遠くから先生を呼ぶ声が聞こえる
先生「あ、呼ばれちゃったので行きますね。皆さんゆっくり休んでくださいね」
そう言って先生は呼ばれた方へとことこ走っていった。先生と入れ替わるようにフウガたちがきた。
ユミズは疲れたらしくその場に座り込んだ。
フウガ「おつかれさま」
セイナ「あ、そっちもお疲れ!」
エンネ「フウガ君!大丈夫だったの?」
フウガ「うん!何とか、今起きたばっかりだけど、ちょうどエンネ達が仕掛けてるところ見れたよ」
タケル「それにしても上から魔法を打つとかよく考えたな」
セイナ「そーなの!うちのアスハちゃんえらいでしょ!」
アスハ「ちゃんはやめてください」
ユミズ「アスハァ、おっかねーの」
その言葉に反応し地面に座るユミズを女帝のごとく見下ろした
ユミズ「うっ、大変申し訳ございませんでした」
その目を見たユミズは体が勝手に土下座をしていた
アスハ「よろしい」
(((おっかねー)))
その光景を見た男たちは身震いした
タイシ(く、空気が重いなぁ~、軽くしなきゃ~)
タイシ「や、ヤナメさんそういえば結構力あるね!」
ヤナメ「や、やめてくださいよ、一応女です」
タイシ「え、あ、ごめん」
ヤナメ「いえ、大丈夫です」
タイシ(やばい!ますます重くなった、、これだから僕って男は)
さらに空気が重くなったことをタイシが悔やんでいると、あたかも空気が軽いかのようにセイナが話し始めた
セイナ「それにしてもさっきのあの勝負なんだったの?」
エンネ「フウガ君たちは頑張ってましたよセイナちゃん!」
セイナ「でも、みんなボロボロで私たちの方が強いんじゃない?」
「「「「う、」」」」
((((その通り))))
セイナの言葉に男達は納得した
アスハ「まあ、勝てたことですしそんなに攻めなくてもいいと思いますよ」
セイナ「まぁそうね、次はもっとかっこよく戦いなさい!」
「「「はい!!」」」
ユミズ以外の三人は返事をする
アスハ「ユミズ、返事は?」
ユミズ「...」
ユミズは下を向いたまま返事をしない
アスハ「ユミズ!、ユミズ!!、どうしたの?!」
アスハがしゃがんで揺さぶるとユミズはタイシの方へ寄りかかった
タイシ「あ、アスハさん、ユミズ寝ちゃったみたいです、安心してください」
アスハ「そ、そうですか、仕方ありませんね」
セイナ「一番初めに痛いのくらってたからねー、その時のアスハちゃんめっちゃ心配してたからすんごくかわよかったー!」
アスハ「心配なんかしてません!」
セイナ「またまたぁ、かわいいなぁ」
タイシ「アスハさんがユミズのこと心配してくれてるってよ。よかったなー」
タイシが寝ているユミズに向かってそんなことをつぶやくとアスハはぷいっとそっぽを向いた
エンネ「私もすごくひやひやしました」
タケル「おいおい、そんな危ない時なんてあったか?」
「「「「ありました!」」」」
女子4人が口をそろえて言った
フウガ「え?そんなに、」
・・・
訓練が終わり皆は城へ帰った。
今回は読みづらくてごめんチャイナドレス
大変申し訳ありません